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表題作、美しいけれど悲しい。
蛍の光って、何かはかなくて切ないイメージがある。
猫に恩返しは不思議で楽しくて好き。
もう、おじさまたちってばー。
とはいえ、話題の舞台がなんのことかわからなくてちょっともどかしいw
相貌は、ちょっと頭が混乱したけど、こういう流れはかなり好き。あのラスト、もうーーーーっ。
そして、どの作品も工藤と、彼の作る料理があってこそ、その魅力が何倍にもふくらむ。
あぁ、憧れの香菜里屋。
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やはり、良い。巧くて、美味い?(笑)いよいよ次巻でシリーズ完結、か。惜しみつつ、じっくり味わうとします。
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螢坂/猫に恩返し/雪待人/双貌/孤拳
しん とした物語には度数の高いビールをロックでゆっくりと味わうのが似合うのだろうか。
美味しいビールを飲みたくなってきた。
美味しい肴は …… 想像力で味わいましょうか
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前作、前々作に続きおもしろかった。
それぞれの話が香菜里屋で提供される食べ物のようにいろんな種類、いろんな味わい方ができる。
後味もそれぞれ異なりほろ苦いものもある。
好きだったのは、ラスト2作。
『双貌』はミステリーとしておもしろく、そのトリックにドキドキしながら読んだ。
『孤拳』はストーリーが好きで切なさもあるが、事物が何かを思い出すトリガーとなるように願われているのがよかった。
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何処かに香菜里屋みたいなお店があれば良いのに。
文章でしか感じられない空間でも、その心地好さは十分伝わってくる。
その場所に自分も行ければなあと心底思うくらいには。
相変わらず読みやすい作品ではあるけれど、気楽なストーリーではない。
店を訪れる客の話にはいつも、予想外の謎となんとも言えない真実が隠されている。
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香菜里屋シリーズの3作目
ほんとはこれでやめるつもりだったけど、次作で店名の理由などが明かされるらしいので、近いうちに読むしかない。
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香菜里屋シリーズ第3弾。今回は大きな事件も無く、どの章も待ち人来たると言うか数十年ぶりに会う機会があり何でまた、と言った首を傾げるビアバーでの談話。
待ち続ける事の切なさと執着過ぎるだろうみたいな。
ビアバーでの描写に喉が欲しくなる読書になりました。今後のマスターも気になります
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目次
・蛍坂
・猫に恩返し
・雪待人
・双貌
・孤拳
《香菜里屋》に集まる人は、皆それぞれに鬱屈を抱えながら、マスターの工藤に心をほぐしてもらって前に進む。
取り返しのつかない選択でさえ、工藤に話を聞いてもらって、美味しい料理とビールがあれば、なんとか前に進んでいける。
苦い後味の話もあるけれど、時系列と人称が複雑な割に最後に明るく終わる『双貌』が面白かったかな。
だけど『孤拳』が白眉。
5歳しか年の違わない叔父と姪。
幼なじみの恋人同士のような二人の日々。
見ようとしなかっただけで、最初から終わりが来ることはわかっていた。
だから互いに口にせず、大切にしてきた想い。
それは『孤拳』という、誰も聞いたことのない幻の焼酎、二人だけの秘密の味。
「前に進みなさい。でも忘れないで。」
あまりにも切ないメッセージに涙が。