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キャラクターの個性もしっかりしてきたシリーズ2作目。上下巻。
行方不明の幼馴染、お役目だといってまた目の前に現れた小春、不思議に人好きのする男に、妹と再会を果たすもなかなか一緒に暮らそうの一言が言い出せずにいる喜蔵と、その周辺で起こる妖しい事件。
硯の神の話にじんわり。
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とてもよかった。
不思議な世界なのに、違和感なく読めた。
硯の過去の話が泣けて。
ある意味、硯の過去の話が一番よかったかも。
あれで1作できたような気がしないでもない。
喜蔵が変わってきてうれしい限り。
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一鬼夜行シリーズ(?)第二作目は彦次や深雪とのなかなか縮まることのない距離や硯の精の過去にスポットを当てたストーリー。
百目鬼の話は何だか消化不良だったが、続編に繋がると思えばこんなもん?相変わらず素直になれない喜蔵に世話を焼く小春達の掛け合いがよかった。キャラクターがイキイキとして面白い。
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一鬼夜行の続編。小春が前より鬼らしくなってる。価値観の違う宇宙人的な。
理由が見えないことに不安になったり、何もかもに意味付けをしたくなるけど、そんなのは無粋なのかも。
前を向いて、焦らず、幸せに。
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妖怪ものの一鬼夜行のつづき。小春のかわいさが今回いまひとつ冴えないけど、硯の付喪神のエピソードに泣きました。百目鬼のひねくれぶりも好み。続きがあってもよさそうだけど、もうネタ切れかな。
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硯の精と顔面が妖怪な男のツンデレなお話。
妖怪たちが人間の良き(?)隣人として描かれているのがよかった。
長く生きてるだけあって、妖怪達のほうが大人な生き方してるよなぁ。
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喜蔵不器用すぎる。
不器用な癖に真っ直ぐで、捻くれてる癖に素直で。人間らしく、どこまでも人間臭く。
妖怪が妖怪らしくそこにあるように、人間も人間らしくここにあって、交わっても混じらない。
境を見極められないうちは人間でいられるのかなぁ
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小春帰ってしまった。夕餉ぐらい食べていけばいいのに。硯の過去話が結構長めだし、多聞の件も終わったとは言いきれず・・・。いまいちスッキリしない。でも続編があるなら、それを待とう・・・という気にはなる。
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前回の件もですが敵役がかっこいいです。多聞は人間の時も十分怖い。
今回登場する付喪神たちが可愛い!喜蔵とのかけあいも面白かったです。
特に前差櫛姫とのやりとりの喜蔵の素直さに驚いた。
前作の喜蔵のつんけんした態度が若干和らいでるのも喜蔵も成長してるのね…と嬉しかったです。
しかし終わり方から今後小春と喜蔵は会うことがあるのかちょっと心配に。今後小春と喜蔵はどうなるのか…次回も楽しみです。
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うーん…なんとも中途半端な終わり方。
と、思ってしまった。
いろいろ詰め込みすぎた感がいなめない。
もっと整理して、まとまってればこれ上下なくても良かったんじゃないかと思います。いろいろ書きたかったのは分かる。
書き下ろしだから?
登場人物も世界観も大好きなので、今後に期待します。
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大好きな「時代モノ+妖怪」という事で、2012年の読み始め(?)に選ばせていただきました。
前作の「一鬼夜行」を読んだ時、面白い!けれど読み足りない!と感じたので、今回は上・下巻たっぷりと堪能させてもらいました。
「妖怪が、妖怪として、妖怪のまま行間を跳梁跋扈する、正統妖怪小説である。」と、帯で京極夏彦氏が書かれておりますが、「妖怪らしい妖怪」も、この作品の魅力のひとつですね。
小春ちゃんはあのままでいて欲しいですが(笑)
是非、更なる続編を読んでみたいです。
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喜蔵のトリッキーさが開花。
硯の精の過去が切ない。 多聞の正体が百目鬼とは。百目鬼自体よくわからん存在だけど、黒でも白でもないグレーさが、余計に生々しく。 小春のおせっかいで、喜蔵の周りが転がる。
喜蔵もね。もう少し素直になればいいのに。って、思うけれど。できないのが喜蔵だよね。
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相変わらずの喜蔵さんの不器用っぷり。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-847.html
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上巻で中々厳しい意見を書いたのだが、下巻で素晴らしき巻き返しっぷりを見せてくれた!
本当に上下巻セットで買っておいてよかった。
一緒に買っていなかったら、下巻を読まなかったかもしれない。
下巻では硯の精の今までが語られるのだが、この話がすごく切なくて泣ける。
ベタと言われてしまえばそれまでなのだが、泣けるものは泣ける。
憎ったらしい印象の硯の精だったのだが、下巻でがらりと素晴らしき妖怪に私の中でランクアップした。
さらに、喜蔵が動き出すので物語も大きく進展し、まさに大詰め。
下巻は一息に読み終えた。
仲間外れ巻のあった上巻から一転、すばらしき下巻。
これはもう『一鬼夜行』も買うしかないと心に決めた。
以下、ネタバレ注意。
多聞こと百目鬼はどこまでものらりくらりとしていて、結局真相はわからない。
このキャラはかなり好きなのだが、複雑なことが苦手な私にはどの時代の誰が多聞だったのかいまいち把握しきれなかったのが残念。
入り組んでいるところを確認して読み直すのはやや面倒なので、何となく多聞がいたのねくらいで終わらせている。
ラストの小春のいなくなり方があっさりとしていて寂しくなったのだが、妖怪というのはそういうものだと言われると納得してしまう。
また、帰って来てくれるといいねと思わず喜蔵に言いたくなるラストだった。
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後書きにもあったが、この作品は人と物の怪の交流を描きながらも、互いの線引きがはっきりしている分、どうにも切なくもどかしい気持ちにさせられる。ただ、それでも確かに存在する人と物の怪の絆はやはりあたたかい。そして喜蔵が少しずつ変わり始めている契機を与えたのが今回の事件であるのなら、多聞は喜蔵の為に登場したのではないかとさえ思えてしまう。それにしても硯の精の過去話が良い。その話が伏線となって終盤のたった5文字で泣かされた。