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短編集。ショート・ショート。
『未来世界から来た男』である程度は既読。
SF。ファンタジー。ホラー。ミステリ。ユーモアなど。
多様な作品があり飽きない。
特に好きな作品は「緑あふれる」「立入禁止」「雪男」「クマんにひとつの」「青の悪夢」「人形劇」「エージェント」。
個人的に、ショート・ショートというジャンルは、日本では星新一、海外ではフレドリック・ブラウンがベストです。
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2021年5月24日読了。1972年に没したSFショートショートの名手の短編集第4弾。以前読んだ第3弾が好みだったので読んでみた。有名な中短編は既刊に収録済みなためか、こちらは1~2ページ程度のショートショートや英語の慣用句などに引っ掛けた、日本語訳では面白みが伝わりにくいユーモア短編などがメインだが、それでも十分に楽しめた。SFだろうとなんだろうと、面白い話を書ける人は書けるのだなあ…と思う。20世紀初頭のアメリカの牧歌的雰囲気が伝わる短編が多いのも楽しい。
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フレドリック・ブラウンの短編を読むのは、学生時代に『未来世界から来た男』を読んで以来、実に四半世紀ぶり。ブラックな笑いあり、言葉遊びあり、艶話あり。ショートショートの名手として知られるブラウン。星新一や筒井康隆、漫画でいえば藤子・F・不二雄のSF短編が好きな方なら、絶対にはずせない名作揃いである。
全集の4巻を手にしたのは、名作中の名作でここから様々な作家による派生作品も生まれている「回答」を読み直したかったから。「緑あふれる」や「唯我論者」「鏡の間」等、読後に余韻の残る作品が多々。他の作品も軽妙洒脱で、ニヤリとさせられるものばかり。読んでいるうちに昔を思い出したりと、なかなか楽しい読書の時間だった。
ここにきてフレドリック・ブラウンのSF短編全集とは、さすが東京創元社さんはいい仕事をされる。昨年、『シカゴ・ブルース』の新訳も出てたことを思い出し、ちょっと気になり始めている。