紙の本
必要以上に怖がらない。
2021/11/28 14:11
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰でも老いて衰え、死を迎える。問題は老いていく過程で、認知症になるかならないか、寝たきりなどで介護が必要になるかならないか。
親や配偶者、もしくは自分が要介護になったらどうしよう、兆しはどんなもの?どんな対処をしたらよいか?
未来に対する不安に応える、やさしい指南書。
紙の本
事前に知っていればだいたいの事は何とかなる(?)
2021/07/30 16:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2017年、岐阜県の講演会終了後60歳ぐらいの女性につめよられる
「あんな大事な事、なんで誰も教えてくれないのですか?」
女性は長年認知症の義母を介護していてモノ盗られ妄想に「この泥棒」などと激しくなじられていたそうだ。
実はこのモノ盗られ妄想、患者さんのお世話を一番している方に対して出てくるという非常にはた迷惑な特徴があるという。
女性は長年義母に憎まれていると思っていたそうだ。
表紙の裏に「事前に知ってしいればだいたいの事は何とかなる」
と書いてある。
何とかなるかはわからないが、知っていれば気持ちが軽くなる話が多い。
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認知症専門のお医者さんが認知症についてわかりやすく書いた本。
今まで知らなかったこと、知らないということすら知らなかったことが書いてあって、大変勉強になりました。
目次から拾っていくと…
・「知らん」「聞いとらん」ということが増える
・実の子は、目が曇りがち
・「ボケても大丈夫」で、あとあとラクになる
・今まで通りを求めない
・料理は「作らない」のではなく「作れなくなる」
・何度も同じ話…怒ってもいいんです
・わからないことを、試さないで
・親の「プライド」を、子どもが判断しない
・もっともつらい時期は、2年で終わります
・周辺症状は、薬で抑えられる
介護者が一人で大変を抱え込むと、被介護者だって幸せではない。
介護者だって笑って暮らせるように、助けてもらえるところは助けてもらいながら、認知症と付き合っていかねばならない。
そのために介護保険制度ができたのだから。
と、いうことなのだと思います。
しかしまず、病院に連れていくのが難しい。
そんな時は”昭和を生きてきたお年寄りというのは、どうも権威に弱いんです(笑)。なので、「市役所から検診のお知らせが来たから、ちょっと行こう」なんて言うと、「ほんなら、行こか」とわりに素直に聞いてくれます。”
なるほど。( ..)φメモメモ
あと、若い頃から社交性に欠けている母に、デイサービスは無理じゃないかとの懸念があったのですが
”でも、ここは躊躇しないでほしいのです。デイに行くことは、ご家族のためでもありますが、何より、患者さんのためだからです。デイに行って多くの方と接すると、ほどよい刺激を受けますから、身体も頭も家にいるよりずっとシャッキリします。気分転換にもなりますから、行けば行ったで、わりに楽しんで帰ってくる患者さんも多いものです。(中略)ですから、ご家族としては、「本人のため」、と思って、心を鬼にしてデイに送り出してください。”
ひとりで悶々とどうしようと悩むよりは、まず動き出そうと思わせてくれる本でした。
カバーの折返しにはこう書いてあります。
”事前に知っていれば、だいたいのことは何とかなるもんです。”
なるほど。( ..)φメモメモ
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現役の認知症専門医による著書。
こちらお薦めです!!
