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タイトルにもうひとひねりあっても良かったのかなぁ。
人気小説を書いた作家が亡くなったという知らせを受けたファンの7名が、その小説を模倣した生活を送ることになる物語。
私自身が大人になってもう心が穢れてしまっているからなのか、6名がこれほど「いい人」でいることが出来るものなのかと疑問に思う。
それとも、作家が書いたその小説がそういう「いい人」を作ってしまうほど素晴らしいものだったから・・・と【思い込んで】読めばいいのかな。
小ネタを大げさに書いている・・・そんな気がした。
つまらなかったから、大人にはあまり薦められない小説かなあ。
ラノベを楽しんでいる高校生くらいまでなら、いいのかも?
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未来屋小説大賞ノミネート作品。
超流行小説をなぞった廃村生活で、書きたい気持ちを思い出す。
鬼滅の刃みたいな超流行作品を書いた著者は謎の人物で編集者にすら性別もバラしていない。全6巻の作品が国内バカ受けし、5巻の段階でドラマにアニメになった。が、5巻でメインヒロインが死んだことにより、ドラマアニメの監督からもバッシングを受けて、他の読者からもバッシングされる。
作者は自分のSNSに自分は死亡したと投稿して消える。ファンは6巻を読めずに。
最終巻の内容を予想しようとしてファンサイトのコアなファンで廃村に合宿する。廃村生活は小説の内容とも一致。実は編集者が企画しており、作者も呼ばれていた。
コアなファンに向けて暴言を吐きまくり、アンチとして動く作者。1人の少女が最後まで残り、作者の暴言にも耐えて、ついに作者は身分を明かして執筆することを約束する。
とんでもストーリーだけど面白くて読む手が止まらなかった。
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ミマサカリオリはプロフィールが謎に包まれたベストセラー作家であり、全6巻のうちの最後の1巻を発表することなく、訃報がSNS上で家族の手によって発表される。「最後の1巻の結末を知る」という名目で、ファンサイトに登録していた7人が集められ、物語を展開をなぞるように、廃校での生活を始めることとなる。
リーダビリティが良く、最初から謎を散りばめた書き方をしているため、読み進めるのが楽しい。しかし明かされる真相は途中で予期していた通りのものであり、特に驚きは無かった。
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第5回未来屋小説大賞ノミネート作品。
著者の突然の訃報を知り、未完の大作「Swallowtail Waltz」の結末を知るため、山奥の廃校で7人のファンが共同生活をする。
読みやすい。途中で澱むことなく最後まで一気に読める。
「Swallowtail Waltz」が読んでみたい!と思いました。
「Swallowtail Waltz」みたいに、この本があったから今生きている。ブクログやっている人には皆そんな本があると思う。
本編は10代向け。
細かいことは気にしないで、ツッコミどころはすっ飛ばして楽しみましょう。
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YouTuber、政治家、芸能人…
誰かしらが何か行動を起こす度に、すぐ炎上したり、誹謗中傷が殺到してしまう今日。正直私は、気に入らないんだったら見なければいいのに、コメントを投稿しなければいいのに・・・って思ってしまう。
自分が放ってしまった言葉で、会ったことすらない人達まで傷つけていることを自覚するべきだ。何気ない一言も誰かの心を苦しめ、最悪の場合、死に追いやってしまう可能性だってある。
使い方を間違えてしまえば
「言葉は人が常に持ち歩いている刃物だ」
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面白かった!
