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ジーヴスシリーズはどれも文句なしの面白さ。書棚に飾って、気が向いた時にちらほらと読み返したいタイプの作品。
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クセになりそうな心地よさ(ソファのレビューみたい)。しかし表紙のデザインはえらく重厚です。文藝春秋版の方が販売的にはいいんじゃないの、って、よけいなお世話か。
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イギリスのさる裕福な一族の青年、バーティー・ウースター。彼には世界一優秀で有能な執事ジーヴスがおり、身の回りの世話をしてくれる以上に、あらゆる難題を解決してくれるのだった。ちょっぴりビターな解決法ではあるのだが…。英国一流大学を出た知識人ではあるものの、お人好しでちょっと考えの足りないお坊ちゃまバーティーが、恋多き友人ビンゴに恐怖のアガサ伯母さんらの持ち込むトラブルに巻き込まれ、困った末に頼る最後の知性が執事のジーヴス。この主従関係、一見表面上は体裁を保っているが、実際のところ主人バーティーの思惑通りにならず、最終的にジーヴスの思うままになるところがミソ。例えばバーティーの進歩的(?)なファッションセンスにしても、保守派のジーブスは我慢ならず、派手で真っ赤で陽気なカマーバンドを着けようとするバーティーに「それはお勧めできかねます。ご主人様。本当にいけません。ご印象がにぎやかきわまりすぎでございます」と一言。にぎやかきわまりすぎって(笑)…原文はどうなってるの?!それでも主人の意地で身に着けたバーティーには冷たい態度を貫き、最後はジーヴスが善きに計らう…という展開。こうした展開は愛すべきパターンとして他の作品にも繰り返され、マンネリの面白み(=水戸黄門?)となって何度読んでも笑える魅力となっている。いわゆる純文学ではないが、多くの作家、文学者、哲学者に愛され、その後の様々な英米作品のユーモアに多大なる影響を与えたウッドハウス。特にこのジーヴスシリーズは、セイヤーズのピーター卿とバンターはじめ、ご主人様と優秀な執事いう関係の典型パターンの大本になっていると言っても過言ではあるまい。英国では、ジーヴスとバーティーの名コンビはホームズ&ワトソンに並ぶほどの人気があるそうだ。本書は国書刊行会版だが、ほぼ同時期に文春からもウッドハウスものが出版されていてファンの間では訳の違いが云々されているようだが、入手しやすさと継続性からこちらのシリーズを選択。不満があるとすれば、各話の出典と初出年、原題ぐらいはせめて併記してほしかった。この本は18の短篇が収められた連作短編集という形で、最終話『大団円』に向かって一応繋がったストーリーとなっている。あらすじを紹介して興を削ぐことはしたくないが、自分の覚え書きのために短篇タイトルとひとことアウトラインを以下に記す(ネタバレなし)。『ジーヴス、小脳を稼働させる』ウェイトレスのメイベルに恋したビンゴ『ビンゴが為にウェディングベルは鳴らず』ビンゴのために一肌脱いだバーティー、思いがけない結末『アガサ伯母、胸のうちを語る』カマーバンドとフランス『真珠の涙』詐欺事件危機一発!救ったのはやっぱりジーヴス『ウースター一族の誇り傷つく』新たな恋(オノリア)に落ちたビンゴ、今度の策は?『英雄の報酬』どんだけ変わり身早いんだビンゴ『クロードとユースタス登場』アガサ伯母とオノリア、ジーヴス批判『サー・ロデリック昼食に招待される』オノリアの父にキチガイ疑惑持たれるバーティー『紹介状』アメリカへ一時避難するも新たなトラブルメーカーが…『お洒落なエレベーター・ボーイ』紫の靴下の行方は?『同志ビンゴ』ビンゴの新たな恋��ためのティーパーティーをなぜバーティー宅で?『ビンゴ、グッドウッドでしくじる』ハイドパークのあごひげ男。その正体は…『説教大ハンデ』これ以降の一連のドタバタは最高。このタイトルの意味するゲームの馬鹿馬鹿しさと言ったらない。『スポーツマン精神』スポーツマンの血って、賭けごと好きなこと?地域お楽しみ会(運動会みたいなもの)の競技がユニーク。『都会的タッチ』哀れなビンゴの都会的一人劇『クロードとユースタスの遅ればせの退場』トラブル2乗ツインズ、国外追放?『ビンゴと細君』ビンゴ本物の恋のために最高傑作「何者も顧みない女」を活用。『大団円』まさか作者本人が!…バーティにとっては酷い結末、仕組んだのはジーヴス。でも大団円!
