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遊んで暮らせる身分の青年バーティーと、彼の執事(紳士お側付きの紳士)ジーヴスの話。
ジーヴスが出ていってしまった!元凶の楽器を心おきなく演奏するために借り受けた旧友のコテージでは、相変わらず誰かが恋愛関係のトラブルに陥っている。睡眠場所を求めて警官とあれこれやりあったり、新執事ブリンクレイの相当エキセントリックな言動があったりと、相当面白かった。雇用関係は既にないにも関わらず、あれこれ世話を焼いてくれるジーヴスも微笑ましい。
一言メモ:『お嬢様、ウースター様は、おそらく精神的にはいささか取るに足らないお方でございましょうが、金のハートの持ち主であらせられます』
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まさかのジーヴス辞表提出。バーディの演奏するバンジョレレ。騒音のために追放されたバーディが巻き込まれる恋愛事件と天敵グロソップ登場。新しい執事による火災事件。
2009年10月25日再読
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ジーヴスが辞表提出で、バーティーが一人問題解決に奮闘する話かと思ったらそんなことはなく、相変わらずジーヴスに頼りまくりのバーティーであった。会話が冴えに冴えてて読んでる間ほんとに楽しかった。しかしブリンクレイは真面目にしかるべき施設にぶち込んだほうがいいと思います。
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バンジョレレの演奏にハマるバーティー
周囲を悩ませ
そのあげく
ジーヴスともなんと
決別することに
田舎のコテージに引っ越し
そんなとき親友チャッフィーの
恋
お相手はなんと
バーティーがかつて婚約していた女性
あいも変わらず
よかれと思った
でも思いつきの行動が
必ず裏目へと
出るのでしょう
それよりなによりバーティーは
ふたたび
ジーヴスの愛を取り戻せるのか?
それは彼の
生存にすら直結する
(2007年03月08日読了)
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素晴らしい。シリーズ読んだ中で、現時点で一番好き。ジーヴスがバーティーの紳士お側付きの紳士を辞めちゃってどうなることかと思いきや、あんなステキな展開になるとは。
辞職後もジーヴスが常につかず離れずの距離にいてくれるのも、毎度誤解を受けまくるバーティーが、今回は少し犬猿の仲の方々と歩み寄りを見せたりとか、ちょっとほっこりする展開が多いのも良いですね。
ラストのセリフに痺れました。
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そもそもの発端はバンジョレレ(バンジョーとウクレレの間の子といわれる楽器)から。
ロンドンのタウンハウスでバーティーが掻き鳴らすバンジョレレの音色は、周辺住民だけでなくジーヴスにも不評で、ついにはジーヴスがバーティーの元を去ることに…。
ジーヴス無しでやっていけるのか?バーティー?
いやぁ、いいね。この後の展開が。
バーティーの元を去りバーティーの友人チャフネル卿に仕えることになったものの、バーティーのことを常に案じているとしか思えないジーヴスの言動が。
ある災難から逃れるために顔に靴墨を塗っちゃって、難を逃れたものの今度はそれを落とすためのバターを得ようとするのに中々入手できず、真っ黒な顔のまま奮闘する展開は滑稽で笑えた。
旧友チャッピーに、毎度お馴染みサー・ロデリックの登場、バーティーの元婚約者ポーリーン・ストーカー嬢、新しい執事ブリンクレイらがもたらす無理難題、災難が複雑に絡み、人のいいバーティーを悩ませる。
困った友人を捨て置けない、そんな〈金のハートの持ち主〉バーティーが、ジーヴスはやっぱり好きなんだろうな…と思わせる最後の展開に胸を撫で下ろした。
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バーティーとジーヴスの絆が覗き見える本書。
辞職した後も何だかんだでバーティーを気にかけてくれるジーヴス。独身紳士の下で働くのを望むジーヴスは、現時点の雇用主が妻を娶らんと奮闘中であるのを見て、御しやすいバーティーに再び雇われるのが最善、と考えて行動したんだろうけど…バーティーを「黄金のハートの持ち主」と称するあたり、若主人に好感を持ってるには違いない。馬鹿にもしているわけだが…。
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安定の面白さ。シリーズものはどうしてもマンネリ化するものだけど、軽妙な翻訳のおかげもあるのか、楽しく読めました。英文学からの引用が多数あり。向こうの人達には基本の言い回しなんだろうな。すぐに思い当たれば面白さも倍増なんだろうな。古典も読まなきゃと思いました。
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ジーブスシリーズは、どれも似たような、軽快でクスッと笑えて後に残らないお話だ。でもやはり面白いので、特に日常生活…仕事など…が忙しいときなどに読みたくなる。そして、読むと愉快な気持ちになれる。
今作はバートラム・ウースターがハマって練習を重ねる楽器に不快感を持ったジーブスが彼の元を去り、ウースターの友人のところに勤めはじめるという衝撃の内容。この友人と、ウースターがかつて婚約をしたアメリカ人の富豪の娘の恋愛が絡んで、いつものドタバタ喜劇の幕があがる。
突拍子もないのだが、英国の貴族世界の文化を覗き見れるのがたいへん興味深いし、その中で生きる人たちの大仰な言葉遣いとチグハグなおマヌケさが面白い。
また別のが読みたくなった。
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まずは私からも「サンキュー、ジーヴス!」と言おう。
今回も楽しい時間をありがとう!
