投稿元:
レビューを見る
待ちに待った大好きな三浦しをんさんの新作。やっと読めました!!
田舎の高校生の日常。なんか懐かしいぞ!
くだらない会話の中に垣間見る、進路や友人や親子関係の悩み。いつの時代も変わらない。
嫌なヤツは基本出てこない。温かくて、清々しいアオハルの話。
投稿元:
レビューを見る
なに考えてたかな
たまに事件があるとしたら通学路でカメがひっくり返ってたとか、古びたスーパーがコンビニ的なものになったとか
変わらない日常だったけど、朝わざと単線電車見送ったり、わざわざの回り道したり、さびれたスーパーで買い食いしたり
この作品は、眩しくてキラキラで”おセンチ”になる
「迷惑のかけあいが、誰かを生かし、幸せにする」
いい相互作用の循環
こういうところが、三浦しをんの三浦しをんたるところだ
そして確かに、エレジーは流れない!
笑える
投稿元:
レビューを見る
穂積怜は餅湯温泉で暮らす男子高校生。ちょっとおバカは幼なじみ竜人と心平、おとなしい性格の丸ちゃん、土産屋を営む一緒に暮らす母•寿絵と東京で女社長としてバリバリ働く一月に一週間一緒に過ごす母•伊都子に囲まれ、平穏な日々を送りたいと願いながら、自由奔放な友達に振り回される日々を過ごしている。高校2年、将来のことも考えなくてはならない時期、でも夢もなく、金銭的な不安もあり進学について悩み、さらには自身の出生や複雑な家庭環境にモヤモヤしている、悩みは尽きない。ずっと存在しなかった父親が現れ、実は自身の周りの人たちに見守られていたことを改めて気づき、二人の母からの愛を感じ、普段ムチャクチャな幼なじみの友情も感じる。淡々とやり過ごそうと思っても毎日不安や悩みは尽きず、自身の気持ちを『勇気満タンで迷子になるみたいなとりとめもない気持ち』とある。でも友達と花火も見て笑い合う中、『それだけでいいのかも…』と思える、悩みは簡単に解決する訳ではないけど、優しい人々に囲まれ前に向かって進む、そこがいい。
投稿元:
レビューを見る
久々のしをんさん長編小説。
当たり前のように学校へ行って、当たり前のように友達とあって、そこで大声で叫んでふざけてバカをやって。
本当に毎日当たり前に出来ていた事が今では出来なくなってしまって…
だからこそこの本の中にある当たり前な男子高校生達の日常が、とても尊く感じた。
と、言いつつぶっちゃけて言うと終始笑いを堪えるのに必死だった。
あーこれこれ!
これこそしをん節!!
もうほんと、好き!
色々大変な時だけど、だからこそ底抜けにバカな高校生達の日常にとても救われた気がした。
投稿元:
レビューを見る
三浦さんの本は、さらっと読めるのにこの本は、なかなかな読めなかった。
私の体調が悪いのか?それとも高校生主人公の本は受け付けなくなったのか?
複雑な環境で育だった主人公の気持ちが理解できないからか?
まぁよくわからんけど、いい仲間がいて幸せではないかと思った。
投稿元:
レビューを見る
どこが舞台かはっきりとは書かれていないのだけれど、静岡県の神奈川寄りかなぁと思い、最近熱海や三島に行ったばかりだったので、熱海や三島の辺りを思い浮かべながら読んだ。
主人公の男の子の友達や周りの人達との関わり方、この町の人と人とのつながり、登場人物達の考え方在り方がとても良かった。
投稿元:
レビューを見る
古い温泉街に住む高校生たちのわちゃわちゃとした青春小説。
母親が二人いて父親がいない。しかも生みの母がどちらかわからない、という出生の秘密を抱えた高校生、怜を中心に彼らの心の成長を見守りたくなる。
それぞれに親や地元とのつながりをうっとうしく思いながらも地元やそこに住む人たちへの断ちがたい複雑な思いを抱えている。むなしさと慕わしさのすきまで行ったり来たり。
ここではないどこかへ行きたいと、思う年ごろ。その気持ちがとてもよくわかるだけに、彼らのその先をいつか読みたいと思ってしまう。
育った町を捨てるのって、本当に難しい。関係が密な町だから特に。ありがたくもあり面倒臭くもあり。
それでもこんなにまっすぐないい子に育ってるってことはこの町はとても良い町ってことだろうな。
そして、「迷惑なんてかけあえばいいのよ」という言葉に、きっと救われる人がいるだろう。
投稿元:
