紙の本
読み過ぎにはご用心
2002/01/27 20:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
わが国が誇る短編の名手、阿刀田高の短編集。収録作品は以下の通り。
「冷蔵庫より愛をこめて」、「趣味を持つ女」、「仮装パーティ」、「海藻」、「あやかしの樹」、「幸福通信」、「知らない旅」、「わたし食べる人」、「夜の真珠貝」、「エネルギーの法則」、「歌を忘れない鸚鵡」、「真実は強し」、「ギャンブル狂夫人」、「心の旅路」、「幽霊面会術」、「ホーム・スイート・ホーム」、「最後の配達人」、「恐怖の研究」。
いわゆる “奇妙な味”の短編だが、どれも奇抜なアイディアの、ひねりの効いた話で、甲乙つけがたいおもしろさ。非現実と現実が微妙に入り交じった、なさそうなありそうな話で、かえって怖い。強いアルコールにも似て、頭がクラクラしてくる恐れがあるので、読み過ぎにはご注意を。
電子書籍
18話の短編集
2023/10/20 06:50
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
阿刀田作品としてはかなり初期の作品となるが、ホラー色のある話が多くおもしろい。個人的には一番のおすすめです。
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阿刀田さんの短編の中、この現代ホラーシリーズはどれをとってもはずれがない!
やっぱり死んだものより生きているものの方が怖いのだ。
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一番最初に読んだ阿刀田作品。
これで、阿刀田流ブラック・ユーモアにはまりました。
今は、「 を知っていますか」シリーズに夢中です。
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ブラック・ユーモアのジャンルでは、阿刀田さんの処女作(だと思う)。短編が18編おさめられています。
いやぁ〜最高だった♪やっぱり、阿刀田さんのこのジャンルの作品にはずれはないね。このジャンルはほぼ全部読んでるけど、つまんないと思った作品は皆無です。
今回も例に漏れず、全ておもしろかった★その中でも特によかったのは、『ギャンブル狂夫人』かなぁ。他の作品にも共通して言えることなんだけど、絶対にオチがわからない。毎度、話がおもしろくて×2、結末はどうなるの!?ってドキ×2してて、オチに辿り着くころには興奮はMAXで、そんで、もう予想外の結末読んで、ヴォルテージあがりすぎて頭大爆発!!って感じ(笑)
あぁもう大好きすぎる。すでにこのジャンルの本、数十冊は2、3度は読み返したなぁ。
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事業に失敗して精神病院に逃げこんだ男が退院してみると、妻はいきいきと働いていた。巨額の借金も返済したという。そんなとき、あの男とめぐり合った。あの男は妻の不貞を告げ、一緒に新商売をやろうと誘う。あの男の正体がやがてあばかれ……。ブラック・ユーモアで絶妙に味つけされた、才筆の出世作。
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掌編にも様々な愉しみ方があると思いますが、ブラックに、意外な結末を楽しみたい方になら、この一冊をお薦めいたします。
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直接的なグロテスクな描写はほぼなし。短編集だから長々とした情景描写があるわけでもなし。なのにひとつひとつ、読んだ後に背中がうすら寒くなるような感覚…。見えるものが怖いんじゃない。見えないから怖い。
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6/11/2011読了
ブラックユーモアってこう言うことを言うんだ。皮肉ってるというか、こういうの好き。
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ものすごくブラックな作品たち。
時には結末部分を読んで
思いっきり背筋が寒いことに気付く作品も…
面白かったのは
ほんのちょっとの火遊びが大やけどになってしまった
「夜の真珠貝」かな。
よくよく文章を読んでいきますと…
「あーあ」な展開がそこに待ち受けております。
…肝心の表題作は…
まさに「狂気」
歪んだ愛はついに凶行に及びます。
狂気って恐ろしいもの。
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短編の名手ということで読んでみたら、テイストがすごい好きな作家さんだった。
最後の最後に落としこむ手法には舌を巻きます。
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母からの推薦で学生時代に読んだものを再読致しました。 本作で阿刀田高氏のファンになり、しばらくはブラックジョークに凝ったのを覚えています。 時間が有れば、是非、再読をしたい私の中での不朽の名作です。
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星新一と並ぶショートショートの名手と呼ばれるもあんまり知られていない気がする阿刀田高の短編集。星新一はスマートさの中に潜めた切れ味鋭さがあったけれど、阿刀田高は男女の情愛の絡まった少しウェットな質感の作品が多いかな。でもブラックユーモアの質は劣らない。
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移動中など、ちょこちょこ読むのに最適。
ぞっとしたのは「歌を忘れない鸚鵡」、オチに笑ったのが「真実は強し」。
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ミステリというか、ホラーに近い短編集です。
怖いと聞いていたけど、たしかに「ブラックユーモア」では済まされない怖さが・・・。
初めのほうに収録されている作品群が怖かったですね。
「海藻」「歌を忘れない鸚鵡」とか後味悪いこと必至です。
「趣味を持つ女」は怖かったかも。
うちのほうの図書館では見つけられなくてあきらめてたんだけど、読めてよかった一冊です。