紙の本
客観的にではなく主観的に人生を歩む。
2021/02/04 15:26
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あやうく一生懸命生きるところだった」の著者であるハ・ワンさん。
彼の二作目である本作のテーマは「言い訳」である。
いかにも彼らしいテーマだ。
前作同様本作にも、楽しく生きること、他者と比較せずに自分だけの物差しをもつことの大切が書かれている。
そして前作以上に本作では、承認欲求に囚われず我が道を行く美しさ、他者との比較から生じる劣等感からの脱却、不確かさには恐れよりも好奇心を抱く大切さ等、
「主観」の大切さが書かれている。
「主観」を見つめることで、自己肯定感を高めることや将来への漠然とした不安が減少すると気づかされた。
また、過去やお金、不安や競争に執着することがどれだけ無意味で無益なことかについても書かれている。
そういった事柄でさえも自身の「主観」が大いに影響を及ぼしており、自身の「主観」に振り回されていたにすぎないと気づかされた。
著者自身の経験や著者の好きな映画(私の好きな映画作品がラストに出てきて嬉しかった)に基づいて、既存の価値観に異を唱えるさまは読んでいて痛快だった。
今まで良しとされていた考えや、良くないと思われていた考え方が著者独自の視点によって価値観が反転する。
と同時に、今まで一つの選択肢だけだと思い込んでいた先入観や、幸せとはこうあるべきだという世間のイメージに影響を受けていた考えを凝りほぐしてくれる。
今までの考え方を否定するのではなく、新たな選択肢や考え方を提示してくれるのだ。
著者のようにユーモアを忘れず、自分自身で人生や幸福を決めていきたいと強く思った。
紙の本
二作目も良かった
2021/09/16 07:56
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投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の一作目を読んでいたので、購入。ゆるい雰囲気が良くて、次回があれば、このイラストレーターさんとのコンビで読んでみたいです。
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肩の力がぬける。寛大に。身の丈に。比較しない。
幸せは大きさよりも頻度。人生なんど、間違った選択しかしないものだからその都度修正するもの。フリーランスは不安定だが、社員の給料は麻薬。依存しすぎているから不安になる。つまらない時期、辛い出来事が、あとでおもろいエッセンスになってる。概ね他の人や世間との比較で、苦しんでる。勝つことを人生の目的にしたくない。ただ言い負かしたいだけでは?すべてが自分のせいと思うのは思い上がり。謙虚になれば楽になる。どうなるかわからないから怖い、てはなく、気になる、ので面白い、と考えると楽しくなる。
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この著者2冊目の本!1冊目が好きすぎてつい買って、2日で読み終えました。
どれを選んだとしても、僕らはいつも間違ったほうに来てしまうものだ。これからもそうだろう。だから絶えず軌道修正しながら進んでいくのが人生なのかなと思う。
ってところが響きました。
つい正解を選ばなきゃと悩みまくったり、あーまた間違えた自分ってほんとバカって考えがちなので、
この言葉をお守りに軌道修正して行けたらいいな。
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自分の中に常にあるモヤモヤを言語化してくれる一冊。
最後の妥協した人生もまた、居心地がいい
フランシス・ハの話が引用されていて確かにその通り全て自分の思い通りじゃなくたって時には与えられた枠に自分を合わせる柔軟さが必要、、そうやって妥協しながら作り上げていくのかと言う文に納得すると同時に少し悲しくなった。
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村上春樹の小確幸、安西水丸のイラスト、岩井俊二のラブレターが出てくると、このあたりはボーダーレス作品なのかなと思います。ウォン・カーウァイの恋する惑星と花様年華が繰り返し見る映画というのも共感します。本場の味であると評判店の平壌冷麺の味が一度で受け入れできなかったが、それでも多くの人を魅了するのはなぜだという好奇心で、食べる続けるうちに自身もはまるエピソードはあるあるだと思いました。
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承認欲求のために生きない。誰かにあやつられない。
