伝説のファンドマネジャーが教える 図解 株の暴落サインを見抜く法 みんなのレビュー

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著者はアブダビ投資庁の元ファンドマネージャー。しかしどうも発想に疑問を感じる。
基本的には近々株や債券は暴落し、代わりに金が暴騰するとの相場観。根拠の一つとしてシン・コロナが挙げられる。世界はコロナの恐怖におびえ続け、元の生活に戻るのは相当後になる。マスクも外す気には到底ならない。このため景気も低迷し続けるという。だが既にワクチン接種が進んだ欧米諸国では、多くの人がマスク無しで普通に生活しているようだ。中国も同様。日本をはじめ、接種が遅れている国だけが残念な状況になっているだけと思われる。
輸出する先が今後は見当たらないという景気後退要因も挙げられており、GDPが日本の1.9倍の米国が云々と書かれているがそれは1990年のデータ。中国はその代替にはならないとの事だが、既に日本の輸出先は中国がトップだ。
海外銀行株が上昇していないことが、景気後退の先行指標というが、シティバンクやドイチェバンクですら直近の株価パフォーマンスはIT関連を上回る強さだ。
それに割高の指標がPERやPBRってどうよ？
また、極端なトランプ支持者であり、昨年の米大統領選は不正選挙であることが明らかだとして、マスコミ・官僚・郵便局・企業らによる大規模な不正が有ったと主張している。そういう陰謀は極めて少数で行なわねばならないもので、そんな大々的に行われていたら、それは陰謀でも何でもない。
G7の国々では、示し合わせて一斉に預金封鎖が実施され、債権の償還はされず、庶民は極度の困窮に見舞われるとか、Goldは政府が強制売却させるかもしれないが、その対策として、現物を保有しているのであれば、当局には「無くしてしまった」と申告し、政府の売却措置が終了したら、よーく探したら見つかったことにするとか…それって対策ですか？
金利の話もほんの20年くらい前には日本でも銀行で確定利回り8％位の商品が有ったことを踏まえると、現在のイタリア金利の7％など驚く話ではない。
庶民は情報を得られないものとし、太平洋戦争の開戦も終戦も寝耳に水だったとか、随所に庶民は情報弱者だと決めつける記載が散見されるのも謎だ。
もちろん有益な情報も有った。巻末付録の情報検索の仕方や金鉱株は年々コストが増え嵩むから長期的には金価格よりパフォーマンスが悪いとか。
しかし、全体的に信頼感が無い。（こちとら素人なので、この本通りの相場になってしまったら、頭を下げるしかないが）

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https://www.silkroadin.com/2021/03/blog-post.html

著者である米国公認会計士の林則行は「３年以内に株価は７０％下がる」と言います。

今後の株式相場や、不安定な時代での資産の築き方が本書の内容です。





「株の暴落を見抜く」というタイトルですが、株に関する知識や情報ではなく今後の世界経済や資産運用について書かれています。





経済が回復していないのにNYダウや日経平均は過去最高値をつけましたが、経済が追い付かなければ国の借金も減らず、金利が上昇してインフレが起きます。



インフレが起きると暴騰する金について、需給や金投資法も詳しく書かれている本書。





そして

欧米などの主要政財界人が集まって世界運営を話し合うダボス会議では、２０２１年のテーマを「グレートリセット」（大きな出直し:Great Reset）に設定しました。（中略）ーコロナ後の社会に合ったものにしていこうというのです。（引用、伝説のファンドマネージャーが教える図解株の暴落サインを見抜く方法/林則行/宝島社）





グレートリセット政策というのが２０２１年のテーマの様です。超エリートによる管理社会が目前に迫っています。





株や投資だけでなく世界や経済についても興味がある方は是非ご覧ください。





伝説のファンドマネージャーが教える 図解 株の暴落サインを見抜く方法/林 則行/宝島社

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好き好きでしょうけど、主張がかなり極端だし、書き振りが詐欺と同じ感じなので、私はまともに読めませんでした。