時系列に読破チャレンジ4冊目は、シリーズ初の長編。長編だと間延びしちゃわないかしら?なんて心配していたけれど、そんなのは無用でした。
場所が固定のせいか舞台的で、まさに「音楽抜きのミュージカル・コメディ」!
驚きのジーヴス解雇から始まり、恋人たちの誤解を招き、狂気の新執事(これって、いわゆる“執事病”?)、少し間抜けなお巡りさんたち、宿敵サー・ロデリック、サー・ロデリックに負けず劣らずの鬼親父パパ・ストーカー……と、数々の災難に見舞われるバーティ。
やっぱりバーティにはジーヴスがついていなくちゃね。
ところどころ声出して笑いました。
いやぁ愉快愉快☆
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今回は長編。
バンジョレレの演奏にハマったバーティーと、それが耐えられないジーヴスが決別するところから話が始まる。
えっ!ジーヴスなしでこの長編進むの?!と一瞬不安になったけど、バーティーの友人のチャッフィーに雇われたジーヴスはなんやかんやバーティーの面倒を見たり問題を解決したりでいつもの感じで一安心。
離ればなれになって、バーティーが実際どれほどジーヴスが必要だったのか、別れてどれほど辛いのかというのがよく書かれていてなんだか切ないやらキュンとするやら…。
あとジーヴスの描写で何度も『端正な顔』と出てきたのでやっぱかっこいいんだなぁと。
バーティーは『ほっそり柳腰(自称)』。
今回は問題がひとつ解決するとまたひとつ問題が出てきて…と展開が結構変わるので長編でも飽きずに読みきれた。
相変わらずキャラクターも濃い人ばかりでテンポもよく笑えるシーンも多くあったような。
特にブリンクレイこれ面白く書かれてるから笑えるけど、書き方シリアスにしたらほんとにホラーじゃん…って感じでインパクト強かった。
終わり方はほんとにサンキュー!ジーヴス!って感じで最高。
あとがきにも書いてあったけど、ジーヴスとバーティーの関係性や話の展開が『恋愛小説風』『ベタなメロドラマ』だった。
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国書刊行会のジーヴスを順番に読んでいる中ではこれが一番面白かった。バーティーがドジで変なこだわりと突っ走る性格で失敗を沢山しても、ジーヴスは彼が大好きなんだと思ってた。しかし今回ばかりは辞表を出すとは! そのジーヴスも他の人に仕えてみれば慇懃なイラつかせる人と映る。結局二人以上に馬の合う組み合わせはないのかもしれないとクスクス笑いながら読み終わった。楽しい♪
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またチラホラと読み始めたジーヴス・シリーズ。クリスティを読んでいると、英国趣味の執事が登場するシーンが多く、執事と言えばつい読みたくなるのがこのシリーズ。なんとジーヴスが辞意を示してバートラム・ウースターの元を去るという衝撃的な幕開けから、いつもの奇想天外なドタバタコメディを経て大団円の結末。今日もジーヴスは冴えわたる。