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読みやすくはあるが……
2021/06/23 12:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
根拠の薄い推測が多いが、断定するのではなく、著者個人の意見だとわかるように書いてあるのは親切といえば親切。一理あると思える主張もあり興味深かった。
文章はすらすら読めるが、全体的に怒りを基調としているというか、「こういう奴はバカだ」というような調子の記述がちらほらあり、あまり気持ちの良いものではなかった。
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著者による最古仏典スッタニパータ等の分析解釈によれば、ブッダは究極のお坊ちゃまにしてバックパッカー、そして祇園精舎は自分探しの若者のたまり場、「厳しい苦行を放棄し否定する」ことで悟りを開いたと言う。
ブッダを後付けの神格化された虚像ではなく、生身のダメ人間として見る。
この歳にして、世は流転し永遠の所有など有り得ない、棚ぼたも無い、とても苦行には耐えられそうもないということは、朧気ながら解った。
(俺はブッダか、遅すぎた悟りか)
要は、「偏狭な価値観に染まらず、人生は自分で判断しなさい」ということらしい。
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釈迦の教えからジャイナ教やヒンドゥー教と重複する部分を取り除くという斬新な手法だが、かつて中村元氏も同じことに取り組んだようだが、その結果があまりに平凡で宗教的でなかったから公表しなかったのではないかと著者は推察していた。
宗教本にありがちなややこしさや理屈っぽさがなくて、さらっと心地よくて爽快だった。
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元法人税担当調査官による、現代仏教批判及び初期仏典からの読み解きの提案
わざと不敬的、攻撃的であり、また「…であるはず」という論調が多く、
専門家ではないからこその独自の解釈を進めているが、
個人的に共感できる部分が少なくない。
苦行信仰、超能力信仰は、バラモン教やジャイナ教の影響であって、本来の仏教では否定している。
スッタニパータの第四,五章を読むべき。