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紙媒体からネットへの移行の経緯と、「ニュース」という単語が本来担う役割、そして今後どう変化していくかの予想が、分かり易くまとめられていると思った。
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ネットメディア興隆の昨今、どこでもスマホでニュースをチェック、というスタイルが当たり前に。しかし「WELQ」問題に象徴的だが、PV数や快適さを追及した結果、ネットには盗用や事実誤認を起こした「劣化」情報があふれ、もはや実害をもたらしかねないレベルに達した。その惨状を前に「ネットメディアの進化は終わった」と元新聞記者でヤフーのウェブメディア「THEPAGE」の奥村編集長は言う。氏は近年「ニュース」や「コンテンツ」という言葉の意味が変わり、「金儲け」の側面が強まったこと、多くが「コミュニケーション」というレベルにとどまっていることが原因で、「ネコ動画」のようなコンテンツの勢いが増したかわりに、配信に多くの手間や注意を要する「ニュース」の価値が失われつつあると指摘する。輪郭を失ったニュースに、この先どんな未来が待つのか? メディアはネコに飲み込まれてしまうのか? 新時代のメディア論誕生!
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情報の発信に多様性が生まれ、発信者と受け取り手それぞれがどういった情報を選択するかという時代になってきている。突き詰めると哲学の範疇になってくる。
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借りたもの。
フェイクニュースに危機感を募らせる昨今、何故そのような事が起こってしまったのか、そもそもネットニュースは本当にニュースなのか――?ネコさえ飼っていればすぐにできるネコ動画が人気を博し、消費されるだけのネットの世界。信憑性無き“今”のメディア論。
そこには“無料”で――アフィリエイトによる“広告収入”によって――提供されるコンテンツに“ニュース”が参入したときに端を発していると著者は指摘する。
インターネットが普及する1995年から現代までの20年間、紙・テレビからインターネットへと情報発信の形態が変わる激動を肌で感じてきた著者だから気づける視点。
誰もが情報を発信できるようになったことで起きた‘チープ革命’によって、「ニュース」と「コミュニケーションの一環」が一緒くたになってしまった……
結果、ネットニュースを支配したのは、「広告」と「感情」だった。
そんな時代だからこそ、著者が紙媒体時代に培った、「取材」に基づくニュースの“信憑性”の重要さに、念を押している。
これは情報発信する側だけでなく、情報を収集する側にも向けられている。
ニュースソース、独立性があるかないか等……
結局、私たちにできることは「情報リテラシーを鍛えよ」という事だろう。
かわら版の歴史から、信憑性のあるニュースよりも、物語として面白いものが好まれていたという事実は興味深い。
虚実の境界が曖昧だったのではないか、という可能性を指摘しているが、確証はない……
しかし、そこからも大衆の関心を惹くこと――ネットではPV至上主義というところか――に変わりはない。
ニュースをPV至上主義を土俵として選んではならない――そういうコンテンツが淘汰される可能性も仄めかしている気がした。(現在はそれを模索している、という状態か)
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ネコがでてこない‥!
ネット上のニュースは、本来の意味のニュースと感情に訴えるコミュニケーションに分類することができる。
簡単に快楽を得られる事から広告として利用しやすいコミュニケーションがニュースの振りしてネット上に氾濫し本来のニュースを覆い隠した結果、ネットはメディアとして信頼性を失った。
大体そういうことが新書一冊分繰り返し繰り返し書いてある。
書いてある事は一般的な事だけど、著者が新聞記者というニュースの作り手であった事が効いていて興味を惹かれるところがある。
情報は弱者を救うと信じている。ネットはそれを可能にすると信じている。なのに、現在ネット上に氾濫している情報の多くが、弱者を食い物にしている広告だという事がとても悲しい。
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ネットニュースの話だけど、とくに報道についてのありかたについて書いてある本だと思った。
タイトルにあるように、ネコの動画をあげておけば人気がでるけど、ネットニュースはネコの動画と戦ってはいけないということだ。まあ、そりゃそうだろうと思った。
自分はネコも含めた動物の動画って自主的にみることってほとんどないのだけど(かなり話題になってたり、家族がリビングのテレビで動物番組を見てる時ぐらい)、みんなそんな見てるんだろうか。まあ、ネコの動画はかわいいとは思うのだけど、面白いとも思わない。
なお、メディアが話題性を優先して発信するというのは、江戸時代のかわら版からそうだったらしい。化け猫を始めとした怪奇モノや、江ノ島にアザラシが出現した話やUFOのようなものが出現した話とか。いやでも、むしろ昔だからこそそういう話のほうが話題性はあったと思うのだけど、今、化物やUFOがでたという話をしても、現実味のある写真とかないと話題性にならなさそうな気はした。でも、そんなかわら版でも、大地震の時には避難所と避難した人の名前を彫り込むようにしていたのはメディアならではだなと思った。この本にも書いてあるけど、東日本大震災の時はメディアは商業主義なんか忘れてずっと災害について報道してたし、そういう役割を求められてるのかも。
そういや、ウェブ進化論の梅田望夫の話もでてきたのだけど、梅田さんっていま何してるんだろう。最近は羽生善治さんとか将棋の話ばかりしてるイメージがあったけど、それももう5年ほど前の話だった。藤井四段はまさにインターネットを利用した知の高速道路で強くなったんだし、何かまたコメントないだろうか。
それにでいも、新聞社は今後どうなるんだろう。若くなるほど新聞をとっていない家庭が多くなってるうえに、その人たちが年を重ねても新聞を取らない可能性も高そうなうえに少子化という。地方紙はほそぼそと生きそうだけど、産経新聞あたりは潰れるか、他の新聞社と合併なんてこともでてくるのかもしれない。
ただ、潰れたら潰れたで、そこにいた優秀なジャーナリストがネットメディアにでてきて、ネットメディアの報道の質はよくなるから、ある意味いいことなのかもしれない。
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19年25冊目。4.0/10点
かなり何とも言えない煮え切らない感じの内容。フェイクニュースばっかだとやばいよ。もっと調査しっかりしたニュースを大事にしようよ、ってことを言ってると思うんだけど、それにしても酷いなぁと。
色々言ってるようで何も言っていないように見えてしまうのは根拠が乏しいからだろう。自分の体験を書くわけでもなく、根拠となる数値・データがあるわけでもない。手抜き本の類じゃないかと勘繰ってしまう。
調査報道の清水潔を知った後だからというのもあるかもしれないが、物凄く薄く伸ばした感がある。浅い、薄い、何もない。これくらいの事は中学生~高校生くらいでも書けそうな気がする。
うーん、良いところが思い浮かばないw
タイトルにネコを持ってきたくらいかなぁ。
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ニュースはネコ動画とpv争いをしてはならない。その通りだが、易きに流される現実!一億総痴呆へまっしぐら。