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七つの話、合間に入る現在の話、分かりやすくて面白かった。結局、登場人物は真実を全部知らない、どの人にも知らない部分が一つはある。全部分かったのは読者だけ。最後に読者の特権をもらったような気分。
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作中作を用いた構成がよくできていた。
ミステリ考証として面白さもありつつ、
それぞれの短編としての面白さ、
全体での結末変更や著作などに関する後半の章等、
様々な側面があり、普段読むミステリとは違う楽しみ方が出来た。
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うわぁぁぁああ!最後まで気が抜けなさすぎる!もう、めちゃくちゃ面白い!ネタバレになるから面白いしか言えないんだけど、アレがこうで?コレがああで?アレまでこうなわけ?みたいな感じです(落ち着け)新本格好きはみんな読んで!
コレ読んだらクリスティー読みたくなるし、ホロヴィッツ読みたくなるし、解説では作中作の必読書がめちゃくちゃ並んでるから、もう積読がぐわって増えるけど、とりあえず読んで欲しい。読んで度肝抜かれて?この作者さん、コレがデビュー作らしいから。え?マジで?次作買います(笑)
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「七つの作中作が織り込まれた破格にして異形のミステリ」という帯文に釣られて、書店で出会ったその日にお家に連れて帰りましたが、一話二話と読み進めるに連れ、どうも私が(勝手に)期待した作中作ではないらしいと気づいて、(勝手に)ちょっぴりがっかり。
てっきり、
「作中作の中の更に作中作」って言う話が、少なくとも7回繰り返されるのかな〜〜〜(わくわく)って思っちゃったんですよね〜〜〜〜泣。
感覚的に言ったら、コレ↓↓
((((((()))))))
だと思ってたら、実はコッチだった↓↓
( )( )( )( )( )( )( )
って言う(???)。
マトリョーシカみたいな入れ子設定と思って手に取った読者、結構多いんじゃないかな〜〜。
兎にも角にも、作中作の物語自体は、意欲作と呼ぶに相応しいものばかりで、最後のどんでん返しも後味の良し悪しは置いても読む価値はあるかと思います。特に「そし誰」の後日談とも呼べる作品は、なるほどこういう切り口がまだあるのかと嬉しくもなったのでした。
でもね〜〜〜マトリョーシカと思っちゃってたからな〜〜(くどい
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作中作が七つもあるのに驚いた。作中作に紙幅を割き過ぎでは…?でも、作品全体の構成としては七作品くらいは必要な気もするし、う〜ん…面白くはあったけど、消化不良感は残る。あと、これからミステリ読んだら構成をベン図にしてみたい。楽しそう。
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読みやすく面白いが作中の矛盾点を指摘しながら、解決しないままの個所が幾つか残る。僕が見落としたのか、わざとなのかよく分からない。
最後のオチは、予想が着いた。面白いが高揚感や満足感は得られなかった。残念。
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何とか読み終えた。。。それぞれの短編が、最初の一編以外、意図的に書き換えられていた。とはいえ随所に散りばめられている矛盾点がそのままだし、本来の結末であってもなくても、良くも悪くもなっていないので何だかスッキリしない。最初の一編の本来の結末は、なるほどと思えたけど。
動機が弱いのも気になる。結局、私家版で100部刷っただけなのに、初めて会う人にそこまで殺意が芽生えるか。作者であった本物のグラントの性格が掴めないまま、あ、そうでしたか。という感想しかなかった。
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数学者にして、殺人ミステリを数学的に定義したグラント・マカリスターは、自らの定義に則り、私家版のミステリ短編集をものした後、隠棲した。その彼のもとへ、短編集の復刊を持ちかけに若い女性編集者のジュリアが訪れる。短編集に収められた7つの作品をマカリスターと共に吟味しつつ、ジュリアはそれらの作品の矛盾点を指摘していく。
物語は作中作の短編パートと、マカリスターとジュリアの対話のパートが交互に入れ替わる。登場人物は基本的に、マカリスターとジュリアのふたりしかいない。最初の対話において、マカリスターは、殺人ミステリでは容疑者が最低ふたりいることが要素の一つだと述べる。読み進めるうちに、読者は、マカリスターとジュリアの対話の状況がまさにそれであることに気づくだろう。
正直なところ、作中作の短編が私にはあまり響かず、解決編まで読み通すのに苦労した。解決編自体にもあまり驚きはなかったが、ジュリアによるトラップの種明かしはなかなか面白かった。
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7つの短編と探偵小説の順列。数学的な理論をもとに探偵小説を定義して、それをもとに書かれた短編集。定義を聞くと確かになぁ、と。数学的理論とミステリについては、最近読んだ「文学少女対数学少女」もそうだったが。探偵小説の定義は、犯人、容疑者、被害者、探偵の4つ。それらのベン図が探偵小説の定義である(大意)。7つの短編はそれぞれその定義に極端に従う例を示している。 それとは別に現実でも謎があり…と。 本書もまた極端な探偵小説の定義であるなぁ、などと思いつつ、捻られていて面白かった。
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7つの作中作と、編集者と著者。
異形のミステリではあるけれど、結末は想像していたより普通だった…というか何となくわかってしまったのだ。
こういう展開になるのか〜と後半面白くなってきていたのに、エピローグにもう少し捻りが欲しかったなぁというのが正直な感想。
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7つの本格ミステリーの短編集が作中作として描かれており、それとともにその短編集の著者の謎に迫るミステリー。7つの短編集それぞれが違った構成で描かれており、飽きずにワクワクしながら読むことができた。クリスティーのオマージュ作品なども登場した。そのうえで、ミステリーの構成を数学的視点から考えられており、読んでいて楽しかった。
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作中作が7作読めるわけです。
どれも物語としてはピリリといいけど
全部、なんか後味が悪いというか。
そこがちょっと、私好みではなくて残念。
とはいえ、最後の大仕掛けには
素直にニヤリとしました( ̄∀ ̄)
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時間をかけて読んだので、
短編ひとつひとつを、あまり覚えていなくて
後半のひとつずつの話が分かりにくかった。
なので、暴くところも楽しくなかった
最後の2つの結末もスッキリしなかった
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隠棲するグラントがかつて刊行した推理短編集。それを復刊するべく、グラントを訪れた編集者ジュリア。その短編と、2人の短編についての議論が交互に提示される。が、徐々に現れるグラントについての疑惑。その謎とは…7つの短編と、最後の仕掛け、いろんな楽しみ方ができる作品でした。
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七編の作中作が進んでいくごとに作者と編集者の関係が徐々に変化し、最後にそれそれの秘密が明らかになる。
七編の作品はいろいろな作品のオマージュ的作品とされているが、全体的に今一つ。最後に編集者によって書き換えられていて、本来の結末が明かされるが、さらに今一つな出来となっている印象。
こういう作品にありがちで作中でもほのめかされている最後のどんでん返しに期待して読み進めたが、最後も今一つ。
私的にはちょっと残念な作品だった。