いいことが起きても、それは泡。それに慣れない。いつでも承認がなくても生きていられる自分でいること。
好みは千差万別、それを頭だけではなく心で理解すると腹が座る。
相対的に貧しいと貧しく感じる。
劣等感は、存在ではなく意識から始まる。劣っているという意識があるだけ。
大きな幸せは長続きしない。幸せは瞬間的な感情。
幸せは感度じゃなくて頻度。
小さな幸せこそ人生を守る。
大きな幸せだけでなく、小さな楽しさも重要。
成功は与えられるものではなく、開拓するもの。
韓国では、年齢を知らないと会話が成り立たない。
物語は、平凡な人に起きる事件を、平凡な人が乗り越える話し=日常生活は、自分こそが主役。
困難に直面したら、映画の場面の主役だと考える。
1年後に人生がどう変化するかは想像がつかない。一つの原因だけで結果を生み出すことはない。
結果を知る方法は、その道を進んでみることだけ。他に手段はない。
コラム、エッセイを書くと、大事件が起きてもネタになる。
不安なのは、何かに依存して生きているという思い込みがあるから。
人生は終わりのない戦い=勝ってもまた戦いが始まる。まず戦わないほうが勝ち。人生の問題は解決できないこと。
お金はあるに越したことはないが、おカネ=幸せではない。幸せが感じられない理由はお金にはない。
人間関係は少ないほどいい。
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他人の期待に応えるためじゃなくて、自分自身が心地よくなるために生きる。
良くも悪くも作者の一貫した人生観で語られているので、少し一本調子な印象を受けました。
まだ読み終えてませんが、自分の中で承認欲求が高まってきた時にまた続きを読もうかなと思います。
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サラッと読める内容でした。
最近韓国文学をよく見かけるし、話題になってるので気になっていました。
韓ドラを見ていて、韓国もなかなか窮屈で生きづらそうと思っていた理由や細かいことが分かったような感じです。
でも、なんでも言い訳にして生きていくのは個人的に嫌なので私なりに頑張ろうと思いました。
エッセイって軽く読めるからいいですね。
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前作よりも、気軽な内容が多めでした。
文化や傾向、考え方を外国と俯瞰してみると
やはり自分自身も感じていたら違和感に
どんどん気付かされる。
そんなすっきりと言い訳をバランスよく詰め込んだエッセイ。
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2作目の方が良かった。物の見方は多様であるという確認になる。終始ネガティブな書き方をしているが、実は非常にポジティブで人生の参考になる。
3作目にも期待!
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この書にある「自己合理化」は世間の時流だ。権力主義者も政治家を見ても、皆同じだ。「無駄なことはしない」以上に「他人を犠牲にしても自分に悪いと思ったことは決してしない」主義者が増えてきたのだ。
もう一つ、この書にある「人間、開き直る事の重要性」もできないことを考えるよりもできることを考えて行動する、今までにない思考回路を開けることだ。結局、自分のためなら「しないよりはした方が良い」が世の中になり始めた。
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イラストと文章がとてもスッと入ってきて、サクサクと読めた。言い訳てはなく、良い加減で生きて行く。そんな感じ。
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韓国人エッセイスト。
人と比べる事をせずに足を知ることの大切さを自虐を交えながら軽快に語っている。
競争社会が激しい韓国では日本よりも世間体を気にしてしまうだろう。幼少期の過酷な生活からの忍耐力もあるだろうが今の自分を認めている姿は見習いたい。
読み終わったあと気持ちが前向きになれた。
イラストも可愛く読みやすいエッセイだった。
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日々の小さな幸せを大切にしたくなる本。
好きなコラム
・出不精のほうがコスパよく幸せになれる
・幸せは「大きさ」じゃない。「頻度」だ
・給料という麻薬には依存したくない
・ネットサーフィンだって素晴らしい趣味だと思います