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サンデーモーニングで紹介
「カガク力」=「疑い、調べ、考え、判断する力」を一人一人が身に付ける重要性を説く。
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理系と言われる人も、そうじゃない人も、科学とどう向かい合っていくべきかを考えさせられる本。ジャーナリストで科学者の応援団を自称する著者の目線で面白く書かれている。水俣病、薬害エイズ問題、STAP細胞の論文偽証問題、福島第一原発のメルトダウンなど、科学と人との関わりを考えさせられる色んな事故、事件が取り上げられている。科学に興味を持つことの大切さ、でも鵜呑みにしてはいけないこと、疑って自分で判断できる眼力を持つべきであることを教えられる。
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最初は大きく頷きながら読んでいたんだけど、期待していたのとは違った。『科学的とはどういうことか』(板倉聖宣)の現代版みたいな、実験と考察のあるタイプの本を期待していたのだが。
著者は新聞記者なので仕方ないが、科学記者としての仕事として記事になるような題材(ニュートリノ、震災と原発事故、再生医療、AIDなど)ばかりで、そういうのは既に新聞記事などで読んでおり、特に目新しいところはない。
2019年刊行の本なのに、「話題が古いな」と感じてしまった。22世紀はどんな社会になるのかという部分でSDGsに近いことを書いているが、SDGsの目標より少ないので、「もっとあるでしょ」と思ってしまう。2~3年前って「ちょい古」感が一番強いんだなあ。
板倉さんの本くらい時間がたってると(刊行は昭和)、逆に新鮮なのに。
やはり出版当時一番話題になっていたことばかり取り上げられていると、古びるのが早いし、それぞれの研究がさらに進展していたりするのが読み手にもわかってしまう。
こういう本は数年の命なんだなと思った。
科学について文系らしい驚きをもっと書いてくれても良かったのにとも思った。
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カミオカンデの事も知らなくて、へぇー!となった。子どもが中学生くらいになったら読んでみてほしい本かなあ〜
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刊行日 2019/07/19
「科学・技術の進歩が暮らしの隅々にまで入り込み,その恩恵を当然のこととして享受する私達.しかし一方で,原発やゲノム編集など危うさもクローズアップされている今,科学記者とし活躍する著者は,「カガク力」=「疑い,調べ,考え,判断する力」を身に付けること.それが賢く生きる術となり,よりよい未来をつくる土台になっていくと説く」
はじめに
◆1章 科学に囲まれた暮らし
AIと共存する社会/シンギュラリティは来るのか/AIに仕事を奪われる?/第四次産業革命が起きている/遺伝子が人生を変える/共感と異論と/HPVワクチン問題に学ぶこと/科学・技術の光と影/「文明社会の野蛮人」/ブラックボックス化する科学・技術
◆2章 疑え! 疑え! 記者という仕事
内気な少女が作文に出会った/愛読書は『暮しの手帖』/好きだった理科が嫌いになった/聞く・理解する・共感する/理科嫌いの科学記者/鵜呑みにせず「裏を取る」大切さ/因果関係には慎重に/「疑似科学」はなぜ科学ではないのか/科学が科学である理由/誰がやっても「再現」できるか/仮説→実験→検証のくり返し/疑似科学の心配な使われ方
◆3章 社会とつなぐ――科学コミュニケーションの可能性
科学者に会ったことがありますか?/「?」だらけのニュートリノ/すごいのに社会の裏方/「何になるか」より「何をするか」/専門家と社会をつなぎたい/気取らない交流の場「サイエンスカフェ」/科学祭が盛んなイギリス/「科学は文化」を実感した英国留学/街じゅうが博物館/ガラクタの山から科学が生まれた/イギリス人は疑い深い/原発事故と東日本大震災/原発事故報道の限界/科学の「不確かさ」をどう伝えるか/原発をどうするか/トランス・サイエンス
◆4章 いのちを支える科学
再生医療が寿命を伸ばす/人生の「始まり」にある科学/不妊治療大国ニッポン/普及する生殖補助医療/技術の拡大 どこまで許されるか/「本当の父親」を捜す/自分のルーツを知りたい/科学と法律が犯した過ち/デザイナー・ベビーは許されるか/科学・技術が人命を奪う/行動する科学者たち
◆5章 これから生きていくあなたに
二〇世紀の予言/二二世紀はどんな世界に?/何が科学をゆがめるのか/自然と科学の共存――ボルネオで考えた/熱帯雨林を壊して富が生まれる/「持続可能な開発」への挑戦/無関心は最大の敵/分けるの反対!
◆6章 カガク力が身につく五つのコツ
その一 出会ってみる/その二 おもしろがる/その三 分からないことは分からない/その四 それでも考え,行動する/その五 「絶対,はない」と知り等身大で向き合う
付録 科学と上手につきあうためのおすすめ本
あとがき