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みんなのレビュー117件

みんなの評価3.7

評価内訳

117 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「文明開化だか何だか知らぬが、そんなことで俺達がいなくなると考えるのは底の浅い人間ならではだ」

2010/07/15 11:07

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 江戸幕府から明治政府へと移行して5年。
 文明開化の世の中でもオバケは出る。獣だって住処を奪われれば人里に降りてくるのだから、妖怪だって今までいたものがいなくなるわけではない。
 小春は百鬼夜行からこぼれ落ち、迷子になった小鬼。その小春に居候されてしまうのが、妖怪より怖いと言われる古道具屋の喜蔵。この2人がなんの因果か、次々と起こる妖怪騒動に巻き込まれていくというか巻き起こすというか。小野不由美の『東亰異聞』よりはユーモアがあってほんわりしていて、宮部みゆきの『霊験お初捕物控』あたりの時代小説と比較すると妖が前面に出ている……そんな雰囲気の話です。
 人づきあいが悪く、いつも不機嫌そうな喜蔵と、簡単に迷子になるような新米の鬼のくせに、なぜか周囲の妖怪たちには顔の利く小春。この2人のかけあいというかやりとりが面白く、もはや喜蔵がツンデレにしか見えないのです。

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紙の本

著者コメント

2010/07/12 17:20

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポプラ社 - この投稿者のレビュー一覧を見る

私が小説家になろうと決意したのは、高校三年生の夏。美術コースに通っていた私は、高校三年間美術を学んだ結果、(自分にとって美術は一生やり続ける仕事じゃない)と気づき、絵は趣味にしようと考えました。では、将来何になりたいのか――その時思いついたのが小説家です。元々小説を読むのは好きでしたが、書いたことはありませんでした。それなのに、(書ける)と少しも疑わなかったのです。歴史にも興味があった私は、いつか時代小説が書きたいと思い、大学は史学科に進学しました。
『一鬼夜行』の舞台は明治五年。文明開化真っ最中のわりに、瓦版や噂話の中では、まだまだ妖怪騒動が語られていた時代でした。虚実の狭間で揺れる妖しい時代の初夏、古道具屋の主人・喜蔵の元へ、力のある妖怪たちが真夜中の空を行列する「百鬼夜行」からはぐれて迷子になった鬼の小春が落ちて来るところから物語は始まります。
『一鬼夜行』は、私が初めて書き上げた小説です。小説家になろうと決めてから細々と書いてはいたものの、どれも完成までは至りませんでした。このままでは一生書き上げられないと思い、大学卒業後は就職を断念して、執筆活動に奮起しました。百鬼夜行から迷子になった鬼は、まずそんな私の元へ落ちてきたのかもしれません。
この話の登場人物は、人間の喜蔵も深雪も、鬼の小春も河童の弥々子も、皆独りぼっちです。かくいう私も独りぼっち――親や友人がいようとも、人間はたった独りで踏ん張っているのだと思うからです。だからこそ、誰かと繋がりあって生きているのでしょう。
厚い友情で結ばれているわけでも、激しい恋情で縛られているわけでもないけれど、「見えない何かでちゃんと繋がっているんだ」と独りぼっちの登場人物たちが思ってくれたら……そんな気持ちでこの話を書きました。読者の方にもそういう部分を感じ取って頂けたら嬉しいです。もちろん、次々に巻き起こる妖怪騒動にもご注目下さい!

小松エメル


(作品紹介)
江戸幕府が瓦解して五年。強面で人間嫌い、周囲からも恐れられている若商人・喜蔵の家の庭に、ある夜、不思議な力を持つ小生意気な少年・小春が落ちてきた。自らを「百鬼夜行からはぐれた鬼だ」と主張する小春といやいや同居する羽目になった喜蔵は、次々と起こる妖怪沙汰に悩まされることに―――。
あさのあつこ、後藤竜二両選考委員の高評価を得たジャイブ小説大賞受賞作、文庫オリジナルで登場。【刊行に寄せて/後藤竜二、解説/東雅夫】

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2010/08/17 15:34

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2010/09/18 18:26

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2010/09/18 19:03

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2010/09/27 00:22

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2011/05/09 15:49

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2011/02/20 21:50

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2010/10/04 00:22

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2014/04/03 21:08

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2012/01/14 17:12

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2010/11/04 22:31

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2010/11/12 22:28

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2010/12/05 11:28

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2010/12/19 20:23

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