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森村たまきさん訳のこのシリーズはかなりお気に入り。amazonで中古がなかなか安くならないのが残念なところ
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自他共に認めるおバカな主人バーディー、賢くそつなく人脈広くおよそ非の打ち所のないgentleman's personal gentlemanジーヴスのコンビが活躍(?)するシリーズ。
出会う女性ことごとくとひとめぼれの恋に落ち騒動を持ち込みまくるバーディーの友人ビンゴ、ねじが抜けちゃった系お騒がせコンビ双子のクロードとユースタスなどなど、濃いキャラがいっぱい。
初めてのジーヴスでしたが、いっきにお気に入りです。
ストーリーやキャラクターもおもしろいけど、一番大好きなのはとぼけた表現の数々。おかしみがじわじわときます。バーディーの一人称で語られる地の部分では、何度電車の中でひどい目を見たことか。
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有能執事とダメ主人が織り成すコメディタッチの小説。もう100年近く前の本ですが、古さを感じさせません。
ドラえもんとのび太みたいな感じの主従関係がいいですね(笑)
主人のセンスの良し悪しに関しては、漫画版で言及されているのでそちらもどうぞ。
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外国文学を読み慣れないので、最初は読みにくさを感じました。あるいは、訳者さんが原作の雰囲気を忠実に伝えようとしているからかも。慣れるとサクサク読めるようになります。
勝田文先生の漫画版から読んでみましたが、原作のほうも面白いです。双子が出てきて嬉しかったのに、まさか本当にアフリカ行きになるとは…。彼らが戻ってくることはあるのかな?
ジーヴスは漫画以上にクールな印象。バーティの語りは意外にエスプリがきいているというか、イギリス人ぽい皮肉が満載で面白い。でも抜けてるところは抜けていて、期待通りのバカさだったので嬉しかったです。
今ままで小説でコメディはあまり読んだことがありませんでしたが、構えずに読めるところがとても気に入りました。続きも読むぞー。
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姉に薦められて読みました。面白かったです。
翻訳の語り口調が現代的なので軽く読んでしまいましたがこれはきっとものすごいクイーンズイングリッシュで書かれた文章なんだろうなあと想像しました。だからこそ格式と形式を重んずるイギリス上流階級の滑稽さが際立つんじゃなかろうかな~と。
それにしてもバーティ氏は人が好すぎますね。まあだからこそ比類なきジーヴスも取るに足らないといいつつもこのご主人から離れないのではないでしょうか。おつむの出来はそこそこで服の趣味は最悪でも。
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執事小説として有名なシリーズだけれど、1作目らしい本書を読む限りは、主人公を取り囲む人物として英国的変人が立て続けに出てくる物語、ジーヴスもその一人、という印象だった。日本語訳でもこれだけ英国的ユーモアが感じられるのだから、原書はもっとすごいんだろうな。おそらくはガチガチの英語で書いて、一層滑稽さを引き出しているように想像する。
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バーンズが面白いと言っていたら友達に勧められた。バーンズとはあまり似た雰囲気ではないけどなかなか面白かったです。
最初バートラム(貴族)を書いてある通りのどうしようもない馬鹿だと思って読んでいて、ついつい風采の上がらない道楽息子を思い浮かべてたんだけど、途中で間違いに気づいた。
馬鹿ってこれ、頭の出来ではなくてばか騒ぎとかの馬鹿だよね。
というわけで思考を切り替えて、まず顔は可愛い系のハンサムで、お洒落好きで優雅で執事には劣るものの教養と知性を身に付けた人物像にしてみたら急に面白くなった。いやはや、貴族だしね!
