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発売日後、なかなかチャンスがなく手に取るまでに少し時間がかかりましたがやっと読むことが出来ました。
陰陽五行や魑魅魍魎がニギニギ詰まっている、架空だけれどどこか懐かしさがあるような不思議の国を舞台にしたお話です。
登場人物たちはくるくるとよく動きまわり、アニメーションを見ているかと錯覚させるよう。また内容は色彩に溢れ、話はのびのびと進んでいき、気兼ねなく楽しく次へ次へとページを進めることが出来ました。
かまどを任されている主人公の菓子作りへの創意工夫の行く末は勿論ですが、恋愛(ばかりではありませんが)もストーリーの主軸になっているのでこの先彼女が恋を知っていく女性としてどう成長していくのかがとても楽しみです。
手にとったそもそものきっかけであるイラストレーターのMinoruさんの筆致も期待を裏切らない、応え過ぎるほどの物でした。
表紙も挿絵もどれもこれも隅々まで手を抜くことなく描かれた作品をみて、彼女のイラスト以外でのこの小説の世界を思い浮かべるのが難しいと思えるほどです。
第二巻もとても楽しみにしています。
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砂糖売りの娘の鹿の子は陰陽師の側室として嫁ぐも、初夜に旦那様の顔を一目しか見れぬままお稲荷様への御饌づくりのためかまどに押し込まれ『かまどの嫁』と呼ばれることに。元パティシエが綴る和菓子と恋の話。和菓子はあまり得意ではないのに、読んでるとすごく食べたくなってくる^^ そして鹿の子の天然小悪魔っぷりに翻弄される男たちの恋愛模様が大変ニヤニヤします。蔵馬かわいい(´ω`*)
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挿し絵や表紙を手掛けてらっしゃるMinoruさんが好きで手に取ったけど、まあなんとも可愛らしくて美味しそうで!続き物であることの幸せを噛み締める次第。鹿の子ちゃんのひたむきさ、男子や妖でなくとも虜になります。一生懸命な子は本当に可愛い。素敵。早く続きが読みたい。
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一度栞を落としてしまい、もう一度読み返していますが、やっぱり面白いです。
作中では、作者の紫はななさんが歴史小説を進んで読む、とおっしゃっていたように、文章にところどころ古風な言い回しが紛れています。読んでいて楽しいです。
また、話初めに御饌の作り方があったり、登場人物がお菓子を食べた時の感想であったり、目にも楽しく頭にも楽しい、読んでいると途端に和菓子が欲しくなってしまうような、そんな作品です。何と言いますか、淡い甘さがあって文章もすっきりとして見え、お話自体がまるで、作品舞台の山の上にるような澄んだ静けさを感じます。
和菓子が好きな方、逆に少し苦手、という方、軽い歴史恋愛小説を読みたい方、妖怪ものが好きな方、陰陽が好きな方におすすめできる作品です。
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陰陽師家に嫁いだものの霊力がゼロで「かまどの嫁」と呼ばれ、かまどで寝泊まりしている鹿の子。そして鹿の子に想いを寄せるお稲荷様など恋愛要素も。
和菓子に妖怪にかわいい装丁と好きな要素はたくさんあるんだけど…話に入り込むのが難しかった。
主人公が後までぐずぐず悩むわりに、何回も主人の月明の顔を間違えるとか、ハーレムものって言うの?あっちへフラフラこっちへフラフラするのとかにイライラ気味だった。
和菓子の描写は美味しそう。
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期待が大きかったか。二作も同時に買ってしまったのにどうしよう。
神様のお話だから期待したのに、話し手がふらふらとしていて読みにくい。
鹿の子の天然っぷりにいらっとするし、がっかり。
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文章の分かり難い所が所々見受けられるのはオンノベ出身だからか?と言ってはオンノベ作家さんに失礼かも…だけど、もう一皮剥ければと、つい思ってしまう。その点、伸びしろが期待されます。そして物語はどこへ向かおうとしてるの?逆ハーの恋愛物にしては薄味だし、菓子作りに燃えるお仕事小説とも言い切れないし。イラストは最高に雰囲気に合ってますlove。
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【図書館】ページをめくるたび鹿の子が不憫で読むのやめようかと思いつつ最後まで読んでしまったのは、なにげに逆ハーだからか?(笑)鹿の子本人は無自覚ですけどね。一番可哀そうに思えるのはやはりだんな様か。式が同じ顔なだけに間違われ、そして蔵馬がいたずら?で仕掛けた恋の呪まで式に奪われるという。がんばれ、だんな様!でもそうなると幼馴染で御用人のラクが不憫だし。
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お稲荷さまの直会がなければ、一日もたぬその身体。
神に呪われ神に愛され、この娘は人のではないのかと訝しむ。または神の花嫁として生をうけたとでも。
(P.336)
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初めて読む作者、紫はなな氏。
本の帯と表紙の可愛さで、手に取ってみた。
ゲゲゲの鬼太郎のような妖怪が、又、可愛らしく、そして、畠中恵氏の描くような妖怪とも少し違っており、女御・更衣など、、、紫式部の源氏物語のような・・・・
それでいて、安倍晴明の如き陰陽師・お稲荷様。
材料と作り方だけなのだが、和菓子の美味しさが、ひしひしと、伝わって来るところも面白い。
鹿の子でさえ、お菓子の名前、弟は外郎なんて・・・
砂糖売りの家の娘 鹿の子が、嫁いだ先は陰陽師。
しかし妖怪が、見得ないので、役立たずと思われたのか?離れでの仕事は、御饌作り。
一生懸命のかまどの守りのように、和菓子を作り続ける鹿の子。
そして、その御饌を作って食した者が、「美味しい」と、言ってくれることに、幸せを感じる鹿の子のいじさらしさと、可愛さに、ほっこり!
そして、鹿の子を心から愛する者たち。
何だかわかる気がする。
作った料理に、笑顔で、美味しいと、言ってくれると、次は、その笑顔を見るために、次は、何を作ろうか?と、思う。
子供達も巣立って行き、一人で食事をするようになって、手抜きになってしまった私。
ふと、鏡を見ると、老婆が居る。(妖怪ではない)(笑)
そう、作ることで、味わった笑顔は、反映する。
喜んで食べてくれる人が居る事も、この話でも、分かるように、笑顔と美味しいと言ってくれる人が居る事が、鹿の子の次の御饌作りへの希望と楽しみなのだと。
そして、周りの者を(妖怪を含めて)明るくさせている。
ファンタジーでもあり、お菓子作りもあり、目に留め、ゆっくりと、楽しんで、この本を味わってしまった。
読んだ後、2・3巻も出ているのに気が付いた。
2巻を捜しに行かなくては・・・・
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陰陽師家の側室として嫁いできた鹿の子。しかし鹿の子は妖が見えず、霊力もなし。側室に不相応と、翌日からかまどの見張り番。ひたすら菓子を作り続ける鹿の子の周りに甘いもの好きの妖したちが現れて。
小さなお団子を結って、粗末な着物の鹿の子。
来る日も来る日も御饌菓子を作り続けているうちに、鹿の子の周りが騒々しくなっていく。
なんで彼女がこんな目に、と痛々しく思いつつも、ひたすらお菓子を作り続ける鹿の子をみてると、こちらまで妖の視線に。
鹿の子のお菓子の秘密とは。
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私には文体が合わなかった。
主語が分かりづらく、誰が誰と話しているのか場面が認識し辛くひたすらに読んでいて疲れた。