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将棋界のレジェンド チーム康光の軌跡
2021年5月5日読了。
2020年に開催された第3回Abemaトーナメント期間中のTwitter内容を纏めたもの。
これまでの将棋界にはない「団体戦」であり、チームリーダーが他の棋士をドラフト会議形式で選び3人1組で行った棋戦。
チーム康光は、永世棋聖称号を持つ佐藤康光九段、十七世永世名人位を持つ谷川浩司九段、十八世永世名人位を持つ森内俊之九段の3名というまさに将棋界のレジェンドによるチーム。
森内九段の発案で始まったAbemaトーナメントが負けるまでの期間限定で開設されたTwitter。
内容は、谷川浩司九段や佐藤康光九段の詰将棋出題や、これまでの対局の自戦記解説など、レジェンドによる直接の考え方、当時の思い出などが載っていてファンにはたまらない一冊。
2020年はちょうどコロナによる最初の緊急事態宣言発出されたころの世情で、そのころの雰囲気や当時の棋戦(藤井聡太二冠誕生日。しかも最年少タイトル更新。渡辺明三冠の初名人獲得など)にも触れられていて興味深いし一年経ったいま読むと当時を思い出されて面白い。
それにYouTubeで森内俊之の森内チャンネルが開設されたのもこの年。
レジェンドの普段の様子や人としての雰囲気が垣間見れてサクッと読めてしまいました。
詰将棋が結構出てきたりするので、将棋有段者はさらに楽しく読めるでしょう。
私は観る将ですが将棋大好きな人であれば充分楽しめます。
いつかこの本に御三方のサイン欲しい。