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心にグッとくる絵本だ。
幼少の頃から入退院を繰り返している女の子。
その女の子が小3の時に書いた作文をもとに、はたこうしろうさんが描いたものだ。
「二平方メートルの世界で」の題名に凝縮されている女の子の気持ち、そしてその家族の気持ちを考えるといたたまれない。
落書き、消されませんように。
そして、治療を受けているすべての子どもたちの未来がピカッピカに輝きますように。
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2021/05/23リクエスト 8
図書館でリクエストしていた本が、たまたま自分の誕生日に回ってきた。
文章も小学校3年当時に書いたと思えないほどのもので、また挿絵がとてもいい。
もういや!
1日でいいから薬を飲まないでいい日を下さい!
たくさんの言葉を私は飲み込む。
口に出してもまわりを困らせるだけ。
私だけじゃない、私の入院のために休みをもらわなければならない母も、仕事が忙しく面会に来られない父も、ひとりで過ごさなければいけない兄もみんな言葉を飲み込んでいる。
ほんとうの気持ちを言ってしまったらきっとお互い傷つくし、もうがんばれなくなる気がして、
口を閉ざす。
病気は苦しい。
苦しみに耐えられるから、選ばれたんだよ、と言われたことがあったけど、選ばないでくださいと思った。
海音ちゃんの何倍もの年齢の私は、まだこの境地になれない。
いつまでも選ばないでください。とか
間違ってました。
を期待している。
頑張るのは禁物だけど、ゆるくがんばろうと思う。
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今年の小学校一年生に読んでやりたい絵本50冊
その14
これは以前に紹介しましたが、この50冊にはぜひとも入れたい本なので、再収録です。
書いたのは小学校三年生……。
お母さんが悲しむから私は泣かない、と決めていた、ほとんど病院暮らしの女の子、がはずみで食事盤の裏を見る……そうしたらそこには今までこのベッドを使った子どもたちのメッセージがたくさん残されていたのです。
“あした手術!いやんなっちゃう”
“がんばれ!”
etc
みんな、お互い会ったこともない子どもたちです。
それを見て彼女は初めて泣きます。
自分はひとりじゃなかった。わかってくれる人たちがこんなにいるんだ、と。
二平方メートル、はベッドの周りのサイズです。
そのベッドにすっくと立って飛んでいる表紙、素晴らしくカッコいい!
いまの一年生は彼女に共感し、がんばれ!
と言ってくれると思います。
2022/06/10 更新
※こちらは以前も紹介済みですーーーーーーー
これは、いまは五年生の、病気で何度も入院治療している前田海音(みおん)さんが、小学校三年生のときに書いた作文(ノンフィクション賞をもらいました)を絵本にしたものです。
彼女は賢く、勇敢で、どうにもならないことはどうにもならないということはよくわかっているし、自分よりもっとつらい子どももたくさんいるのだから、自分が弱音を吐くわけにはいかない、とも思っている気丈な人です。
でも、だからといって、いま、つらいことがつらくなくなるわけではないのです。
なかに
“その苦しみに耐えられるから選ばれたんだよ”
といわれた、という文章がありますが、誰が言ったのかわかりませんが、よくもまあ、子どもにそんなことをいえたもんだ、と思います。
そんなのに誰が選ばれたいものか!?
彼女はあるとき、テーブルの裏側に、いままでこのベッドを使った子どもたちのメッセージを見つけます。
“みんな がんばろう”
“ママにめいわくかけちゃってる ごめんね”
“再手術サイテー”
“ファイト!”
