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碧野圭さんと言えば「書店ガール」この作品はかなり重くて趣は全然違うけれど主人公の勤務先がペガサス書房なのがちょっと嬉しい。言った方が自分が楽。言わない事こそが罰。正義より重い物…辛い展開だった。この家族が これから少しでも救わられるように。
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現実の、特定の事件をだれでもわかるってくらいおもいっきり題材にしてて、あの結末。
これは、本の中で書店員であり事件の関係者でもある主人公が嫌悪したやりくちとは違うんだろうか。
少年が犯人の猟奇的な殺人事件、といえば同じ事件を連想するだろうけど、あそこまで寄せる意味ってあるのかな。
本屋とか図書館が舞台になる話ってすきなのでその一環。てかんじに手にとってしまったんだけど、読まなくてもよかったな。
ある特定の事件をだれでもわかるように題材にした上で、犯人がその弟と幼馴染、更には過去の殺人事件のきっかけになったのも幼馴染、被害者が被害者になった遠因に“女子間のマウンティング”、お金目当てで(そのお金が必要な理由はべつにあそぶ金欲しさじゃないのよ、というのが用意はされてるけど)事件の関係者の消息を雑誌記者に売るのは被害者の親友とされていた女性。
とか、なにそれどうなのよ、という要素が満載なだけでなく、お話の都合上発覚しない犯罪が発覚しなさ過ぎるだろ、とか、取材ノートが主人公の手に渡るいきさつがそんなわけあるか、とか、そういうのもある。
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もはや書店員である必要はないのだが、、それを差し引いても推理小説として楽しめる。タイトルにある二つの罪が何なのかを考えながら読むと2倍楽しめる。
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贖罪は誰のためなのか、世間とは何なのか。売らんかなの出版業界で、矜持と現実の狭間で闘う書店員たち。正解のない、重いテーマが扱われている。
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+++
ベストセラー「書店ガール」シリーズの著者が描く、慟哭のミステリー
書店員の椎野正和は、ある朝届いた積荷の中に、少年犯罪者の告白本があるのを知って驚く。それは、女子中学生が惨殺され、通っている中学に放置された事件で、正和の同級生の友人が起こしたものだった。しかも正和は、犯人の共犯と疑われてしまい、無実が証明された後も、いわれなき中傷を受けたことがあったのだ。書店業界が「売るべきか売らないべきか」と騒然とする中、その本を読んだ正和は、ある違和感を覚えるのだが……。
出版・書店業界の裏事情を巧みに盛り込んだ、著者渾身の長編小説。
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書店とその周辺で起こる事件の謎解き物語かと思って読み始めたのだが、まったく違うショッキングな事件をめぐるシリアスな物語だった。殺人事件を起こした者の身近にいた人たちの、事件後の苦しみや葛藤、事件のことは聞きたくないが、真相を知りたいという欲求のはざまで揺れ動く心を制御できなくなる辛さ。真につらいことを封印する脳の働きと、封印が解けたときの衝撃など、胸に迫る場面が数多くあり、考えさせられることだらけで、正義と信義のバランスをどうすればいいのかに悩み、自分だったらどうするかと考えるも、答えを出すのは難しすぎて、思わずうなってしまう。スカッとはしないが、遥か先に光が見えた気がして、ほんの少しほっとした一冊である。
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まずはタイトルに驚いた。書店員が主人公で、2つの罪を侵したことが読む前からわかってしまう。もう少し良いタイトルはなかったのかと思いながらも読み進めていくと、これがなかなか面白い。
意味深なプロローグから始まった(終盤まで考えさせられた)物語は、やはりお目当ての書店員が登場し、進行していく。
書店員の正和は、ある事件から逃れるように地元名古屋から出て東京で書店員をしている。その正和の書店に入荷した本を見て正和は逃げ出した過去と向き合わざるを得なくなる。
正和が中学生の頃、同じ中学校の女子が殺害され、その切断された頭部を校庭に置くという残忍な事件が起こった。その事件の加害者は同じ中学校の男子であり、正和の幼馴染の創だった。
幼馴染ということもあり、正和の共犯が疑われ、正和も弟もイジメに遭い、弟はそれから引きこもりになり、正和は地元を捨て東京に逃げた。
そんな過去を持つ正和の書店に入荷されたのは、その事件の犯人が書いたとされる告白本だった。
ここから正和が事件と向き合うわけだが、その過程でまた新たな事件が起こる・・・。
読み終えた今、正和の犯した二つの罪について考えてみる。あれ?二つってどれとどれのことだろう?読み終えてなお、この小説と向き合うことになる。うーん。このタイトルは成功したと言わざるを得ない。
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書店員と言うワードで来られると、その類の本を題材な感じのミステリーかと思いましたが、話としては、凄惨な事件に間接的な位置づけにいると言う位置は、被害者、加害者にとってどんなモノなのかを想起させるお話でした。全体的な蒼いイメージが想定通りに全編に漂っていた感想です。
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碧野さんお初です
書店ガールは
とても有名だけど
読んだ事なかったな
そして
今回手に取ったのは
書店ガールではなく
