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クリープハイプ が好きなので、義務感と興味で購入。
正直読んでいていい心地はしなかった。
ずっとムズムズしているような、なんというか、ヌメっとした小説だった。
でもこんな小学生のことをここまでつくりこんでかける尾崎さんやっぱすごいなあと。
もう一回読みたいかと言われたらうーんというかんじ、笑 いい意味で。
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本を読むきっかけになった尾崎世界観の本
芥川賞候補作でかなり期待値があがりながら
尾崎世界観が書く小説よんでやっぱりおもしろかった
言葉遣いも漢字のつかいかた
言葉の表現力が天才だった
あの子からのつたわり方を大人がかけるってのが
すごいしあの子からの言葉の使い方によって
温かさも感じるし寂しさも感じとった。
とても読みやすくて面白かったです。
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グレープバインを知らないので、変わった芸名のミュージシャンが書いて芥川賞候補になった作品、という認識で読んだ。
読後、ネットで読める書評・感想を色々読んだが、どれも高評価で戸惑う。
幼い小学生の女の子が書いた作文みたいな文体で、視点の変化がないので、描写が丁寧な分飽きる。
「変なこと」の正体がはっきり理解できていない少女が、言葉の意味を取り違えたり、聞こえてくる音から想像する様は、正直気分は良くない。(作者の狙い通りか?)
カーテンを挟んで眺めるお母さんの影。「やっぱりその心がどこにあるかわからな」い。p117
「私は私を、お母さんにみつけてほしかった」「ズルしても、まちがってても、これが私の家族」p119
顔の見えない影は、カーテン越しに「やさしく」p120 写る瞬間もあるだろうが、それは少女の人生の中でほんの一瞬の出来事。
近い未来、彼女の心に暗く重い影となってのしかかる。
あっけらかんとした幼い言葉遣いゆえに、妙に明るい空気感になっているが、いやいや、かなりゲスで泥まみれだ。
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尾崎世界観の本を以前読んで、とても良かったのでこちらも購入しました。
今回の話は、芥川賞にノミネートされた作品とのこと。楽しみに本屋から家に帰った。
主人公はおそらく1年生か2年生。母親と2人暮らしで母親は大人のマッサージ店で働いている。なぜ1年生か2年生だと思うかというと、自分も女児の頃があったからだ。3年生ではこんなにも幼くはない。違和感があるのは彼女の頭の中が作られた幼さと多くのお喋りで満たされていることでした。偽物感がとてもある。
内容はエロでした。
それだけ書くとどうしようもなく見えるので言葉を探すと、子供が親との距離をカーテン越しに確かめ合う話。今回はあまり響かなかった。
最後の際、一部分だけ世界がひらめいた。映像が鮮やかになって音楽が鳴るようなそんな場面があって、そこはとても好きでした。
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小学生の少女の視点で母親を語る小説。母親はいかがわしいマッサージ店に勤務しており、その姿を隣のベッドからカーテン越しの影として少女は見ている。少女は母親が何をしているかは理解していないが、恥ずかしいことをしていると感じている。家は貧乏で、母親の仕事のこともあり、少女はからかわれる対象となる。日の当たる場所に出にくい家族であり、影の住民といえよう。
お金持ちの同級生が光であるならば、少女は影である。きれいなマンションに住んでいる家族が光であるなら、少女の家族は影である。また、光にいる同級生の父親や先生が母親の店に通っているなど、光の中にも影がある。少女は影を通して母親を見て、そして社会を見た。
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子供目線で書かれた本作、とても感性が豊かで、このまま育ったらすごい作家になれそう!という女の子。というか、子供ってそもそもが純文学なんだろうか。言葉選びが面白く、純文学を読んでるなーという気持ちになる本だった。そしてすごくすごく勉強されて書いたんじゃないかなぁと思った。発達に遅れがある母の日常生活に対する困難さが電車に乗る場面で露呈されたが、表現に感心した。
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小さな少女のせまい世界での出来事。
小さい頃って何故かはっきり教えてもらった訳では無いのに、なんとなく恥ずかしい事の事をわかったり、カーテンの向こう側で行われてる行為が変タイだってこともわかったりする。薄々気付いてしまう。
間に垂らされるカーテンで視界は影になるけど、音ばっかりはどうしようもなく不快な気持ちにもなってしまうし、きっとこれからどんどん少女は影も形もお母さんに似ていくんだろうな。良くも悪くも。
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曲は聴いたことがなかったが、クリープハイプとしての尾崎世界観さんを知っていた。音楽の世界で生きている方が、どのよう様に本の世界で表現をするのか、とても興味があり購入。
絵のない大人の絵本を読んでいるかの様な、わたしはあまり好んでは読まない分類の作品。独特な雰囲気の中で進む物語から、何を汲み取ればいいのか難しい。
また何年か経ったら読み直して、自分がなにを感じとるのか知りたい作品。
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子供と大人の境目を見ている気がした。
主人公の女の子はどこか大人っぽく、子供っぽかった。
肝心なところには触れず、また固有名詞もほぼ出てこない。だからこそ想像しながら読むことができました。
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2020年芥川賞候補作といううことで
読んでみました
どんな展開になるのか気になり
興味は湧き読み進めるものの
不完全なまま終わりました
この世界観は私には難し過ぎました
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娘の目線で描かれる、母との距離感。違和感。
おそらく知的レベルの低い母。友達もいなく学校にも馴染んでいない娘。孤独な親子は利用されて搾取され続けてゆくし、娘はその違和感をなんだか「変」だと感じる。年を重ねればいずれ気づく母の仕事、感じた違和感。ふたりの未来に光はあるのかしら?
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主人公は小学生の女の子。彼女が母をほんとうに大好きな気持ちがすごく伝わってくる。
とても狭い世界で生きていて、恵まれていない環境を受けいれるしかない状態が切ない。本当は家族で幸せに暮らしたい心の奥にある気持ちが切ない。
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小学生の一人称なのに“私”はないだろう? 読み始めてすぐに感じた違和感は最後まで消えることはなく、逆にどんどん強さを増していく。特殊な職業(?)に就いているらしい母親と2人で暮らす少女の世界は、ぼくの感性ではまったく理解できなかった。作者はなにが言いたくてこの作品を書いたのだろうか? 第164回芥川龍之介賞候補作。
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言葉のチョイスだったり、表現の仕方が尾崎世界観特有のあの感じでクリープハイプの歌詞を読んでる感覚だった
ストーリー自体は何を伝えたかったのか最後まで理解できなかった何年後かに読んだらまた違う感想がでてくるのかな
書けないけど読める漢字って表現天才かよ....
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暗くて悲しい雰囲気の話で、ストーリーにダイナミックな展開が全然なくて、登場人物もあまり魅力を感じない。とても暗い気持ちになる。主人公のお母さんには100万円くらい道で拾って子どもと一緒に何か景気よくぱーっと使って欲しい。