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電子書籍

これからを世界史から考える参考書

2021/08/01 22:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る

令和2年(2020)、日本は未曽有のパニック状態にあった。中国武漢を発生源とする新型コロナ・ウイルスによって、人間の思考を含む全ての機能が停止したからだ。この現象について、政府のみならず、日本国民も何をどのように対処して良いのかわからなかった。しかし、このような世界的感染症拡大は、今回だけのことではない。およそ100年前のスペイン風邪もそうだった。全ては歴史の中に答えが用意してあるが、「歴史を勉強しても儲からない」「歴史を勉強する意味がない」などといって、先人の知恵を無視し続けたツケが、今に表れたに過ぎない。
 本書は、その歴史を世界史の視点から解き明かし、「なぜ、今があるのか」「過去から学ぶヒントは無いのか」という事々を俯瞰するものだ。第1章から終章まで4章に分類されているが、終章の教訓1から6に今後の指針が示されている。その教訓1には「現代人だけが生きづらいわけではない」と記されている。まさに正鵠を射ている。教訓2には、内需比率の高かった日本であれば、少額でもよいので、内需を刺激すれば景気はよくなる。一発、大型予算を組んでも中抜きされるので、下々は潤わない。教訓3には、「自分の判断や行動は、けっして他人にゆだねきってしまわない」とある。まさに、ワクチンを接種する、しないは、自己判断であって、他者の言動に惑わされるべきではない。教訓4には、「ローカルをつねに意識する」。まさに、自己の足元をよく見つめることが肝要だ。教訓5では、新たなる日本文化の構築が世界貢献につながる。これは、教訓1に結びつくヒントとして日本モデルの創出ということか。教訓6では、コロナ禍から「なんらかのヒントなり教訓なりを見つけ出してほしい」と述べてある。自宅時間は思考の時間である。
 明治維新から150年。日本は西洋列強による植民地支配を回避するため、西洋近代を取り込み、中央集権国家を維持してきた。しかし、原理原則を振り返り、日本モデルを確立するときにきたのではとのメッセージが、今回のコロナ禍である。リモート・ワークの拡大から、住宅の新規購入が増えている。企業内での人間関係から、家庭内での人間関係構築の必需品としての結果である。これに伴い、エネルギーの地産地消が求められ、休耕田はもとより耕作地の田んぼでも太陽光発電が始まっている。すでに経済需要の変化は起きている。
 ふと、空を見上げれば、青空が広がっている。旅客機パイロットの飲酒が問題となっていたが、それも、どこへやら。原理原則を考える時をコロナ・ウイルスがもたらしてくれたと思えば、未来に悲観する必要はない。たくましく生き抜いた人間の、400年前からの世界の動きから、これからを考える。その一助が本書である。

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