レビューを見る
高校生男子4人の物語。
そのうちの1人、主人公の怜の家庭環境がちょっと複雑ということの他、決して奇想天外な内容ではない。
笑い、泣きと、等身大の高校生の姿を感じた一冊。
投稿元:
レビューを見る
話の幅が広かったので、もう少し「オチ」のようなものを期待してしまいましたが、無難に収束してしまいました。
投稿元:
レビューを見る
子どもの頃は親ってウザいと思うのに、なんで大人になると結婚したり子ども作ったりするんだろーと思う怜に共感。ほんとだよね。子どもの頃、欲しかった親になれていないことに悲しくなると同時に、親の気持ちも理解したり。家族の形はさまざまで、それぞれに家族関係で葛藤があるもので、普通なんてないし、幸せそうに見えても悩んでいたりするし。一人ひとりが描写されることで当たり前のことに気づかせてもらえる。自分の人生はあまりに近くで見えすぎて、他の人と対等には比較できない。なのに、勝手に比較して、人を羨むって意味ないなーとも感じた。他人を羨むのではなく、自分の人生の愛すべきところを見つけよう。
投稿元:
レビューを見る
さくさく読みやすい文体&ストーリー
メインは主人公怜の母親2人との関係や出生の話と盗まれた土器の話。(笑)
自分には何もない、平和に暮らしていきたいだけなのに、夢とか希望とか言われても!!っていう気持ちがすごくわかるなあって。ぼくも高校時代これになりたい!とかなかったしなあ。そういう感じのことを「いやいやあなたの人生なかなか平凡じゃないですからね!?」ていうタイプの主人公が思っているお話でした。
投稿元:
レビューを見る
青春の眩しさに当てられて高校生に戻りたいと思わせれた若年の夜。。。
これから本を読んでいこうとしてる人にとっては
登場人物の心情を細かくおってくれていて読みやすい1冊だったと思います!
投稿元:
レビューを見る
温泉で有名な餅湯温泉。テーマ曲がどこかから流れたり、建物はさびれていたりと昔ながらの雰囲気を放っている。
そこの土産物屋に暮らしている怜は、高校2年生。複雑な家庭事情はわかっているものの、詳細は知らない。進路はどうしようか?色々悩んでいるうちに様々な出来事が発生する。
三浦さんの最新作で、舞台は地方の温泉街。凄い繁盛しているわけではなく、商店街では、人の温かみがとても漂っていました。どこか他の作品「神去なあなあ日常」の雰囲気がありました。
特に祭りのシーンが似ていて、祭りに対する熱気ややっている描写がひしひしと伝わってきました。
この作品のメインとなる話が、怜の家族事情。サブとなる話が、博物館から土器が盗まれたという話です。
怜は、二人の母親がいます。一人は土産屋、もう一人は食品の卸問屋の女社長です。
父親はどうしているのか?
母親はなぜ二人?
といった疑問が残るのですが、それは後半で明らかになります。詳細はわからずに日々を過ごしていますが、商店街の人たちは全てを知っているかのように団結して、この家族を守っています。
その連携プレーといったら、人情味あふれていて、その町の雰囲気を醸し出していました。
そんな家庭事情の中で揺れ動く、今後の進路。悩みながらも同級生たちとの仲睦まじさが、シリアスさを軽減させてくれるので、どこかほっとした気持ちで読めました。また青春小説としても楽しめました。
それを強調させてくれるのが、サブストーリーです。
土器が盗まれたということで、それに挑む高校生たちの奮闘劇がコミカルで面白かったです。
商店街の人達の潔さといいましょうか、昔ながらの交流あっての大人たちの対応が、バシッと背中を叩いてくれるかのように、ビシッとストーリーを引き締めてくれます。
この雰囲気が、日本の昔ながらの温泉街の象徴かなと感じさせてくれました。
投稿元:
レビューを見る
読みながら何度声を出して笑ったことか。
怜の身の上に起きていることはなかなかの体験だけど、それが長閑な餅湯で起きているという対比がいい。都会だったら誰にも顧みられることなく一人悶々としてしまっていただろうから。
投稿元:
レビューを見る
恋愛、友情、将来に悩める時期は青く光って
振り返ると眩しすぎて見えなくなってしまう
でも暖かさのある光を見ているといつしか
そこに戻りたいと思ってしまう