読み始め、登場人物とあだ名?の紐付けができず、何度か戻りながら読みましたが、そこは核心に触れる部分ではありませんでした。
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TikTokで話題の「けんご大賞」受賞作。
熱狂的ファンを持つ作家の訃報。最終巻を待ち望んでいたコアなファンによる物語をなぞった廃校舎での共同生活。未完作品の結末を求めるその生活。メンバの中に後追い自殺未遂を起こした16歳の少女がいて…という物語。
不自由で不便だけど不思議と居心地のいい共同生活。それぞれに現実生活の中で困難を抱える彼らの変化、そして明かされる秘密。切望してやまない最終巻を彼らは手にすることができるのか。
物語が掬い、そして救えるものがある。そのかすかな希望のために人は自分だけの物語を求めるのだろう。
その決断はキケンよね、と思うところもあり責任の所在とかいろいろ現実的なことを考えてしまうけど、少なくてもこの物語に救われる傷はあるだろう。
物語にしか救いえない心があるから、この世界から物語が無くなることはない。
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ミリオンセラーシリーズの著者が死んだ。
そのファンが自殺を図った。
ファンたちでシリーズの最後を辿る物語。
死にたがりの自分が言うのもなんだが、周りの人に関しては早まらないでほしい、と思う。死んでしまったらもうどうにもできないから。
自分に何かできるだなんて思い上がりだけど、なんか出来たらとは思うので。私なんかに相談する人もいないだろうけど。
小説や映画、漫画の新作が楽しみで生きながらえる、というのはとても共感できる。少し先の未来に楽しみがあるだけで、一日一日を生きながらえられる。
廃校に集まった人たちは、誰かのためにと動ける人々。誰かのために動くけど、自分のこともないがしろにしない人々。自分の立場をわきまえられ、後に託せる人々。
それって本当にすごいと思う。自分に期待してしまうのが人間なのかな、って思うし、それを抑えて、自分の力を適切に判断して行動できるのは本当にすごい。
自分がその人を救いたいけど、その人を救えるのは別の人。それを受け入れられるのがすごい。
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素敵な表紙と評判の良さで購入しました。
帯にあるほどのどんでん返し感は無く、あーそうだよねという印象でした。
多数の賞賛より少数の酷評の方が強く心に刻まれてしまう、人間(というか日本人?)の儚く脆い心について考えさせられました。本当になぜなのだろう。
あと、広瀬くんの主人公設定は必要だったのかな。どちらかと言うと、参加者それぞれの生活背景や心理描写が満遍なくあった方が良かったなと個人的には思いました。
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ベストオブけんご大賞でこの本の存在を知った。
『推しや譲れない何かがある人は絶対に読んでください!!』
推しを推してるヲタクとして読まずにはいられなかった。これは凄い。もし少しでも気になってる人がいたら是非読んで欲しい。
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青春ミステリーという帯コメから、ミステリー要素を期待していたのですが、舞台設定の割にはミステリー要素が少なく、少し物足りなく感じました。
しかし、青春系の要素が強いので、読後の爽快感はオススメできます。
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ラノベ的にさくさく読めるし面白い作品ではあった。ミステリとして読むとそこまでではないが、この作品は若い人たちへの大切なメッセージが織り込まれていることを踏まえればミステリとして読むのが間違い。若い人に読んでもらいたい作品。
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本屋大賞を受賞という帯に惹かれて購入しました。
物語の内容も繊細で、
さまざまな登場人物の心境を鮮やかに描いているなという印象でした。
また先生の作品を読みたいです。
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メンタルにくるかな?と思いながらも本屋さんで見かけて気になっていた作品。
ブクログさまよりいただいた図書カードで購入。
SNSの普及は、誰とでも繋がることが出来る、出会えることが出来るという利点がありながらも、出会った人を全面的に信じていいのか?と疑いながらしか付き合えない現実。
99人が褒めてくれても、1人の誹謗で立ち直れなくなる心理。
読めない展開でグイグイ入り込んでいく。
が、おおよその流れが見えたとき、少々がっかりしたのは私だけかな?
ただ、視点を変え、物語ではなく、作者からのメッセージだと捉えると、また違う感想が出てくる気がする。
私にもSNS(正確にはゲーム)で知り合った友達がいる。年齢も性別も違うので、最初は警戒していたけれど、今ではお互いに信頼関係を結んでいる、と思う。
信じる、信じられる、を見極めるのは難しいけど、大事な人なら信じたいな、と私は思う。
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心の拠り所、推しで成り立つ毎日には共感した。
譲れないものがある人は、強くもあり脆くもある。
登場人物に一人、身勝手で悪態止まない人間がいる。そんな人にも差し出される優しさ。自身が苦しくなる相手とは距離を置くべきと言われている昨今、病んでまで寄り添っていくその姿、読んでいて痛々しかったな。
絶望の窮地に追い詰められている人は、生きろ、だとか、前を向けと当たり前のことを闇雲に突きつけられて、はいそうですねと簡単に受け入れられるわけはない。この物語に、狂気的で乱暴な愛の形を見てしまった気がする。わたしも人間性をカバーしてくれるような突出した才能が欲しいなあ。