読んで良かったとしみじみ思います。
本書は各進行段階ごとに症状や対応が分かりやすく噛み砕かれていて読みやすい。そして介護者の気持ちにも寄り添われています。
介護に直接関わる方も、そうでない方も、老若男女に広く読まれて欲しい。
勉強にもなるし、介護に携わる人にとっては心を軽くしてくれる、お薦めの良書。
・早期認知障害(MCI) 認知症の一歩手前、認知症予備軍。この段階での適切な治療や脳リハビリで、認知症への移行を緩やかにすることができる。
・介護に困難な症状(暴言、暴力、妄想、徘徊)は長くて1~2年
・「お金を盗った」は、介護の勲章
・幻覚症状は適当に頷いて流すのではなく、同じ目線に立って話に寄り添ってあげる。
・一度にひとつの事しか考えられないので視点をずらすといい。
知らないであれこれ想像で思い悩むより、まずは知ることから。
深刻な症状も知っていれば心の準備ができる。心の余裕があれば冷静に対処できることもある。すさみがちになる心を守れる。
超高齢化社会、容易にはいかないことも多いと思う。
だけど、著者が言うように
“誰か一人が犠牲になるのではない。介護を受ける人、介護をする人、どちらも笑顔でいられる道”を模索していける世にしていきたい。
認知症を知ることで生まれる気持ちの変化が、きっと誰かを救う。会話の中の一言が、誰かの一助になるかもしれない。
当事者じゃなくても状況がイメージできれば、しんどい人の気持ちに寄り添うことは出来るんじゃないかな。
そんな風に思います。
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知っておくべきことが方言を交えて平易に語られていて読みやすい。サラリと気軽に読めるところが良い。祖母のことを思い出す。まさにここに記述されたことばかり。世話を見ていた義母の苦労を改めて知る。
こういった症状が今後身近に起こらないとは言えないので購入。
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とてもよかった。
介護をしたことのある人なら、うなずける内容でした。
こんな風に言ってくれる人が側にいたら、介護もできるかも…と思いました。
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20210910
両親が80歳になった時、いつかは訪れる親の介護。
認知症について、知らなかったけど知っておくべき事。この本を通して知って良かった事が沢山あった。
認知症に限らず、高齢の親の将来、介護の考え方から、死への向き合い方まで、これからの人生でもっとも大切な事を知ることが出来た。
素晴らしい著書のらこの本に出会えた事に感謝。
妻にも読んで貰って、これからの両親との向き合い方、介護が必要になった時の考え方を、今のうちに共有しておきたい。
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可愛らしいタイトルと矢部太郎さんの絵に惹かれて購入しました。認知症について、当事者と介護者両方の視点に立って、4つの段階に分け、四季に例えて解りやすく解説されていて、とても読みやすかった。専門医が患者さんの実例を挙げながら、こうすると良いと提案してくれるので、いろいろと腑に落ちました。自分や周りの方が認知症かもしれないと思ったら、まず読んでおくと良いと思います。
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認知証患者がどの様な症状が出るか、様々な症例を書かれていて参考になりました。
バイブルとして手元に置いときたいと感じました。
物盗られ妄想や帰宅願望など、深刻な認知証の症状が出てきても、どの様な時(人)や症状が出るのかを知っていれば、芸人さんのお笑いライブで「来るぞ、来るぞ」とお約束のネタを待っていたら、とうとう来た!ドッカーン!と、不思議と少し笑える、そういう感じに近いそうです。
著者ご自身も元介護家族なので、症例もわかりやすく、患者より介護者の気持ちを大切にと寄り添いの気持ちをとても大切にされています。
色々書きたいですが、とにかく良書でした。
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仕事に関連して読んだ。
認知症の親を持つ身としてはとてもわかりやすかった。『介護者についての心得』みたいな作品だったので、認知症に対する偏見が少し和らいだ。
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著者の長谷川先生は認知症専門医として日々患者さんに接しておられるようで、認知症患者の段階に応じたエピソードとケアがふんだんに盛り込まれておりとても読みやすくためになる。認知症患者がどの時点でどのような医療と介護を使うべきかの指針となる本だと思う。
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認知症専門医の著者による、認知症の症状と介護に関する読みやすい一冊。
認知症の進行を四季にたとえた4つのステージに分け、それぞれの段階で見られがちな症状の特徴や対応、心構えなどがエピソードを交えて紹介されている。
患者本人にも安心して過ごしてもらうためには、介護者が大切にされなければならないことがよく理解できた。
22-4
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言葉では表せないほどハードな介護を、"温かいハートで綴ったエッセイ(実用書)"です。
認知症の進行具合を 春・夏・秋・冬の四季になぞらえ、具体的な実例を交え、患者や介護者の両方の本音も語り、愛を持って優しく教えてくれます。
『ボケ方上手と介護上手』
専門医による『認知症』のハードな現実を知りました。しかし、寄り添う著書のお陰様で、読後は温かい気持ちにもなります。
確かに、人をみおくることは大変なことかもしれない。でも、同時に誇らしこことでもあるのだとポジティブに考えようと想いました。
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第1章 ちょっと変な春“認知症予備軍”
第2章 かなり不安な夏“初期・軽度”
第3章 困惑の秋“中期・中等度”
第4章 決断の冬“末期・重度”
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読みやすい。
認知症の入門書としては最適。
私的には
「生命体として食事が摂れない、死が近い」という言葉が心に残りました。
死ぬことは当たり前のことです。
もう一つは「相手の話に関心を持って聞く」ということ。
適当に話を合わせるのではなく、相手と同じ目線に立って話を聞く。いつもいつもだと適当になってしまうけど、心して、と思いました。