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紙の本
それはアルペンハットで始まった
2010/08/21 23:47
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間というのは、ほとほと懲りないものである。
主人公(?)のお気楽貴族バーティ=ウースターは、言われることがわかっているのに、執事のジ―ヴスが気に入らないアルペンハットをかぶる。バーティの友人達は、手際が悪いの意気地がないのと結果に文句を言うわりには、ことごとく彼にあれをしろ、これを盗んで来いと無理難題を押し付ける。少しは学習しろよとか自分でやれよと言いたくなるが、皆お気楽で他人ごとだ。円高とデフレで悩む身から見れば、石もて追いたくなっても不思議ではない。
さて、そんな読者の溜飲を下げてくれるのが、我らがジ―ヴスである。やれ運命の相手と別れる羽目になった、やれ裕福な後見人が金を出さないと言ったと右往左往する貴族達を、常に冷静に、そして絶妙のタイミングで救ってゆく。バーティが、「あの人は私に熱烈に恋していて、結婚しなければきっと死んでしまうわ!」と思いこみの激しい女性に「結婚してあげるわ」と宣言されるという毎度の緊急事態も見事にスルー。そして最後に自身の望みもちゃっかり叶えるあたりが、しっかりしているというか何というか…。
どれもこれも、「骨折りの結果がそれで本当にいいのか?」と言いたくもなるささやかな願いだ。しかし、一つ一つは服装やささやかな願いでも、全てを繋げて考えると、どうやら彼の本当の目的は、「バーティとの二人暮らしを変えたくない」ということでは?と思えてならない。このままでは、バーティがウェディングベルを鳴らす日は、永遠に来ないのではないだろうか。
それにしても、古の貴族令嬢がことごとく、男を見る目がほとほとないタイプに描かれており、ちょっぴり不満だ。
男性作家から描いた故なのか、物語を面白くするためなのか。しっかりした貴族令嬢は、知性と理性を兼ね備えたバーティを見るのと同じくらい難しいのかもしれない。とほほ。
紙の本
恋愛悲喜こもごも
2018/03/05 02:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
バゼット嬢がベジタリアンに転じたことで、ガッシーとの婚約に亀裂が、それを修復すべくはせ参じるバーティ―だが、案の定自体は混迷を極めることに。警官に扮したジーヴスがバーティ―のアルペンハットをくそみそにこき下ろすのがおもしろい。おまけに二度も、他人にバーティ―を泥棒だと思い込ませて窮地を脱する手腕が見事。
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