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本当に申し訳ないがイマイチだった。興味のないドラマをダラダラ観ているような気の入らなさ。開始40ページ目くらいで何だか飽きてきた。32歳の葵は母が急死し、ワインバーを継ぐことになる。昼は会社員、夜はワインバー勤務&経営。そんなにうまくいくかいな、というトントン拍子の展開。数多の人との刹那の目まぐるしい恋の出会い。どことなく嘘くさい登場人物たち。全てが平べったく思えて本の世界に全然ハマれなかった。島本さんの本はいつも装丁が可愛いのでつい手に取ってしまうのだけど、もう自分がついていけないのかもしれない。
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なんとも表現しづらい感情が言葉綴られており、島本理生さんの「言葉にする力」の凄さを知りました。スートリーはとても長く感じられたため、個人的には一気読みより毎晩少しずつがいいかなという感じです。また、外観と世界観的に、夜の静かな時間にそっと開いて続きを読みたくなる本でした。
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山あり谷ありで面白かった。
最後までどうなるかわからん感じ。
しかし島本理生の主人公はやたらモテるな。そうじゃなきゃドラマ生まれないんだけど…
メガネのおっさんキモい。
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突然知らない番号の着信。それは母が交通事故に遭い、心肺停止になったとのこと。明け方には息を引き取ることになった。母はワインバーを経営していて、近々別の所に移転する予定だった。娘・前原葵は母の店を受け継ぐのか?
大人らしさの恋愛を読んでいるような感覚がありました。ただ、葵の周囲の関係性が複雑で、一筋縄ではいかない恋愛事情に色んな解釈ができるので、そういった面白みはありました。
まず、序盤から義父や義兄という表現を使っているので、波乱の幕開けを期待している自分がいました。しかし、ドロドロとした展開ではなく、葵の人生や仕事を中心に異性とどのように付き合い、どのように日々を過ごしていくのかが描かれています。
葵は上品で芯の強い女性として文章から読み取ることができ、そういった部分では島本さんが描く表現は素晴らしいなと思いました。また、次々と出てくる男性の色気がエロとは違った雰囲気を醸し出しているので、そこも凄いなと思いました。
葵が最初は表面的には「心が強い」女性として表現されていたのですが、段々と「素直さ」が滲み出てきます。
恋愛に踏み出しすぎず、自我を保ちながらも、葵が色んな男性と出会うことで、どう心が揺れていくのか。そういった心理描写が、アクセントとなって、物語を楽しませてくれるので、大人の恋愛を読んでいるようでした。
特に夜が似合う小説だなと思いました。じっくり一人で浸らせてくれる作品でした。
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交通事故で母の死亡
同棲相手の引きこもりと別れ
母のワインバー を継ぐ会社員の葵
従業員の松尾君
雑誌副編 瀬名さん
近くの料理店の海伊さん
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ワインバーを営んでいた母が亡くなって、そのバーを継いだ娘の話。
ワインの描写が細かいので、白ワインは苦手だけどちょっと飲んでみようかなと思った。
それ以外は特にないかなぁ。なぜこのタイトルかもわからなかった。
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自分とはかけ離れた生活を垣間見れて
なんだかおしゃれさんになった気分。
でも正直
こんなにイケメンが周りにひしめいているなんて
羨ましいやら、めんどくさいやら。
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今流行りの、恋愛・結婚が女性の生き方ではないという主張が見える小説。この2020年という年は、誰かが何かを少し意識する、そんな年だったんだなと実感しました。
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新聞の書評を読んであまり期待しないで読んだんだけど、いつの間にかすごいのめりこんでいた。
ページを繰る手が止められない。
旅行からの帰り、タクシーに乗っていて事故に遭い死んでしまった母親は20何年愛人をやっていた。
その娘主人公の葵は普通の会社員、ずっと会社員であったろうが母親の死によって、母の店を引き継ぎワインバーを開店させる。
その店は母のパトロンから資金が出ていて、そのパトロンの娘と交流が続いていて(葵の父親は別にいるらしい)またその兄とも縁が切れなくて、と最初は登場人物のつながりがむつかしかったが、だんだんなんとなくわかってきて、その葵というのが、母が愛人をしていたというところから想像できる通り(こういう言い方はしてはいけないのかな)小さい頃から普通の家庭というものを知らない、普通の家族というのもなく、そんな風に育ってきたので、自立心が強く、負けん気で(多分)、人を信用できないところがある(多分)自分の母親も含めて。
でも頭が良くて、スタイルも顔もよくて(多分)仕事もできるので、いろんな男が言い寄ってくる。でも彼女はいつも冷めているというか、心を開ききらないというか、客観的に物事を見ていて、打算というのではないが、のめり込んでいかない。いけない。
でも人間が冷たいとか感情がないとかいうのではなく、読んでいるうちに何となく可哀想になってくる。
でも会社員だけで終わるのではなく、ワインバーに携わるようになったことは、彼女にとってはいいことだったと思う。一つに絞らないで二足の草鞋を履き続けるというのも彼女らしい。
こういう女の人は多分同性にはあまり好かれないタイプだと思うけど、私はいつの間にか応援していた。
仕事も恋もがんばれ!!
