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誰もが通る、最期の時。そして、自分の親がそうなったとき。83歳のおもちさんは北海道で段々今までの生活ができなくなり、娘たちや病院の看護師にあれこれ言われながら新しいことを受け入れて暮らして行く。しかし常に明るいタッチで描かれており、とても微笑ましい。「いつまでも続かないことは分かっているけど、いつまでも続くと良いね」というコピーがピッタリの可愛らしい作品。
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おもちさん好きやわ~。
方言の心地よさもあいまって素敵。
ご本人がなかなか厳しい状況になっても
心の中では抗えるところは抗って
ほんわか自分の人生を楽しんでるのが
にこにこ伝わってくる。
昔の家族の情景とのコントラストは
切ないものを感じてしまうけど
それはそれ、今を楽しく笑いながら
晩年を過ごせたらこんな幸せなことはないよなぁ。
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流し読みになっちゃった。うちのお母さん89歳だけどおもちさんよりめっちゃ元気。だからピンと来なくておもしろくなかった。(ごめんなさい)
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もう少し前だったら、トモちゃんやちひろちゃんの目線で読んでいたと思う。
老いることの切なさや苦しさなど妙に見につまされ、ちょっと読むのに時間がかかった。
おもちさんの年にはまだだいぶあるのだが、もうそちらのお仲間に入りかけているのかなあ。
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北海道(きっと小樽辺りのどこか)に住む島谷もち子ことおもちさん。
80代半ばにして相方は病気で施設に入り、一人暮らししてきたものの、物忘れ、糖尿病の悪化によって一人暮らしが困難になってくるのです。
近くに住む嫁や東京に住む娘に徐々に高齢者施設に入るように勧められるのですが…。
amazonレビューでは、おもちさんのキャラに馴染めない、ムカつく等否定的意見がありましたが、正直、こういった高齢者はまれではありません。
体や記憶が言うことを聞かなくなっても、まだ自分は今まで通りにやっていけると思う人がいて、指図されることで自尊心を傷つけられ、感情的になりつっぱねる。とてもよく分かります。
一方、面倒くさい(小難しい)事柄は、頭に入ってこず、しかしそれを突き詰めて考える力の衰えもあり、不安になりながらもぼんやりとやり過ごしてしまう。
わたしは、嫁のトモちゃん、娘のちひろは、おもちさんの心情を汲み取りながら良く対応していると思いました。
おもちさんは結局施設には入るのですが、施設のわずらわしさも感じながらも、その中で最大限できる自分の楽しみを見つけ出せているのが、いいな、と感じました。
生きているのだから、生を感じさせる生き方をギリギリまで失いたくない。そのうち誰か(家族やプロ)の力を借りることになるとは思いますが、色んな記憶を失おうとも、忘れたことを嘆き過ぎず、体力・気力がすっかりなくるまでは、自分らしくありたいと思います。
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おもちさん、ほんとはまちこって名前のはずが父親が”ま”と”も”を間違えて届けを出したためにもちこさんとなる。
83歳で至って元気、でもアイスと甘いものの食べ過ぎで糖尿病が悪化し、毎日お注射をお腹の3回うたなければならなくて老人施設の高級マンションみたいな夢てまりに入居。
筆マメでユーモアがあって綺麗なものが大好きで、めっちゃチャーミング。
そして何より、この北海道なまり?の語り口調がいい。
心がほっこりする。
もちこさんはとても幸せ者だわ。
新築の匂いのする夢てまりに入居でき、娘のちひろや嫁のトモちゃんがいつでも優しく寄り添ってくれて、夫も勇が入ってる特養にもバス1本で行けるようになったし、
時々、忘れてしまうことも多いけど、機転がきくおもちさんは話しを合わせられるし、気の合う女友達と定期的にカラオケ大会だっておしゃれして行ったりしてる。
でも、そんな幸せを絵に書いたような最晩年なのに、どうしてか、やっぱり孤独感が底には流れているんだよね。
最後はおもちさんが死んじゃうのかと思ったけど、ベッドの入って「今日も幸せでした、ありがとね」で締めくくりなのもおもちさんらしくてよかった。
明日からも、また日常が続いていきそうで。
棺桶の種類が、桐、檜、楡、だから、たんす、おべんと箱、クリスマスツリーなのね。
さっすがおもちさん、座布団一枚!
