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【肘砕き新三の異名をもつ老武者とは】葉桜の季節、小梅村の坂崎道場にひとりの武芸者がやってくる。直心影流で修業を積んだという武芸者は磐音との真剣勝負を望むが……。
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「居眠り磐音」、45巻です。
大きな出来事のひとつは、「尚武館改築祝い 大名諸家対抗戦」に向けて稽古中、一人の老武芸者が尚武館を訪れたこと。「肱砕き新三」と呼ばれる、〈天徳寺門前の直心影流長沼道場の異才だった剣術家河股新三郎〉という者で、磐音との真剣勝負を願いますが、どうやら病持ちのようで……。
もうひとつは、筑前博多の豪商箱崎屋の末娘お杏さんが江戸に到着、辰平と再会できたこと。小梅村で開かれた宴会が、まぁ豪華で和やかで、良いですねぇめでたいねぇ。私も参加したかった。
そしてもひとつおまけに気がかりなのが、佐野善左衛門政言。なーんか動きがあやしいのう。
本巻では、武士の気構えというか、覚悟みたいなものをひしひしと感じました。武家の、嫡男とは違う、次男、三男の生き方とその悲哀も。
とは言っても、尚武館の門弟たちは、みんな明るく稽古しております。みんなでわちゃわちゃしてるのがホントに楽しそうでかわゆい。利次郎と辰平の二人はすっかり頼もしくなって、巣立ちの日が近いのかなぁと感じさせてうれしいような寂しいような。
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☆4.3
このラスト一行、久しぶりに小さく叫んだ。
この巻自体面白くて大好きだけど、この終わり方に全部持ってかれた感。