ネオコンが語る世界の動き
2021/03/25 11:09
5人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドナルド・トランプについて、支持者にTwitterで国会議事堂乱入を扇動した事以外は批判せず、あたかも「開明な指導者」であるかのように書いている。民主党やアンティファが「アメリカの分断を生み出した当事者」だというならば、トランプにしても、お得意の「フェイクニュース」で信者を扇動して権力を牛耳っていたように、「アメリカの分断」を利用した政治屋ではないのか。トランプはドイツ系でニューヨークの不動産業者の息子だったように、WASPではないが、同時に南部人でもない。イヴァンカがクシュナーと結婚した時にユダヤ教に改宗したように、「最後の審判でイエスが再臨した時にイエスをメシアと認めなかったユダヤ人が帰依する」という福音派の信条とは相容れないはずだが、南部人が持つ北部とリベラル派に対する不満を上手く利用したものだ。
西郷隆盛に対する「批判」?の例ならば、琉球処分が念頭にあるらしい「琉球」より征韓論があるから、韓国の方がいいのではないか。また、オスカー・シンドラーは商売をする為にNSDAPに入党したのではなく、ヘンラインのズテーテン・ドイツ人党から横滑りしている。
1980年代の反核運動で北朝鮮とよど号のハイジャッカーの影響力を書いている。「と言われています」と書いているように伝聞のようだ。「北朝鮮事典」の著者だといえば、それまでだが、著者が10代で接した運動では「自主」とか「主体性」とかを主張していたのだろうか。
この本の著者の著書を初めて読んだのは、参考文献目録にもカバーに印刷された著者紹介にも記されていない香港返還に際して社会評論社から刊行された「切手が語る香港の歴史」だが、版元から分かるように、いかにも左翼色が漂う本だ。そこから右転回しているから、トロツキストから反共に転じたネオコンを連想してしまう。
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めっちゃ面白かった。中東の知識がほぼないと言ってもいいくらいだったのでとても勉強になりました。
本の帯に「グッダグダ」と書かれてありましたが、サウジとアメリカ以外はあまりグダグダ感なかったような(むしろ丁々発止感あるわ…)。
こうなると、中国とロシア(プーチン)の『地球儀を見る』能力が際立って見えますね。その能力どこで身に付けたん?と聞きたい。
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相変わらずこの人の本は内容が濃すぎる。
複雑すぎて関係性を全然理解できていなかった中東に加え、ナゴルノ・カラバフにおけるアルメニアとアゼルバイジャンの紛争の裏では各国の思惑が蠢いていたことなど、目から鱗の情報がいっぱいだった。
とはいえ情報量が多すぎたので、また読み直したい。
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言葉として中東やアラブは知っているけど逆に言うとそれ以外の事はほとんど知らなかったのですが、とても読みやすく楽しくて分かりやすかったです。
どこもかしこも同じような問題を抱えており、それが絶妙に関わり合っているなんて、大変勉強になりました。
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本書を読んでみて、自分がある程度知っていると思ったことが全く事実とは異なっていたことに驚きました。「鉄の女」として知られるイギリスのサッチャーが外交音痴だったことも初めて知りましたし、サウジアラビアは「中東の雄」であると思っていましたが、全くそんなことはなく軍事的に言えばまったくの非力な国とのこと。ややこしい中東の話も比較的理解しやすく、とても為になった一冊でした。
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ニュースサイトのまとめか、TV番組のムックかと言うような構成であったのは、動画のまとめだったからなのですね。今やインプットツールとして動画は当たり前の選択肢。ですが、活字でページを繰るほうが頭に入るということもあります。でもって、流れゆく世界情勢は混とんとしていることが、こう言う切り口でもわかります。来年には違った見方もされるでしょうが、ニュースに触れる際に手元にあると少し解釈が変わりそうです。
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著者には国際政治の実務や学位がある訳ではなく、民間メディアで語っている内容なので、これで何かを把握した気になるのは少し危うい。
あと誤字や表記揺れが少し。あくまで読み物としては面白かった。
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現在進行形の歴史メモ(´・ω・`)
【アメリカの問題】
ポリコレ問題=人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない中立的な表現や用語を用いる
トランプは是正を目指し実行してきたが、独特のキツイ表現のため悪意でみられた(ポリコレは分断作戦なのかな)
アンティファ問題=反ファシズムと見せて左派勢力が反核・環境保護活動(本当に環境保護している人に謝れ状態)一時テロリスト扱いで暴動・強盗をしているのに咎めると「差別だ!」となり手に負えない(暴力はアカン)
2021.1.6ホワイトハウス上下両院会議(ナイデン候補勝利確認)侵入・襲撃騒動で晩節を汚しまくりトランプ退場
【中国の問題】
政治音痴だったサッチャーの決断で英国・中国(と世界)が迷惑だった香港返還がおこなわれた
民主化をめぐる雨傘運動の挫折と、逃亡犯条例改正という問題が起きるなか、習近平政権発足とスノーデン事件の影響で守られるハズの一国二制度が揺るぎ始め、アメリカの対策も功を奏するかと思われたが、2020年全人代で光明に骨抜きにする中国だった
アメリカ・中国のせめぎ合いの中で露呈した新彊ウィグル問題は、現代に起きている人権問題であり、数百万のウィグル人が苛酷な強制収容所で労働を強いられている
そのうま味を甘受しているのがユニクロ・無印用品(アメリカだとナイキ・コカ・コーラ・アップル
著書では『チェイナにおもねり、ウィグル人の膏血を絞り』取ると断罪
【中東の問題】
難しいので感想も書けない(´・ω・`)
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世界で起きている出来事を「対立」をテーマに切り取り、地域ごとに解説を加えた書物。
取り上げているのは、アメリカ合衆国内での対立(「声の大きい人たち」と「そうでない人たち」の対立)、中国本土と香港の対立(香港民主派と中国政府の対立)、中東での対立(首長国相互の対立・湾岸諸国の対立・サウジアラビアとの対立・イランとの対立)、露土の対立(ナゴルノ=カラバフでの対立、シリアでの対立)。
対立を取り扱っているものの、その論調は努めて中立的。また、文章も努めて平易に書かれており、さらに例え(比喩)が効果的に配置されているためか、とても読みやすい内容になっている。
惜しむらくは、巻末見返しの著者近影のお写真が、怖い印象を与えていることくらいか..(個人的には「みんな大好き陰謀論」の方の著者近影の方が好みです)
国際関係に興味がある人全般にオススメ
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世界情勢素人には第3章、第4章を読み切ることが本当に大変でした(汗)。番組のように和装の内藤先生が語りかけてくれてると脳内でイメージしながら頑張って読了。勉強になりました。