家族同士のやさしい思いやり
2020/06/02 12:53
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投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、再婚する父親と娘、新しく母親になる女性、亡くなった母親といった様々な立場から見た家族に対する想いや自分に対する生き方を力強く描いている物語になります。どんな環境になっても亡くなった母親の想い、それでいて新しい母親とも心を開いて前向きに将来へ進んでいこうとする少女、優柔不断だけど一途に娘や妻を愛している父親、そそっかしいけど、天真爛漫で新しく母親になる女性の強さや心の揺れ動きが、読んでいて伝わり、こんな家族作りたいなって思えるお話でした。新しく家族を作ろうとする人には読んでほしいお話です。
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すらすらとすんなりと読めちゃう
ただどうしても始めの「凍み豆腐」のルビが気になる
地元民はそんな言い方しませんよ
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なんて温かくて優しいお話なのだろう。人は想い想われて、受け入れ合って、大切な人がいなくなってしまっても思い出をまた大切な誰かに紡ぎ続けて、そうしてこれからも生きていくのだろうなあ。親という存在についても考えさせられます。両親や祖母に会いたくなった。視点が変わる毎に別サイドから人物が見えるので、見方が変わるのも面白かったなあ。
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じいちゃんが死んだとき思い出した。どうして教えてくれなかったのか。
ただ自分が受け入れられないからではなく、周りの状況を考慮してだろう。それに対して文句は言ってはいけない。
心がほっこり暖かい気持ちになれる本だ。なによりばあちゃんと陽一の母の優しさがいい
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第2回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。
解説の池上冬樹さんも書かれてますが、大賞でも良かったのでは。
まあ後に色々話題になった賞ですから、選定基準が曖昧なんでしょうな。
穂高さんには良い作品をどんどん書いて欲しいです。良かったです。
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ひとつ前のサスペンスもそうだったけど、出てくる人それぞれの視点で書いてある本好き。色んな人がいて色んな考え方をしてるんだよな。だから、ぶつかるのは当たり前。母親が亡くなるとこは思わず泣いてしまった。あとがきで向田邦子の名前が出てきた。うん、確かにそうかも。この読みやすさは向田さんに通ずるものがある。
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なかなかに泣けた。
泣かされた、という疲労感もなく、
ここちよく。
妻になってももう一度読みたい。
母親になってももう一度読みたい。
祖母になってももう一度読みたい。
もし後妻になっても。
腹違いの兄弟ができても。
そんなかんじ。
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それぞれの登場人物が活き活きしていて読んでいても気持ちよい。民子の強さ、宏子がマイペースだが誰にも媚びず自分を貫く姿も好感が持てる。
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ひとつの物語を、章ごとに異なる登場人物の視点から描いています。
こういう見せ方をする作品はもともと好みなので、楽しめました。
物語自体は、取り立てて大きな事件が起きるでもなく、
淡々と静かに進んでいく感じです。
毎年、秋~冬は、静かで落ち着いた物語が読みたくなるので、
次の秋にでも再読したいと思います。
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それぞれがいろいろな想いを抱きながら生きている。章ごとに語り手が変わるので、それがよくわかる。想いあって、受け容れて、支えあう。不器用なやさしさ、厳しいやさしさ、見守るやさしさ・・・決してドラマチックな展開はない。日常の中に隠れている出来事をそっと紡ぎだした。そんな印象。民子のしなやかな強さ、宏子のおおらかなやさしさ。祥子の温かい眼差し。おばあちゃんの大きな愛情。不器用な父親。ひとりひとりの登場人物がみんな魅力的。本当にいい物語だった。
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母が亡くなり、父と継母と3人で暮らすことになった主人公。主人公、継母、叔母、父の4人の視点から物語は構成されている。欲を言えば、母の友人の息子の視点も入れてほしかった。
時間の経過が早くて、主人公と継母、叔母と継母の距離が思いのほか早く縮まることに違和感を覚えた。血が繋がっていないがゆえに起こる家庭内での問題をもっと描いてほしかった。多分僕はもっとシリアスなものを求めているんだろう。小学生から中学生ぐらいの年代の子が読んだら、本書をおもしろいと感じるかもしれない。ライトな家族小説。
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月に関するエピソードで繋がる物語。4編から成り、それぞれの編で話し手が変わる。
人の感じかた考えはそれぞれで何が当たっているとかはよくわからないけど、ただ、人を思う気持ちは皆共通していると思った。
人のことを思い、許す、それで良いって言ってくれる、あたたかい思いが溢れている話。
優しい、読んでて安らぐ。
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いろいろあっても家族の繋がりはいいなあと思わせる話だ。母を病気でなくした民子、その継母となる宏子、母の友人の祥子、民子の父の亮太。それぞれの視点から家族を見つめる視線が優しい。
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母親を小学生の時に亡くした民子、亡き母の親友、父親、そして父親の再婚相手、それぞれの視点で今の生活と過去を振り返る。
月の姿を物語の中にちりばめるのが印象深い。月の光のような温かさが伝わってくる。
私には、再婚相手の宏子さんとその母の考え方が好感持てた。応援したくなる。
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夜の闇に降り注ぐ、月の光のように温かな作品。母親に先立たれた民子と母親の友人の息子、陽一。同じ学校に通う二人とそれを取り巻く家族の物語。月にまつわる4つの話が視点を変えながら語られていく。子供の健気さと強さに胸を打ち、親の教えの大切さを強く感じた。とても良い本に出逢えた。感動した。オススメ♪