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『緋色の囁き』同様にホラー要素強めの本格ミステリー。美しい兄弟とその周りで起きる謎の変死、そこに主人公がどう絡んでいくのかドキドキしながら読みました。
このシリーズならではのテイストに溢れ、読み終えてタイトルにも納得でした。
館シリーズとは違った魅力があると思います。
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なんで双葉山に行ったんや……
いやまあ本筋じゃないんだけどね、それ。
十年以上ぶりの再読っぽい。なんとなく覚えてましたね。形式としてこの話の形がめちゃくちゃ好きです。おどろおどろしい事件が起こりつつ、第三者としてそれを見ていたつもりだったのに、実は自分が元凶だったっていう。いいよね、そういうオチ。すごい好き。今書いててふと思ったけど、綾辻を読んで面白かったから、そういう形式が好きになったのかもしれない。(カッコ)の書き方とか、自分の好みが綾辻の話だと思ってたけど、綾辻が好きだから好みはこの形式、って言えるようになった、明文化された、って感じかもしれない。
最終的に「全然解決してないやん!」っていうツッコミを入れるのも好きですね。
ミステリというよりミステリーでホラー。
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美しくどこか、大人たちとは違う世界に生きていそうな兄弟。姿を見せないあっちゃん。
厳格な父親。
兄弟は、簡単な拓也のマジックに心底ビックリして、何度も見せてほしいという。拓也をいい魔法使いだという。
純粋無垢ゆえの行動。
はやい段階で理解することをできていなかったために、起きた悲劇。
親と子の会話、世間ともっと触れられていたら。
拓也が、彼らが見ている世界と、こちら側の世界、現実を見せようと説得しようとするが、父親が、阻む、聞く耳を持たず。
最後まで子供への考えは変わらぬまま。
「双葉山での中学生惨殺事件」も、出てくるものだと思って読み進めたが出てこず。
殺人鬼覚醒篇(角川文庫)の方だというので、読んでみようかなぁ。
一冊の中で解決してほしかった部分もあるけど。
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ちょっとホラー色の入ったミステリー作品。綾辻作品としては、ミステリーとしてみると個人的には意外性が少なく普通の作品な印象であった。
もちろん、作品自体は楽しく読める事間違いなしである。
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美しく、幼い、神秘的な兄弟の周囲で、謎めいた変死が相次ぐ。その真相が、徐々に描かれる。
久しぶりのホラー。ちょっとノスタルジー漂うミステリー。冒頭から、少しハード目のサイコかと思われたが、真相は、哀感残る「暗闇」。
ミステリーでいう、トリックは無いが、偶然の事故に、交錯していく、兄弟の狂信が、悲しく恐ろしい。子供達が、美しく描かれているので、耽美系ホラーミステリーというところでしょうか。
早坂吝さんが大学の時、綾辻さんを読み込んでいたらしいので、初読してみました。新しいのも読みたいですね。
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ミステリー要素は少なくて、どっちかと言うとホラー小説を読んでる気分で面白かったです。
綾辻さん作品なこともあり、「どんでん返しとか来るのかな」と身構えて読むも、すんなりとトリックもなく終わりました。だからといって面白くないわけでもなく、逆にどんどん物語にのめり込みました。
登場人物も少ないので、わかりやすいです。
でもなんというか、主人公が思ったより他所様のおうち事情に首を突っ込みすぎだな?と思っていたのですが、そこは綾辻ワールドらしく理由がありました。
ラストは悲しい結末だなと思っていたのですが、終章でゾクゾクして終わりました。やっぱりホラー…。
最初の事件は『殺人鬼』とリンクしているということで、読んでみたいと思います。楽しみです。
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まさにホラーミステリ。美形の少年たちの怪しげな雰囲気。作中を漂う奇妙な出来事。緋色の囁きほどのインパクトはないにしても、その世界観にどっぷりとはまった。
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前作の緋色程の衝撃はなかったものの幻想的な雰囲気を持ったサスペンスホラーミステリーって感じで面白かった。
過去の猟奇殺人の真相はまた別のお話らしいから、それを除いた今回の事件は全部「事故」ってところがあんまり読んでこなかったパターンで新鮮に感じたなぁ。
小学3〜4年(特に4年の実矢)なら死んだ人が生き返るなんて御伽噺だってことギリギリ理解できそうなもんだけど、そうならなかったのは隼雄が凡そ子供が好むであろう漫画やアニメの類を禁じてたが故だと思うと何だか遣る瀬無いな…隼雄もただ単に子供達が憎たらしくてそうしてた訳じゃないってとこがまた…そして最期まで子供達のことを理解して和解することもないまま突然の決別というとこがまたまた…
ただ最期の麻ど(漢字出てこなかった)の感じだとまた同じことやりそう感…^^;
それかもうファンタジーの類を禁止する人がいなくなったから徐々に正気に戻るかどっちだろうな…
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2021.5.14 発売!!
