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2016年9月27日読了。「阿刀田高の出世作」と銘打たれた「奇妙な味」のショートショート集。想定外をつくオチは「やられた!」と瞬間的に楽しめるのみならず、「真相はどっちなのだろう…」「本当にこれが起きたらどうなるのだろう…」と、サラリと怖い余韻を残してくれる。描写や設定には昭和臭さ・おっさん臭さが漂うが、エロ・グロ・ナンセンスな感じ含めてそれも味か。著者は星新一賞の審査員を務めているようだが、SF的な設定が意外に少ないのところは「逃げていない」感じもあり、面白い。
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「奇妙な味」という分野の作品ではあるが
あとづけのくくりで先行作はいくらでもあるし
あらゆる短編いやお話のどれもが
喜劇と悲劇というおかしみとかなしみ
怒りと恐怖ををある面でもつのだから
何にでも通ずる形ではある
その枠を意識して作られたお話としてこの本はどうかというと
時代をこえて読み続けられるへ選ばれるのは運だと思う
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奥付は昭和58年第6刷。筒井康隆とともに著者の作品を高校生の頃に読んだ。あの頃の自分は短編を好んで読んでいた、というより好きな作家の作品に短編が多かったのだろう。そしてブラックユーモアを好きになるきっかけにもなった。本書の作品は、すべてが戦慄の結末で落とされている。「幸福通信」「最後の配達人」が印象深い。
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阿刀田さんの初期の作品ということで読んでみました。
クセになる感じ。もっと読みたい!
ギリシャ神話の話など著者の世界観が出ていたなと思います。
特に面白かったのは
「冷蔵庫より愛をこめて」オチが予想できなかった。なるほど!!
「あやかしの樹」気持ち悪いけどオチは最高
「わたし食べる人」
「歌を忘れない鸚鵡」切ない
「最後の配達人」