0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんと、単なる短編集ではないと、わかるとは……。ラストで連作短編集だったことが、判明します。アンモナイトと双子のおじいさんという設定は、変わっていて、三十年の年月にわたる連作です。
投稿元:
レビューを見る
あの人がこの時代ではこの人!なるほど!という
人とのつながりが面白くほのぼのする。
そしてその時代時代のネタが実在のものでなつかしさもあり、リアルで面白い。
鎌倉に行かないと、「うずまき案内所」に行くことはできないので
仕方ないんだけど、案内所に行くまでが毎回同じでちょっと単調に感じてしまったかな。所長が可愛いけど、実際に目の前に動かれたら気持ち悪さと驚きで言葉もないだろうな(笑)
どのお話も響いたけど2019年のお話が一番好きかも。
投稿元:
レビューを見る
青山美智子さんの作品を読み続けて5作品目。
他の作品同様に短編オムニバス形式で、それぞれの登場人物がどこかで誰かと繋がっている。
読み終わると、ホッとして心があたたかくなる。
タイトルの渦巻きとは?を考えながら読み進むと、最終章で、「自然界では渦ばかり」という言葉にドキっとする。たしかにそうだ。ぶつかり、渦ができ、パワーが生まれる。
作品の中の人達は、今もどこかで幸せに暮らしているだろう。
ミニチュア写真家の田中達也さんの表紙も、作品に合っていて好きなところ。
投稿元:
レビューを見る
外巻さん、内巻さん、アンモナイト所長。
何て不思議な案内所。
「気づくこと」で訪れる変化を、登場人物のリンクを楽しみながら感じられる素敵な1冊。
平成を6年ごとに遡りながらの展開で、懐かしいワードもあっちこっちに出てきました。
読後表紙を眺めて余韻に浸るのも楽しみのひとつ。
面白かったです♪
『「That's all 」ただそれだけ。失敗じゃない。』
『人生ってまっすぐな道を歩いていくんじゃなくて、螺旋階段を昇っていくようなものなんだなって。』
投稿元:
レビューを見る
心にモヤモヤとした渦を抱える人たちが、双子のお爺さん2人が案内してくれる不思議な案内所に迷い込む。小さな奇跡で、大切なことに気が付けたり、新しい一歩を踏み出したりできるようになる作品。
気持ちの良い作品だった。年号の終わりと始まりというテーマが綺麗にはまっていて、今を反映していて素敵だった。
時代を遡っていき、登場人物たちが思わぬところで関わっていく点が楽しかったと思う。
投稿元:
レビューを見る
「鎌倉うずまき案内所」を中心とした6つの短編集。
平成を6年ごとにさかのぼりながら、6人の物語が展開される。
各々悩みを抱えているが、鎌倉うずまき案内所でヒントを得て自分なりの答えを見つけていく。
それぞれの物語に共通して出てくる人物や事柄があり、読み終わった後もう一度読んで確認したいと思えるような内容だった。
伏線が絡まって6人の物語がつながっていく発想はおもしろかったが、逆に伏線的なのが多すぎて、最後のほうは若干くどく感じてしまうところがあった。
悩みの解決についても若干ありきたりな部分があったので、星4つです。
投稿元:
レビューを見る
各話ごとに6年ずつ時代をさかのぼりながら
登場してくる人たちの過去が描かれていて
その時代時代に生きることで後々の自分や
回りの人たちへ知らないうちに
影響していくところが面白かった。
読んでいくうちに「あぁ~あの話は過去に
こういうことがあったからなのかっ!」
なんて思ったり、過去をさかのぼっていくのも
私自身も体験した時代だったので懐かしく、
そしてその時代を思い出しながら読めました。
鎌倉うずまき案内所の双子のおじいさんは
なかなかキャラだし所長にいたっては・・・
人生に迷い、はぐれた人がこの案内所に導かれ
そしてがっつりと手助けしてくれるのではなく
ふわっとした後押しで気づくことにより
少しだけ前に進む感じがとてもよかった。
そしてまったく予想してなかった
「黒祖ロイド」の過去に
最後の最後で驚かされました。
投稿元:
レビューを見る
読み終えたあとにまた最初から読みたくなる。ナイスうずまき!独特の世界に引き込まれて、ほっこり温かく穏やかな気持ちになれた。鎌倉にも行きたくなった。
投稿元:
レビューを見る
この作者さんの最近よく読んでるけど、こういう話好きなので出会えて良かった
今作は鎌倉を舞台に何かからはぐれてしまった人にアンモナイト所長からのアドバイスをさずける外巻き、内巻きさんのお二人
同じ状況でも捉え方で良い方向に変わるって、他の作品でもテーマは変わらないかもだけど、舞台が同じで時代が遡っていくのが登場人物の過去を知るわけで新しくて面白かった。
同じようなテーマでもいろんな話、展開があって、そこはプロの作家さん
どの話も主人公はいろいろだけど、子供時代の自分、学生の自分、親になった自分、と重ね合わせるところがたくさんあってちゃんと感情移入できたし、SF作家さんの
あなたのために書きました
って、誰かにささることを発信してるのがなんか良かったなぁ
投稿元:
レビューを見る
はぐれた時に現れる「鎌倉うずまき案内所」悩める6人の人たちがそこで気づくことで優しく強くなっていく。不思議な話。最後まで呼んだら又、戻って読みたくなった。
投稿元:
レビューを見る
時代が遡りながらどの短編も緩やかにリンクして面白かった。最後にあー騙されてたと気づいたのも心地良し。シュールな所長、双子の爺さんも良かったよ。
投稿元:
レビューを見る
図書館がずっと
閉館なので
子が
読む本がない!
と言うもんで
どうせ買うなら
一緒に読める本と
青山美智子先生を
買い漁ってます
今回はコチラ
やっぱり
人間って
先入観があるよねぇ
ラスト
思わず
ええええ!!
ってなったもん
うずまき
ぐるぐる
繋がっている
投稿元:
レビューを見る
「お探し物は図書室へ」と同様、悩みのある人がカウンセラーとは違う人(今回は案内状の双子の老人)から、ヒントを得る物語。
6つの短編からなるが、短編どうしが絡み合い、題名同様うずまき状態。前に戻ったり、最後は再読して登場人物の関連を調べたり...
出てくる人みんなの幸せを思うハートフルな小説です。
投稿元:
レビューを見る
「人生にはぐれた」人が迷いこむ「鎌倉うずまき案内所」。青山さんの作品に共通した、一見無関係なヒントにより、主人公たちが変わっていく…
年代が螺旋階段を降りるように遡っていく構図。
巻末の年表を見ながら、最終話から再読したくなるしかけが楽しい。
投稿元:
レビューを見る
途中までは昔話の定型文をなぞらえたありきたりの話…と思ってたけど、最後まで読んだら何コレ、すごい!
うずまきというのもさもありなん。最後まで読むと、うずまきを逆になぞるように、遡ってグルグル読み返してしまう。
登場人物のリンクも見事な連作短編に仕上がり、前編通じて出てくる、SF作家「黒祖ロイド」がこれまた叙述トリックぐるぐるうずまき。
最終話で、誰ともリンクしない登場人物におや、どこで出てきたのかな?と、途中でうずまきたどって探してみたけど…それすらも…。
双子のうずまきじいさんに、私も会いたい。が、ここ数年はうずまく想いもないので、当分会える見込みもなし。