囁きシリーズの二作目。ずーーっと積読してましたが、ついに読みました!
ホラーミステリー作品の囁きシリーズですがこれはは一言で言うと・・・「状態異常の毒」みたいな作品です!
ジワジワと迫ってくる恐怖のもあり、かといってその原因がすぐに表面に浮き上がってくるものでもない。
「ドッカーン」といった衝撃的な驚きとかはないですが、読んでて小さい緩急が多いです。
トリックのギミックに関しては、色んな本のレビューサイト見て酷評もありましたが、個人的には「囁き」シリーズではありなのでは?と思いました。
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黒髪を切られ変死した女性家庭教師。そして従兄は眼球が、その母親は爪を奪われて死んだ。謎めいた美しい兄弟を取り巻く奇怪な死。遠い記憶の闇の中から湧き上がってくる”囁き”が呼び覚ますものとは一体何なのか。
“囁き"シリーズ第二弾。ホラー要素の強い本格ミステリ。どことなく不気味な雰囲気。物語の鍵を握る”囁き”。家族という閉じられた世界の中で生まれる狂気。事件の歪さが実に悲しくて、胸に刺さります。
謎解き系の作品ではなく、絢辻さんらしい不気味な読後感。“囁き”シリーズならではの、後味の悪さが病みつきになります。
少年の頃、奔放に駆け巡り、夢を見て、輝く”世界”を見ていた。しかし、大人になってしまった僕には、いつしか見えなくなってしまった世界、幻想、夢、想い。悲しくも、美しい世界。
残虐な描写も多く、苦手な方も多いかと思いますが少年の頃に抱いた幻想、そしてノスタルジックな世界に触れたい方は「暗闇の囁き」を手に取ってみてくださいね。
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大学の課題の為、山奥の別荘に逗留中の悠木拓也は近くに住む双子の兄弟と知り合う。 どこか浮世離れしてミステリアスなその少年達。 「あっちゃん」と呼ばれる誰もが口を閉ざすもう一人の存在。 遺体の一部が切り取られる殺人は何を意味するのか、そして事件の究明に呼応する過去からの囁き。
囁きシリーズの2作目ですがシリーズ通して関連性はないです。
むしろこの作品は「殺人鬼」の方に繋がる作品らしい。 内容はミステリ要素を兼ねた幻想的なホラーで館や探偵は登場せず、淡々と事件が起こりそれに巻き込まれていく。 しかし悠木拓也には微かに聴こえるのだ、遠い過去からの囁きが。
特にシンボル的な要素が無い囁きシリーズですが、シリーズ通して「過去」の記憶が重要な意味を持っている。 その隠された記憶が暴かれた時の静謐な狂気を味わって欲しい。
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20年以上前に読んだが再読。なんとなく、小説家の叔父さんの湖畔の別荘に卒論書きに古いビートルで行くのがかっこいいよなと思い出して。ミステリ的な要素とホラー的な要素が合わさってとても好きな作品。
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サスペンス、ミステリー、幻想的要素を掛け合わせたような作品
個人的には好きな作品だった
ただ序盤の猟奇的事件の真相が明かされなくて残念
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ずっと以前に読んで、新装版となって再読。
ちょうど今ごろの暑い盛りの時期が舞台になっていて臨場感あり。
真夏の悪夢に放り込まれているような感じ。
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大学生の悠木拓也は伯父の別荘で論文を書こうと思い、1人烏裂野を訪れた。
拓也はそこで2人のきれいな兄弟に会う。
2人は近くにある白亜の洋館の住人だった。
またしても囁きパートが怖い。
夏向けの作品。
殺人鬼 覚醒編とリンクしているらしい。