ちなみに恋多きビンゴ氏もセクシー系の美青年だと想定してます。たぶんそれで正解なのではないかと。
訳がちょっとお粗末な部分がありますが、何しろ昔の訳なのでそれも味かなーと思うことにします。みなが落ち着きを取り戻すシーンで「昏睡に陥った」とか言われるとぎょっとしますけどね。
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確か本屋で一目惚れした作品。すっかり好きになってしまった。
英文の本当の原作を読んだことがあるわけではないので変な話だけれど、森村たまきさんの訳は原作にとても近い気がした。
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英国モノが好きな人、モンティパイソンとか・・・(それはワタシです)にオススメです。
1巻を読んだだけでわかる、この「水〇黄門」のような、「暴れん〇将軍」のような、要するにある意味安心できるこの感じ。時代劇をちょっとイイナと思っている、そこのアナタ!(笑)おすすめです。
全巻イッキ読みはしないだろうけど、ちょびちょび読みたい作品ではないでしょうか。
ジーヴスの執事じゃない時の姿は出てくるのか・・・楽しみです。
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バーティーにはロクな友達がいないなあ。
毎度毎度面倒事の尻拭いをさせられあげくお金をたかられ文句ばかり言われる始末。でもまた厄介ごとが起こるとバーティーに相談にくる友人たち。ジーブスって実は相当面白い。ちなみに14章のジーヴスとハロルドの話が一番笑った。「記憶にございません」って(笑)
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#国書40th 国書刊行会40周年フェア開催中の某本屋さんで一度ぱら読みした時はこのじわじわくる面白さが分からなかったが、ちゃんと腰を据えて最初から読んでいくと陽気で人のいい主人公バーティーとその完璧な執事ジーヴスの活躍にどんどん引き込まれていく。
(正確には執事ではないのだけど、訳者あとがきにある「(家僕、従僕という訳語が)いかにも軽々しい」という感覚はよく分からない。私は従僕の方が分かりやすいように思うけど)
二十世紀初頭のイギリス、もう電話はあり人々の移動には車が使われ、不労所得で暮らす富裕層がまだ存在し、しかしバルカン半島はきな臭くなってきた時代。気ままな独身者として日々遊び暮らすバーティーはたいていビンゴ(愛称。犬の名前っぽいけど人間)が持ち込んでくるやっかいごとに巻き込まれて/あるいは嬉々として飛び込み、のっぴきならない立場に追い込まれるものの、デウス・エクス・マキナのごとく全てを治める「比類なき」ジーヴスのおかげで命拾いをすることになる。
読んでも読んでも続きがあるシリーズなので、気楽に読んでしばらく楽しめそう。
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バ…バーティー!
お人好し過ぎるよ。。
* *
ちょっとまぬけな上流階級紳士のバーティーと、比類なき超有能執事ジーヴス。
そのほか個性的な登場人物たちの繰り広げる、ザ・ブリティッシュユーモア!な物語でした。
お決まりパターンの短編連作ながら、100年近く前に書かれたとは思えぬお洒落度。
英国ユーモアにはある程度慣れていると思っていたのだけど
これを読んで、まだまだだったと気付かされた(笑)
私の知識不足(翻訳の問題もあるのかな)で意味が取りきれない部分もあり、賭け事の説明はちょっと退屈でしたが、
色んなものに影響を与えた作品なんだろうなと思いながら楽しく読みました。
物語の語り手であるバーティー。
バカだってことになっているけど、その語りは回りくどいウィットに富んでいてさすがの英国紳士。
こんなウィットな人はバカじゃないと思うけどなぁ(笑)