紙の本
知りませんでした
2022/09/10 18:49
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投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る
Jリーグの三番目の覇者。加茂監督から岡田監督に代わりはたしたワールドカップ初出場。
どちらも見ていたのに、オフト監督、バクスター監督、風間八宏、森保一、岡田監督誕生。皆、今西さんの仕事とは知りませんでした。そして、その失意の晩年も・・・
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サンフレッチェ広島の基盤を築いたひとにして、岐阜で泥を被った男今西を通じてJリーグ、そして日本をみる。偉大すぎる男がなぜ傷つかなければいけなかったのか?単なる企業の宣伝媒体から地域密着を掲げる社会性を急激に纏わなければならなかった日本のスポーツの光と陰。そして描かれる男のスケールよ。
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サンフレッチェ広島を築きあげてきた今西和男氏の広島時代、そしてFC岐阜時代の話。広島時代は社会人、そしてJリーグと一歩先を行くチーム作りをしてきたストーリーが書かれている。今、様々な指導者として活躍している面々の多くが今西氏の元を経由しているのが興味深いし、こことここが繋がっているのかと感心したり。ご本人も陸上の為末大とは親戚というのが初耳だった。
FC岐阜ではいろいろな外的要因でうまくいかなかったが特にライセンス制度の部分ではJリーグに謀られた話がさもありなんという感じで読めた。ライセンス制度、必要ではあるが今の状況を見ても果たして正しいやり方のかは疑問が残る。
FC東京ファンとしても森重、高萩がそれぞれ今西氏の教え子を介して今に繋がっている、そのストーリーだけでも読んでみると面白い。
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なんて「映えない」タイトルと装丁(と帯…)なんだ。
でも、この文庫本の強さはそこなんだなと読後に思う。
前半パートのエモいエピソードで押し切らず、後半パートでは事実を積み重ね、ある組織の問題を追求していく。
そして、それらを繋ぐのはスポーツheads大好物の系譜の物語。
今西氏から紡がれたハードワークがここで躍動している。
木村元彦氏のドキュメンタリーは、友だち皆んなに感想聞きたい。
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育将といっても監督やコーチが主な職務ではない。晩年はゼネラルマネージャーとして、経営数字の立て直しやスカウティングに舵を切った方だ。
しかし、サンフレッチェ広島ではお金がなく生え抜き選手を育てる以外にない状況で、
ジュニアユースチームの立上げや寮の設立。
日記や個人目標の設定など、当時としては新しいメンタルトレーニングを取り入れている。
チームの成長フェーズに合わせて欧州から監督を招致し、自分だけでなく選手にも英会話を習わせた。
そんな今西氏の信念は「こいつらをサッカーバカにしたくない」で、初回面談では「引退したら何をするつもりなんだ」と選手に問う。
岐阜FCでは前任者が作り出した多額の借金返済に追われて東奔西走するも、サッカー協会の官僚主義、腐敗した保身思考に最後まで苦しめられ失脚する。
だが彼の功績は、現サッカー日本代表監督の森保一さんをはじめ、多くの指導者を輩出したことで証明されている。
「選手の成長より勝利を優先すると次につながらない、蹴っとけ、リスクを犯すな、選手の判断を奪う指示では、次のステージで勝てるチームに育たない」
過度な競争、選別主義に陥っている現在の部活動と照らし合わせ、スポーツを通して人を育てる意義を感じさせる一冊。
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今の日本代表監督である森保監督を育てた名将。読むまでは知らなかったが、その人柄と先まで見通す力、努力と行動力。すべてが尊敬に値する。こんな人物になれたら…後輩を抱える地位にいる、すべての人へ贈りたい一冊。