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食品偽装を内部告発し、会社から非道な扱いを受け一家心中をした家族。そして会社の保身に暗躍する人間。それらに関わる立場弱い人たち。多くの人々が登場する群像劇の中、片山刑事とホームズが犯人を追っていく。社会問題も絡めて、社会小説的な展開になってる。片山刑事と女性との会話が深刻さを軽減している。因果応報が当てはまる犯人もいるが、裁かれない人間もいる。考えさせられることが多く、ラストの清涼感に物足りなさを感じる。
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ミステリー界のサザエさん的シリーズ53弾。
マンネリ化しているとはいえ、社会問題をしっかり織り込んでいるところは良いです。
時期的には食品偽装の内部告発がテーマですが、他の案件でも内部告発者は不遇なのは残念ですね。
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三毛猫シリーズを知らず、初めて読んだ作品。
軽いタッチで描かれていてスっと入ってくる読みやすい本だった。
でも正直ホームズそんなに出てくる必要ある?と思ってしまった。
シリーズ物なので出す必要があるのだとは思うけど、文章の合間合間に無理やりニャーニャー入れてるだけの感じがあってだんだん鬱陶しく感じてしまった。
あとは登場人物の外見に関する描写が一切無いので何故片山さんがそんなにモテるのか、石津さんは食べ物に関する描写が多いので太ってるのかな等、物語と関係ないところが気になった。
そして草間がなぜ刈谷さんの別荘の存在を知っていたのか、片山さん達より早く別荘に着いて美咲ちゃんを誘拐できたのか(近道は刈谷さんしか知らないはずでは?)…等も明かされず気になった。
ちょっと粗い部分はあるけど大方楽しめたと思う。