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紙の本
まさかの思いが強すぎて。
2001/07/31 16:22
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投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学時代二つ下の後輩の神楽と恋人関係であったこともある御鷹だが、とあることから神楽を傷つけ別れた過去を持ち、だがその後勤める会社で再会し、何でもなかったように振る舞う神楽には、謝るタイミングもなければ、今更自分の気持ちをぶつけることも出来ず、ただ自分を律しながら神楽と接していた御鷹。
だけれど天才調合師として香水を作り出している神楽がスランプに陥り、姿を消してしまったことから、御鷹もいろいろなことを考え見えてくる。
どうやら神楽は御鷹をまだ好きでいるらしいのに、御鷹が、まさか長身であることぐらいしか取り柄のない自分が神楽に好かれるはずなどあるわけないと思いこんでいるために、知らず無神経な言葉で深く神楽を傷つけて擦れ違ってしまうお話。
それなりに傷つき苦しみながらも恋人でもないのだから、相手をなじることも出来ず、でも強すぎる好き、という感情が自分をコントロールできず、落ち込み、いちいち傷ついてしまうことを止められない神楽が健気でせつなく、また、泣かせたいなんて、全然思っていないのに、だけど自分のせいで泣いてしまう神楽を、自分がどうして傷つけてしまったのかなかなか気付けない御鷹の焦燥感や懸命さが伝わってくるのもよかった。
ただ、単なる作者さんとの考え方の違いなのか、それとも状況説明が不足しているのか、結構山場でどうしてそういう展開になってしまうのか、ちょっと違和感を感じる部分が2部作の両方に出てきたのと、確かに全体的にうまくまとまっている気もするけれど、特にこのシーンが印象に残った、という突出した何かが足りない気もした。
さすがに天才調香師の話しだけあって、終始いい香りのつきまとうお話としては十分満喫できたのですが。
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