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「居眠り磐音」48巻。
いきなり前巻から2年経っていて、読み始めてすぐ、おっとそう来たかとちとびっくり。
ネタバレにならないよう、裏表紙に書いてあるあらすじを参考にメモしておくと、本書での大きな変化としては、奈緒が江戸で「最上紅前田屋」という店をオープンさせたこと、それに、十代将軍家治がたおれたことにより政局が変わり始めたこと、ですね。あとは、尚武館の門弟田丸輝信の迷いと、お代の方の変化もありました。
といろいろあるのですが、何はともあれ本巻は幸せにあふれています。最終回なのかと思えるほど幸せな光景で、とくに第二章は泣けちゃいました。ここに描写されるすべての光景が、あでやかで美しくて輝いてまぶしくて優しくて、ちょっぴり哀しみもあり、ここまで本シリーズを読んできた者としては、まさかこんな日が来るとは……と感無量。もうここ何巻か毎回泣かされておりますわ。
また武左衛門がねぇ、良いですね。父としての思いが、胸にこたえます。なんだかんだでこの物語には必要不可欠なキャラなんですよねぇ。