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共働きで2人の子どもを育てている多香美。夫の秀介は子育てにも家事にも積極的ではない。
忙しく働き、家事をし子育てもしている中で、多香美はどんどんストレスを募らせていく。
やがてオッへの思いも変化して離婚も考え始め…。
女性が輝く社会をと言われて久しいが、輝くためにはその倍以上に苦労をしなければならない。そんな現実を女性目線で描いている。読んでいる方も追い詰められるような感覚になる。
最後に夫目線の章もあって、なかなか皮肉だなと思わせる。問題提起のある作品。
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共働き子育て中のリアルが目に見えるような内容だった。自分の身にもかつて過去として経験がある。共働きがスタンダートとなっている現代は同じように苦悩を抱えた夫婦が多いだろう。そして子供が就学までは特に大変なことは想像つく。助けてもらえる親がいるかどうかその他環境により人それぞれ大変さは微妙に異なる。多香実と秀介の場合、まさに妻側目線では危機かもしれない。後半に秀介目線が語られていて悪い男ではないとわかるのだけれど。スイートテンダイヤをもらったら多香美がどのような感情に揺れるかは想像するしかない。
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フィクションなのでやや誇張している部分はあるにしても、決してこういう類の男性が少数派ではないだろうことにも戦慄を覚える。夫の秀介にムカついてイライラして、一気に読み切ってしまった。日頃から家事・育児を協力し合ってこそサプライズが活きてくるのに、このままでは絶対に喜んでもらえない。
女性はマルチタスクを強いられ過ぎていると思う。もちろん男性側も大変な部分はあるだろうが、仕事も育児も全力でやりたいのにどちらかを諦めざるを得ない社会の仕組みは何だかなぁ。我が家は協力的だが、子どもの熱で仕事を休むのは100%私だし。好きでやる分にはいいが、女性が我慢して夫におもねるのは違う。
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結婚生活や子育てのリアルさが感じられました。でも、「さしすせそ」も「あいうえおか」も無理やり登場させた感がな〜。
というか、夫婦のすれ違いを書きたかったのか、読者を「なーんだ」とさせたかったのか、もやもやを笑いに昇華させたかったのかは分からないけど、夫視点は蛇足だった気がする…。秀介を悪者にしたくなかったのかな?
外から見ていれば「話し合いが足りないよな」と思うけど、お互いを理解するのって難しい…。
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子持ちの主婦はみんな80%当てはまるんじゃないか。と思う。
世間で言うイクメンってのがどんなにすごいかわからんけど、働く主婦の凄さをわかってる旦那はいるのか?
イクメンイクメンって家事やら育児やらを手伝う自称イクメンで、子どもの身長、体重、平熱、予防接種の有無、種類、靴や服のサイズ、好きな遊び、友達の名前、答えられるイクメンってどのくらいいるんだろう。
とか。
ホントにな。っていう。
多分、日本中で一人か二人じゃなかろうか。
まいど椰月美智子さんの本は、まさにわたしたちの現状を詳らかに世に示してくれてるような小説で、一緒に頑張る主婦の応援歌にもなります。ホント。
逆の旦那サイドのストーリーもなかなか面白く、そうね、大体旦那はこんなもんだよね。と、そこは女性陣そこそこ想像着くオチっていうのもまた、うまいこと描くなぁ。と毎回思うのです。
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なんかなんの結果も出てなく終わったけど、面白かった。
こんな男いるのか?子どもが痙攣してるのに気持ち悪いとか言うなんて、無さすぎる。
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マーケティング会社で働く多香実は、ふたりの子どもを持つお母さん。仕事と子育ての両立に悩みながらも毎日を懸命に生きていた。しかしある出来事をきっかけに、多香実のなかに思わぬ感情が生じていき……。(あらすじより)
ふたりの子を持つワーママとしてあらすじを見て気になって読んでみた。
働く母の気持ちが痛いほどわかる1冊。
子どもが体調不良になったときに、子どもに危険性がなければ、まず仕事の心配をしてしまう、そんな自分に自己嫌悪する気持ち…。そしてなんで私だけこんな思いをしてるんだろうと、さらに夫を恨めしく思う気持ちがわかりすぎる。
物語として、すっきりした落としどころを期待していたけど、
結局夫と妻は考える視点がすれ違ったまま…という結末。
妻は離婚を選択肢の持ったまま日々を過ごしていくし
夫は1回のプレゼントですべてがうまくいくと思っている。
結局、覚悟した女性が強い、ということがよくわかる1冊。
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男の人と女の人はこんなにも違うのかとびっくりするとともにゾッとした。
こんなにがんばっているのに、全くわかっていなくて、というかそれにこれっぽっちも疑問に思わず当然と思っているなんて、許せない〜という気持ちでいっぱいになりました。さしすせそなんてとてもできないというのに100パーセント同感です。