そうして病気のことでは泣かない、と決めていた彼女も、初めて泣くのです。
人に寄り添ってもらえたときに、人は力をもらえる……。
そうして彼女は自分も人に力を分けよう、と思うのです。
絵本作家のはたこうしろう氏が、とても感じのいい絵をつけてくれました。
この一冊を、大人もみんな読むべきです。
言うべきときに言わなくてはならない言葉を言えるようになるために、そうして、言ってはならない言葉を言わないでいられるようになるために……。
2021/06/09 更新
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「1リットルの涙」の木藤亜也さんもだったけど、ベッドで過ごすことの多い病気の子供たちは読書で時間を費やすことが多いし、思索の時間が多いからか、同い年の子供と比較すると早熟な子が多いんだろうな。
海音さんにはこれからも自分の視点で言葉を発し続けて欲しいなと思う。
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現在5年生の前田海音さんが、3年生のときに書いた作文を、はたこうしろうさんといっしょに絵本にしました。
病院のベッドは縦2メートル幅1メートルです。海音さんをはじめ入院している子どもの世界は、2㍍×1㍍のベッドの大きさです。
〇病院のベッドと、愛おしんで暮らす外での日々から、海音さんが気付いたこと大切なこと。
〇お兄ちゃんや家族への気持ち。
〇海音さんが、オーバーテーブルから受け取ったエールが、絵本を通してさらにたくさんの人に届きますように。
〇どうぞ、医学が進歩しますように。
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小学3年生で、この文章力。驚いた。
とにかく読んでみてほしい。
私の稚拙な文では、この絵本の良さを到底、表現できそうもない。
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札幌に暮らす小学3年生の海音ちゃんは、脳神経の病気で入退院を繰り返しています。
どうして自分だけが病気なんだろう・・・。
ある日、海音ちゃんは、たくさんの人が私に語りかけてくれたんだ、ひとりぼっちじゃなかったと、病院のベッドの上で発見をします。
小学3年生が書いた「子どもノンフィクション文学賞」の大賞受賞作品に、人気絵本作家が絵をつけた絵本。
感動作です。
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作者は2010年生まれ
小学3年生の時に書いた作文が絵本化された
病気で入退院を繰り返す小学生がここまで色々な事を考えているのかと思う
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ベッドの上、二平方メートル。
そこでいろんなことを考える小学3年生の女の子。
病院には病気の人がいる。
大人も、子どもも、老いも、若いも。
知ってるけど、普段は考えない。
沢山の我慢や、遠慮をしているであろうこの子の文章はとてもしっかりしている。
できないことより出来ることを、現実に実行している。
すごいよ!
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表紙の、ベッド枠に手をかけて颯爽とたたずむ少女の力強さに引き込まれました。
「二平方メートルの世界」の孤独に押し潰されそうになりながら、堂々と自分らしく生きようとする勇気が美しいお話です。
頑張れ。
と、こちらが応援されている気になります。
素敵な絵本をありがとう、そう伝えたいです。
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複数の読み友さんの感想を読んで登録中。昨日、図書館の絵本のフロアーでこの本を探索。そして本を発見。周りはお母さんwith小さな子どもたち。恥ずかしながら探し当てる。主人公は病気で学校に通えない。毎日自分のベッド(2平方メートル)で過ごす。学校で勉強したい、修学旅行に行きたい、友人とお話ししたい。でもそれが叶わない。なんで自分だけ。。。ふと2平方メートルの中に、苦しんでいるのは「自分だけでない」という奇跡の証しを発見。医学に関わる自分として何ができるだろう?自分の役割は小さいけど絶対に前に進めていく!⑤↑↑
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前田海音さんが3年生の時に書いた作文が基になっています
病気で何度も入院しなければならない子供の気持ちが丁寧に描かれています
この文章を3年生で書ける
書けてしまう達観した気持ちにならなければならない病気の過酷さ
それでも前を向こうという気持ちになりました
読み聞かせ時間は11分半
最後の本ができるまでまで読むと13分弱です
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6歳8ヶ月の娘に読み聞かせ
MOEの絵本賞にランクインしていたので
気になって借りてみた
だめだーーー
読みながら
涙がぽろぽろ
誰だって病気になりたくないよね
この子の強い心に
ほんとに尊敬しかない
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文章は、書いた当時小学校3年生(現在はもうすぐ6年生かな)の、持病で3歳の頃から入退院や通院を繰り返す北海道の女の子。
いろいろな気持ちが綴られている。
いろいろなことを我慢して、家族の負担やもっと重い病気の子を思えば我慢してることを言うことすら我慢して。
病院のベッドのテーブルの下をふと覗いたところ。
涙が堪えきれなかった。
「二平方メートルの世界でまた、わたしらしく生きていく。オーバーテーブルにではなく、心に言葉をきざみこむ。それがだれかに届くかもしれないから。」
届いたよ、ありがとう。
あきらめなければならないことがあっても、不自由なことがあっても、自分らしく生きていくことはできるよね。大事なことを教えてくれてありがとう。
読み終わってから表紙をみると、読む前に見たときよりも勇気づけられた。
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入院ベッドの世界での少女、子どもたちの想いが、あふれるように伝わってくる。この世界を表現している絵も素晴らしい。