紙の本
航空サスペンス
2001/05/28 21:38
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸川乱歩賞を受賞した航空サスペンス。圧倒的な臨場感と展開の早さで一気に読める。ただ専門知識の説明がヘタで、分かりにくいところがあったのが残念。
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第37回江戸川乱歩賞受賞作です。メステリーというか、サスペンスです。
プラスチックを溶かす細菌を開発していたところが、失敗して出来たのがアルミ合金を溶かす細菌。その最近が秘密裏に日本からアメリカに持ち出されることになり、あろうことか、ジャンボ機の貨物室で漏れ出して大変なことに。
細菌兵器として期待をかけるアメリカは、その特殊細菌の存在が明るみになることを恐れ、米海軍戦闘機に撃墜命令を下す。この時点でなんじゃこりゃぁ~なんですが、この先にも、えぇ~!!っていう荒唐無稽が話が登場します。
一番の見どころは米海軍戦闘機と自衛隊機のドッグファイトだったりしますが、ナイトダンサーという小説のタイトルになっている人物の存在がまた唐突で....
話があっちゃこっちゃ飛んでいくのと、あり得ない設定も、娯楽作品だと思って読めばありなのかなと。ま、そういう映画とかたくさんありますからね。
江戸川乱歩賞受賞作というには、ミステリー的な要素に物足りなさを感じたのでした。私は。
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第37回江戸川乱歩賞受賞作
鳴海章のデビュー作
M航空ニューヨーク行きのジャンボジェットはエンジントラブルにより墜落寸前にまで追い込まれた。ピンチを間一髪切り抜けたが、貨物に乗せられたアルミ合金を急激に腐食させる細菌が漏れ出し、飛行困難な致命的なダメージを受ける。
なんとか日本へ引き返し切り抜けようとするが、細菌めぐる思惑から米軍は旅客機撃墜に動き、自衛隊は何も知らぬまま緊急発進する。陰謀渦巻く中、謎のジェット機「ナイトダンサー」も人知れず発進していた。
「ナイトダンサー」とは何者なのか?
国家某略航空冒険小説。ミステリー要素はありません。
米国大統領、首相までが登場するスケールの大きな物語で、冷戦の名残が色濃く残る時代を感じる設定ですが、スピード感も有り面白いです。専門用語はさらりと読み流してやれば無問題。
ジャンボジェットが墜落の危機を切り抜けるハラハラのスリル。ナイトダンサーと自衛隊機の息もつかせぬドッグファイトが見どころです。
僕は新谷かおるの「エリア88」「ファントム無頼」が大好きだったので航空物結構好きな事に今回気がつきました。今回の主力はF14トムキャットとF15イーグルですが、僕の好きなファントムも重要な役割を果たします。
ちなみにマクロスの戦闘機ロボットバルキリーのモデルはトムキャットです。
戦闘ヘリ、アパッチも出てきます。アパッチという映画で中学生位の時に流行りました。どうでも良い情報でした。
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テンポが早いのは良いが、ちょっと色々と詰め込み過ぎじゃないの?と思ったけど、鳴海章のデビュー作で乱歩賞受賞作だったのね(*_*)