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確かに衝撃的な内容ではあった。しかしこの著者の作品をすでに何冊か読んでいるので、どうしても内容に既視感を感じてしまった。初めて読んだ村田紗耶香作品がこちらだったらもっと衝撃を受けていたと思う。
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いやいやいやいや…
これは迂闊に感想を書けない作品であります。
うっかり口を滑らせると自分がポハピピンポボピア星人であることがバレて…いやいや……
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小学生の時にトラウマに会ったり家族からも冷遇されたりした奈月がどう成長していくか、ドキドキだったが、最後はぶっ飛んだ展開であっという間に読んでしまった。今まで感じた事のない読後感で今夜は眠れそうにない。
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疲れて、眠りたいのに、ページをめくる手が止まらず、一気に読み切ってしまいました。借りている本もあるのに、先に読んでしまいました。
この本を読む前と読んだ後とでは、今まで培ってきた価値観が変わってしまうので、評価することは難しいと思います。
今まで「気持ち悪い」「グロい」と感じていたものが、常識になります。洗脳感が中毒になります。最高です。
当たり前を捨てて、ポハピピンポボピア星人の宇宙船に乗り込みましょう。こちら側でお待ちしています。
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よく言われる「常識」や「当たり前」って誰が決めたの?誰から見て当たり前?
そういうものやことの価値観って少数派だとなぜこんなにも生き辛いの?
そういうことを考えさせられました。
この作品は、いい意味でそういう世界からぶっ飛んでいる。
この登場人物の3人は、「そっかそっか。私たち地球星人じゃないもんね」って吹っ切れていて何というか痛快でした!
とても面白かった!
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村田沙耶香さんはぶれない。
ここまで突き抜けてないけど、よくわかる。
恋愛結婚出産を強要される不快さ。
いくつになったら純粋にわたしの意思だけで選択させてもらえるのか。
パホピピンポポピア星、ついつい言いたくなる。
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ポハピピンポボピア星人を自認する奈月が地球星人やこの工場のような社会を相対化していく話。「なにがあってもいきのびること」を合言葉に、家族や社会に捨てられないように迎合して生きてきた子ども時代から、社会の駒として働き、社会の一員を生産する生殖者としての役割も期待される「工場」である社会から逃走して秋級で夫といとこの由宇とポハピピンポボピア星人として生きていく。この工場としての社会への違和感や、生き延びるためにはそれに合わせていかなければならない葛藤や、そこには共感する。合理主義を推し進めている現代社会ではあるが、合理的なことだけを選び取るポハピピンポボピア星人の辿る道は異常に映る皮肉。最後の、ポハピピンポボピア星人は伝染する、とか、三匹とも妊娠している、という話は、この社会がいかに同調圧力が強くて異質なものを排除しようとしても、それへのアンチテーゼは必ず出るということ?
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子どもだと無邪気、よくある考え方なのに、
大人になっても、自分は人とは違うという考え方を突き通すとこんなにも気持ちが悪いということに気づいた。
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あきしな秋級 かいこ蚕の部屋 早く脳の隅々まで完全に洗脳してほしい こっかい告解 かなえ佳苗 土蔵の前で立ち尽くす由宇ゆうの姿があった 舅と姑 姉は大人になっても命の鍵を他人に預けている 私はピュートを抱きしめたまま蹲ったうずくまった 俯いた そういう気持ちで世界ともう一度出会い直すんだ 林檎を食べる前のアダムとイブに戻ったみたいに無邪気なのだった ぼんやりと自分の「入れ物」に宿っている疼きについて考えていた 私の心に『宇宙人の目』を開かせるのは 悉く滑稽で歪で なにがあってもいきのびること
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地球星人になってほしいともこのまま宇宙人であってくれとも思うよくわからない気持ちで読んでた
ぞっとして怖いから見たくない、けど目が離せないそんなかんじ
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この世界のなかでの、居心地の悪さ。
異なるはずの「星」もまた、結局はもうひとつのエコーチャンバーとなるしかないのか。
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「一般常識」を異化する作品だと思って読み進めていたが、そんなに単純でも無かった。
終盤のなんちゃら星人たちの生活の様子は、社会に馴染めないありふれた人々(俺含め)からの安易な共感を拒んでいるかのようにも思えた。
地球星人もなんちゃら星人も同じくらい自らのイデオロギーに盲目的に従う不気味な存在であり、同時に「可哀相で可愛らしい」存在なのかもしれない。
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芥川賞『コンビニ人間』も素晴らしかったけど、本作もなかなか。
一般的に規範とか常識とかと呼ばれるものへの違和感を、私たちの世界から少しズレた人びとの振る舞いを通して浮かび上がらせるという、著者お得意の作風ではあるのですが、今回は主人公たちが「ポハピピンポボピア星人」で私たちが「地球星人」という・・・。
読む前は期待半分不安半分だったのですが、読み終えてやっぱり上手いなあと思いました。途中まで主人公の脳内以外はリアリズム小説だったのが、夫そしていとこが徐々にその世界に侵食され(主人公の言でいうと地球星人の洗脳が解けた)、ラストで現実世界が完全に反転するという、過去作を踏襲したような構成ではあるのですが、従来より枚数が若干増えたこともあってか、より説得力が増しているように思えます。正直本作で行きつくところまで行きついたような感さえあるのですが、次の作品でさらに驚かせてくれるのでしょうか。今度はいったいどんな世界を見せてくれるのか楽しみであります。
なお、主人公が少女時代に受けた虐待や、物語終盤のアレを解体するシーンなど、結構グロテスクな描写あり、人によっては不快に感じるかもしれません。本作を未読の方で『コンビニ人間』のほんわかした作風を期待している場合は注意したほうがいいかも。
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奇抜で過激なはずやのに世界観に引き込まれ過ぎて普通に感じてしまう私もポハピピンポボピア星人なのか。印刷された字が少し滲んでる箇所があってキュンとした。
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さすが村田沙耶香先生!
この世界観が私を虜にさせる!(^○^)
発想がすごいし、こんな物語書けるのは村田沙耶香先生しかいない気がします!
今回もとても面白かった!