投稿元:
レビューを見る
そろそろ住宅用の不動産を持つべきか持たないべきか迷っているときに参考として手にした一冊。
マンション、一軒家の不動産価値について、バブル期、不況期のデータを元にしながら世界基準で今の日本の不動産の価値について論理的に説明されている。
この手の本は現役不動産会社に属している人が著者であり、所謂ポジショントーク的に不動産のメリットを主に書かれてことが多いのだが、本書は不動産を購入しない生き方として、一生賃貸で過ごすメリットについても書かれているのに好感が持てた。
空き家問題から高騰しすぎるタワーマンションなどの説明もあれば、具体的に割安感のある穴場スポットについての説明まであり参考になった。
主に関東、東京都内が多いのだが、自治体の取り組みで人口が増えている地方については知らなかったので目から鱗でした。
以下具体案としてのφ(..)メモメモ
===
- 足立区北千住
利便性、区のイメージアップ戦略
- 世田谷区千歳烏山
商店街の画期的な取り組み
- 板橋区大山
「ハッピーロード」アンテナショップ経営
- 豊島区巣鴨
高齢化の進行
- 根津、千駄木
下町風情でこれからも人気
- 渋谷区東
高騰する都心の出遅れエリア
- 川崎
狙い目
- 千葉県流山市
子育て世代の誘致に成功
- 埼玉県滑川町
医療費は高3まで、給食費は中学校まで無料にして人口増
- 北海道東神楽町、東川町
子育て支援と町おこし成功事案
- 筑波町、神山町、上勝町
自治体独自の戦略で街は活性化し人口増
- 北海道下川町
エネルギーの自給自足で、町の外へ出ていく支出を削減
===
タイトル通り住宅不動産であっても、生活スタイルが変わった際に売れるように資産という観点から説明されている本書。ものすごく勉強になりました。
投稿元:
レビューを見る
・今後価値の上昇を見込めるエリアが実例で示されておりわかりやすかった。
・立地適正化計画の策定状況に気をつける必要あり。
投稿元:
レビューを見る
かなり具体的なエリアまで教えてくれる。不動産について分かりやすいので入門書としてもいい。
ポイントは、価値を維持するあるいは価値が上がる不動産を見抜けるか。著者の予測だと、なだらかに下落し続ける不動産が70%になると。また限りなく無価値になるあるいはマイナス価値となる不動産は15~20%と予測している。
投稿元:
レビューを見る
オーソドックスでよくまとまっている一冊。
住宅購入が初めて、という人にもオススメ。
注目の街「大山」は激しく同意。あの巨大な商店街は
魅力的だ。そして、都心にも近い。
一方、人気の街だった、たまプラーザ、青葉台は
危ないんだとか。確かに高齢化率はハンパない。
「味よし!コスパよし!」の飲食店とか多いんだけどね。
今の若者には少し都心から離れすぎか。
あと、前よりましだが田園都市線が込みすぎる。。。
ただ、コロナ禍でリモートワークが一気に普及して、
これから郊外のあり方が変わる可能性が出てきた、
というのが本書刊行時点と異なるところ。
都会で狭い部屋にこもってると鬱々とするだろうしね。
投稿元:
レビューを見る
購入からざっと3年積んでしまった…確か当時、漠然と不動産投資に興味が湧いたのがきっかけで資料として買った記憶が。
どこを買うかの本題に入る前に、物件選びのポイントや現在の不動産相場の見通し、利用できる制度や基礎用語の説明まできちんと書かれていて思いがけず読みでがあります。
「立地適正化計画」なんて決定的なキーワードも初耳です。
奥深い世界ですね。
次は「マンション」に特化した本や自治体行政についての本を読んでみたい。
1刷
2021.1.11
投稿元:
レビューを見る
2017年に発行された本なので、もうほぼ5年後になりつつありますが、それを考慮しても面白かった。不動産三極化として、上がる、徐々に下がる、無価値になる所の実例が、ニュースなどで見聞きしたものが多く、改めてまとまって読むとそういう事かぁと納得感があった。