書店員と二つの罪
実際あったような
未成年による残虐事件と
犯罪に結び付いたと
思われる本の存在・・・
未成年による
犯罪ゆえに
巻き込まれた周りの人々
そして
加害者家族
マスコミ
そこに
本
に携わる者達の
視点が絡んで来て
色んな
話しが絡み合うのに
すいすい読めてしまう
展開
終わり方も
未来があって
良かったな
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どうしても書店ガールの印象が強いから、猟奇的な殺人シーンに違和感だった。
途中からは書店の表裏の色々な事情のあたりはいつもの感じでホッとした。
最終的にちゃんと明らかにされて、スッキリした読後だった。
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実は『書店ガール』を読んだことがなく初読みの作家さん。
先が気になる気になるとソワソワしながら読んだ。
私の中で二つの罪が何なのかがふわっとしているのだが、こういうことなのかなとおおまかに理解した感じ。
これから登場人物たちはどのように生きていくのか。
希望もチラチラ見えつつ終わったので、よかったように思う。
いつかドラマや映画になりそうな気がする…
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久しぶりにミステリーっぽい空気を味わう。高田馬場の書店といえばあそこかなぁ~とか考えながら読みました。本橋くんの熱さが素敵でした。
2021/6/1読了
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17年前の殺人犯が出した告発本。
書店員の正和はこの本が納品されたことから、17年前に起きた残酷な殺人事件の解明に巻き込まれていく。
彼自身、この事件が起きた中学校の出身であり、加害者と幼馴染であり、被害者と同じクラスであり、共犯者ではないかと当時疑われていた。
名古屋が事件の舞台だが、事件自体は、神戸で起きた事件を彷彿させるよう。
真実を明らかにすることが残された家族にとって、本当に正しいことなのか。
話題性のみのセンセーショナルな本を出す意義とは何なのか。
読んでいる時は知りたくない、でも、知りたいという気持ちから本を読むのをやめられなかった。
ざわざわとした気持ちで読み終えた。
作中、実在する地名や施設名称とアルファベット表記とか混在していて、特に名古屋の表記は違和感を感じた。
片思いの同級生が勤めていた図書館名はぼかしても良かったのでは?
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読みやすく、時間さえあれば一気読みできちゃいます。
某事件を思い出しつつ読みました。
少年Aにもっとスポットを当てて欲しいと思ったのですが、これは、少年犯罪を犯した周りの人達の葛藤の話ですね。
途中ヘイト本に対する場面があったけど、あんな明確な言い方で表現しなくても良かったんじゃないかなぁ〜と思いました。
考え方がどちらに傾いていても、私は偏ってると捉えてしまう。
結局は『その人の主張』なんだから。
本屋や図書館はあくまでも個人的な思想ではなく、選択肢は平等に与えられて、思想を選択できる場として存在していて欲しい。
排除というパフォーマンスではなく。
怒り狂った客のオジさんと、叫びながら返品箱に本を投げ入れる彼らの違いがわたしには無いように思う。
だって
見たくないものは誰しもが
何かしら必ずあるわけで。
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あの書店だし、書店員のお仕事部分は興味深かったが、こんな重苦しい内容とは思わなかった。犯罪者の告白本もムカムカするが、家族を守ることの重さが辛い。
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面白かった。面白すぎた。休日に読み始めたのをいいことに、イッキ読みしました。面白かった…。
わたしは西日本の某県に住んでいるので、某事件を彷彿とさせなくもなかったんやけど、もしかして(恐ろしい話やけど)この手の少年犯罪ってわりとどこでもあるんかもしれへんな…。いやほんまそれ恐ろしい話やわ…。
著者の本はどれも好きやけど、今までにないタッチやったような気がする。そもそも、男性目線の本を読むのも珍しいかも? 違う?
たぶん、あのあたりが怪しい…、とか、こういうオチがくるかも…、とか、たしょう予想はできるし、また
「まさかそんな展開!?」
と、いうこともないねんけど、もうページをめくる手が止まらん。
あえて言うなら、最後のページやったかもしれへん。
ここまでこれほどドラマティック(?)サスペンスホラー(?)な展開やったのに、すべてのまとめ方がほんまに著者らしいというか何というか…。
少年犯罪についての話ではなかった。犯罪者の周辺に対するマスコミの圧の話でもなかった。
ノンフィクションに対するモラル。でも、出版の自由は守られるべきやから、それに対して作られた本に対してどう真摯であるべきなのか、そのあたりが深く考えさせられるのが、とにかく著者ならでは。
読む立場のわたしとしては、やっぱり読む自由は守られるべきなんやろうけど……。
今までわたしはこういった「犯罪者の手記」的なものは読んでこなかったので、よくわからん。
たぶん今後も読みたいとはなかなか思わんやろうし…。
自己啓発本もさほど得意でない。よほど面白いと言われてたら手に取るけど、読み始めてもわりと途中で飽きつつ読んでる。(笑。ごめんやで)
物語が好きで読書をしてるから、ノンフィクションに対する意欲はあまりないんよね。
ノンフィクションなんて現実でおなか一杯。そんな現実から逃避するために読書をするのに、現実そのままの本なんていらねえなー。わたしは。笑
(この本はノンフィクション本ではないのよ!)