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夫が特養に入り、北海道でひとり暮らしをする83歳のおもちさん。
目が悪く、糖尿病や少しの認知症も患っている。
出来ない事が増えていく不安や寂しさ、だけども幸せな事もあって。。
83歳のおもちさんの気持ちに寄り添った「老い」について描かれた作品。
朝倉さんのお母様をモデルに描かれた作品だそう。
ずっと一緒に暮らしてきた旦那さんとも離れ離れになったり、色々忘れがちになったり、老いるってこういう事なんだなってちょっと寂しい気持ちになった。
なんだか可愛い北海道弁にほっこりさせられるのと、何より茶目っ気たっぷりの明るいおもちさんにクスクスしたり、全体的に悲壮感はなかったけれど、だからこそそこに見え隠れする寂しさにしみじみしてしまった。
おもちさんの長男のお嫁さんも娘さんもいい人。
生きてればいつかおとずれる「老い」
まだまだ実感はないけれど、少し考えさせられたお話でした
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本当ににぎやかで・・・
正直で
老いていくと言うことが
何となくわかるような気がした
これなら怖くないかも・・・
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ケアマネやっているので
「それあるある」がいっぱいだった
おもちさんの気持ち
わかってあげられるケアマネになりたいな
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母(60代)のおすすめ本。
80代前半女性の日々を描いていて、世代も生きてきた時代も違うのに、なぜか「分かる〜!」と引き込まれてしまうから不思議。
高齢の人の、傍からすると支離滅裂な物言いも、この本を読むと頭の中を覗けるようで納得できてしまいます。
なお、主人公・おもちさんとほぼ同い年の祖母も楽しく読んでいたらしく、ストライクゾーンの広い作品だと思いました(同世代が読むと少し辛くなるのではと勝手に思ったのですが、そうではなかったようです)。
あと、おもちさんの軽快な口調が最高!北海道弁で知らなかったけれどあるんですね。
好きになった言い回し↓
〜だもね
〜なのサァ
〜っしょ!
ペロスケ食べたワ
チョベット(ちょびっと)
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カタカナ(特に語尾)の多さに最初はひっかかり読みにくいと思いましたが、86歳の父の入院で、いつも一緒にいた父に会えない話もできないで落ち込む82歳の母の様子を見た時期に重なったので、一つ一つの出来事が、現実味を帯びて身にしみました。
「思い出せなくてもいい」「思い出しちゃった」等、老化に対する認識が変わった気がします。
おもちさんが勇さんを訪ねて散歩するところ、携帯電話が壊れて手紙を書くところが特によかったです。
自分の両親の面倒はみたいと思うものの、
「あたしは娘一家といるよりも、こうやって赤の他人と一緒のほうが気が楽なのサー」
「だれかの世話にならないば生きてけないんならサー、赤の他人のほうが絶対いいヨ。ビジネスライクが一番サー」
身内はネ、遠くにありて思うものなんだワー
というおもちさんの同室に入院してきた野森さんのセリフは、将来の自分の言葉のように思えました。
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80歳すぎのお婆ちゃんが主人公のコメディドラマのよう。
北海道の方言で語り合っているところはとても温かい。
誰しも迎える老いの迎え方。
家族や友人とにぎやかに迎えるもよし、
ひっそりと静かに迎えるもよし。
人それぞれの落日がきれいでありますように。
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そんな気持ちになってるとは気が付かず…。
子供にはできるけど、老人介護は難しいな。
老いるってこういうことか、だんだん分からなくなってくる辛さ、モヤモヤ、気分のいい時、誤魔化す、すっかり思い出される時、慣れるには時間がかかる。
先生の話は、おもちさんには難しい。先生が口にするのは、おもちさんのなじみになく、だからといって覚える気にもなれない単語ばかりだ。角の尖った石ころみたいな硬い雨が絶え間なく降ってくる中、傘もささずにいるような気分になる。
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身につまされるというか、現実を突きつけられるようで始終きつかった。お年寄りからみた視点で描かれるが、思うようにならない日常で振り回される本人の行動や心理はかなりイライラが募ってくるものの、まわりで優しく見守る娘と嫁に救われた。年をとることはままならないことが増えることだと思ってはいたけれど自分にふりかかってきた場合は子ども立場でも当事者でもどうなってしまうのだろうと深く考えてしまった。妥協も大事なのだろう。
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うーん、私にはちょっと早かったかもー
主人公はおもちさんという80代のおばあさん。
少し認知症があり糖尿病持ち。
認知症の人の感覚的なものがなんとなく分かったが、あんまり楽しくなくって読むのに時間かかった。