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2021年5月刊。前巻で、蝗害に見舞われ、復興途上の西都。西都の領主代行・玉鶯は巧みに状況を利用し、良港を持つ砂欧への戦端を開くべく、外堀を固めつつあった……。狡猾な玉鶯の掌の上で、踊らされる壬氏の苦衷。挙げ句、玉鶯は因果応報を受け、物語から退場となる。
猫猫(マオマオ)は序盤こそ、玉鶯の孫娘の手術に立ち会うなど、それなりにドラマもあるのだが、本書のメインストーリーは政治劇なので、彼女は傍観者にならなざるを得ず(彼女の立場上、仕方ないが)、玉鶯の暗殺に至っては完全に蚊帳の外。猫猫のひねた視点で、進行する物語が好きな私としては、少々不満だ。
だから玉鶯を手に掛けた陸孫の回想話が延々と続くのも,ちょっとなぁ~と思う(物語の進行上、必要なのは分かるが)。私の中で、陸孫というキャラは、これまでかなり印象が薄かったので(前巻での猫猫への求婚もすっかり忘れていた)、今回、いきなり存在感を増されてもなぁ~という戸惑いしかない。指導者を失った西都は今後、どうなるのか?
壬氏が都へ帰らず、このまま西都に骨を埋める展開にはならないと思うが、どう着地をつけるのか? 今回、少し出番のあった姚、燕燕ら都の居残り組の動向も気になる。筆者のお手並み拝見である。
玉鶯が退場したし、恐らく次巻で、西都編は終わるんじゃないかと予測しているのだが? 早々に、猫猫視点のお気楽なストーリーに戻って欲しいと願うのは、無理筋なのかな。
それにしても雀の正体が優秀な間諜(しかも壬氏直属ではないってことは、じゃあ彼女は誰の配下なの?)だったのには驚かされた。雀の有能ぶりについては、猫猫も言及しているが、果たして雀の真の姿に気づく日は来るのか? そこら辺も楽しみにしたい。(終)
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陸孫、こんなに活躍するとは。
一人一人にしっかり設定用意してあったのね。
何日目っていうのが、災害後の描写によくある感じで雰囲気出てる。
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薬屋のひとりごと第11弾。蝗害はある程度予想ができていて羅半兄の活躍、壬氏の素早い支援、猫猫の薬などによって対策もできていたのだが、食料も燃料も少なくなり人々は心がすさんでくる。いらだちは都からきた壬氏達に向かってくる。そんな中、玉袁の息子で領主代行の玉鶯は炭田を抱える隣国への侵攻を企てる。「戌の一族」が何故滅んだか、陸孫の過去など盛りだくさん。壬氏と猫猫の関係は相変わらずだがますます次回が楽しみ。
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陸孫のまさかの過去
玉鶯への復讐は寧ろ、出生の秘密暴露の方がスッキリしそう、今後の治世が乱れて云々な理由でダメなのかな
死ぬのも、失脚するのも結果は変わらない気がするけど。
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10巻からの問題がひと段落。これで解決といえるのかと世の中の不条理や終わった後の虚無感など、この時代にはよくあった事なのかもしれない。今回の立役者は雀さん、羅半兄、陸孫。後半は怒涛の展開で面白かった。
最近は周りが何かあれば猫猫に。という感じなので、猫猫が羅門の『確証が無い事は言わない』という教えが守れてなく、少しモヤモヤしてしまう…まぁそれじゃあ物語が進まないのかもしれないけれど…(泣)
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前巻での大蝗害は収束したもののまだまだ虫は飛んでくるし流通等は大混乱で食糧や薬草の確保もままならない状態の西都。そんな中でも壬氏は的確な采配を行い、猫猫達は復興に向けて東奔西走する。なのに民衆から見るとその手柄は全て玉鶯のおかげとみなされ一身にヘイトを集める壬氏。かわいそ過ぎるが立ち回り上手い奴に持っていかれる事って良くあるよなー。玉鶯は上手く民衆を扇動して砂欧への戦を仕掛けようとするがどうなる?からの予想外の人物によるばっさりとした幕切れ、からの解決編での諸々の西都に関する疑問の氷解への流れが鮮やかで一気読み。陸孫や天祐達のバックグラウンドが判明したり雀さんの怪しい立場が増強されたりと登場人物について色々語られる分猫猫の見せ場が少なめなのがちょっと残念。
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もうこの巻は陸孫の話だな。
西都で幅をきかせる悪玉の玉鶯VS任氏と言う流れになって、どう玉鶯を打倒するかと思っていたらまさかの陸孫が出てきて殺っちまうとは…
陸孫がやらずとも他の誰かが殺っちまう展開だったみたいだけど、それはそれでちょっとつまらない気もする…
結局宮廷や政治が絡んでくると裏は暗殺渦巻く魔界だから、生かしたままご退出してもらうって言うのは時代設定的にも無理だろうしなぁ…とか考えてしまった。
玉鶯が殺されることは流れ的にしょうが無かったかもだけど、陸孫がちょっと可哀想だな…。
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なかなか西域問題が落ち着きませんからね、まだ帰れなそうです。
それぞれが、それぞれの事情で動いてるのでどんな展開になるかが分からなく面白い。
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薬屋のひとりごと11巻。
西都の話が続く。
壬氏を利用して戦を始めようとした、
西都を治める玉葉妃の異母兄が失脚、
いや殺された話。
その、殺人とさらに敵討ちという大事件を、
いきなり過去の因縁話で片付けられても、
全くついていけない。
変人軍師を味方につけるため、
戦をすると猫猫が何よりも愛している「薬」が
手に入らなくなるとほのめかした壬氏の腕はさすが。
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長く続いた西部のお話が、一段落。
戌の一族の真相も分かって面白かった!
そしてなんとなく不思議な存在であった陸孫、
まさかの展開。
猫猫と壬氏は相変わらず(笑)
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遂に動き出した
何でこう異国人を嫌い、排除する!って感情が出るんだろう
やっぱり自分だけ実子じゃないからと思ってたからなのかなぁ〜
でも、まさかの全兄妹が実子じゃないなんて誰も思わないよね〜
さて、誰を顔にするか
やっぱり来客としてる壬氏を引っ張り出すのかなぁ〜
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こういう風になるんだね
西の物語
政の物語
虫との戦いは戦いとしてあるのに
人と人との
諍い、
争い、
騙し合い
は
変わらずに
あり続けるからこそ
まだまだ終わらない
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一気読みしてしまう作品。
今回も面白かった。彼の生い立ちを知っても、正直驚かなかった。が、この後どう展開していくのかが楽しみだ。
雀さんのスパイっぷりの方が驚いたよ!
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陸孫に共感した。
必要とあらば、悪事でも何でもやっていいという、利己的でどうしようもない正義、、大事なものを守るためなら何をしてもいいという正義は、呪いのようでそれで滅ぼされたらたまらないと思う。
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蝗害対策は依然として対策中。のなか玉鶯って!あまりの人気取りが仇となってしまった。
殺されるまでに陥るとは驚き。そしてそして陸孫の過去もビックリ(*_*)
まだまだ面白くなる勢い