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前作「シーラと呼ばれた子」が心に残ったのでその後のシーラはどうなったのか気になって手に取った。
前作ではトリイとシーラに引き込まれてフィクションかと間違うほど物事が良いように流れてきたのに対して、今作はやはり現実はそんなに簡単じゃない、これはノンフィクションなんだと改めて気付かされる内容。ただそれも含めてとても読み応えがあった。
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人が生きる上でトラウマは存在しない。自分の苦手意識からのがれるためにそれを利用しているという文面を読んだことがある。それを踏まえても人間というものは弱いものだとおもった。目に見えないものにこそ本当に価値がある。自信や尊厳を身につけること、過去にとらわれずに未来をみれるようになることとはとてもとても時間のかかることだとおもった。虐待を受けた子供たちの親もまたそのように育ってきた過去がある。資本主義のなかでこれをいかに生産性のあるものと扱うかというのが社会のなかでとても難しいことだと感じる。面倒とと思えばまとめてそれに目を瞑ればいい、くさいものには蓋をすればいい。それでも社会はきちんとまわっていくから。
シーラがマクドナルドで働くことそれは唯一トリィの思い通りにいかない=自分で手に入れたはじめての人生また、自由なのかもしれない。
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「シーラという子」の続編。
シーラが成長していくにつれて、過去に向き合っていく姿や、トリイがそれに愛情深く伴走していく姿が心を動かす本でした。トリイが先生であり友達であり母の役割をしながら、余裕がなく戸惑ったり怒ったりしているところがリアルでストーリーに引き込まれました。
本気で人に向き合うお手本のような本だと感じました。
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個人的には前作のシーラという子、より好きでした。勢いのある話ではないけど、色んな場面や言葉が本当に心に残りました。生きるってこと、考えさせられました。
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最後に出てくる、お母さん宛ての手紙に心打たれる。
シーラが母親に執着せず、かといって恨むでも突き放すでもなく、母を想いながらも今は解き放たれて充実な人生を送っているのが伝わってくる。前作に続き、分厚い本を頑張って2冊読んできたことを良かったと思えるラストでした。
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その瞬間が良かったなら、人生でプラスな経験になる。と今まで単純に思っていましたが、この本を読んで少し変わりました。その経験から何かを掴み、心の芯に何かが残るくらいの強い経験にならなければ、その後はただ失う辛さとそれを乗り越えるための辛い時間にしかならないと。
何を人に伝えたいか。何を人から受け取りたいか。日頃から流されず、本質を求めていくことの重要さ。そんな大切なことをたくさん考えるきっかけになりました。
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実話。母親に高速道路で捨てられ6歳で殺人未遂をした少女シーラと教師トリイ。
シーラという子の続編なので先にそちらを読んだほうが良かったかも。
シーラの叫び、心中を考えると、辛いなんて言葉では言い表せない。