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ワインバーを営んでいた母が突然死に、娘の葵はそのお店を引き継ぐことを決意する。
同棲してるのに会話のない恋人の港、母の店の常連客幸村、店を手伝ってもらうことになった松尾、試飲会で知り合った瀬名。目まぐるしく変化する日常と関係性の中で、葵は揺れ動く。
人間味あふれる作品で、恋愛とはなんなのか、日常とは何かを、身近なタッチで描かれている作品。
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登場人物が次から次に現れるが、皆個性的なので混乱は避けられた。都会の洗練された人たちに異世界に引き込まれた読後感。しっとりと落ち着いた物語でした。
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さらっと軽く読める本。
ドラマに出てきそう。
私的には前原葵は新垣結衣かなぁ。。。とか思いながら。
松尾くんが良い味出してるなぁ。
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この主人公は天然物の魔性の女性なんだなぁと感じました。どのジャンルの男性も惹きつける儚さと強さ。媚びる事ない感じ。そして相手との関係を見極める力。自分とは真逆だからこそ面白い小説でした。
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久しぶりに上質な大人の恋愛物語を読んだ。
葵、32歳、会社員をしながら、死んだ母のやるはずだったワインバーを経営することになった。周囲の色々な男。同棲してるが引きこもりの彼氏。母と親しかったが自分に告白してきた男。ワインバーの従業員。愛人の子だというわだかまり。そして出会い・・・
葵という一人の女性に恋してしまった。ある種の理想の女性像。弱さと強さをいい塩梅で持つ。
ストーリー展開も絶妙。
そして、ドキッとするような言葉。
「一方で、妙に惹きつけられるものもあった。彼の話し方には変なプライドや威圧感がなくて、心を開いてる感じがした」
「避けが飲みたくなるきっかけはHALT Hungry,Angry,Lonely,Tiredの四つ」→知らなかった。
「葵さんは芯の強さと柔軟さが、同居した人ですね」
そういう人理想。
「指先が離れていくときに、わずかに淋しくなって、ああ、人は人に触れることでこんなにもたくさんのものを負ってしまうのだな、と実感する。負の感情も、幸福感も、安心も」
「私はちっとも変わっていなかったのだ。たくさんの依存交じりの関係から抜け出したと思っていたのに、また新しい束縛や依存に戻ろうとしていたのだから」
このように客観的に自分を見つめ、反省する。やはり理想の人だ。
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母が経営するはずだったお店を会社員と二足のわらじをはいてやっていくことにした女性の物語。恋愛のままならさも突然惹かれる瞬間も自身への嫌悪感や不安も、それでも選択して生きていく強さも感じれる本。
当たり前のようにしていた旅行や外食、人と出会うことでの様々な感情が既に懐かしいと読んでいて思うぐらいにはコロナ禍での生活が長くなっていることを感じる。
理性と損得と誰かを大切にしたい想いがごちゃ混ぜだけどどれも嘘じゃないんだよね…その描写があまりにもうまくて引き込まれていく