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ラグビーに出会い、経験して得た仲間などを5名のエピソードで綴っています。それぞれ挫折や困難に直面した時の、仲間や先輩に励まされ、教えられ、暖かく見守る人に支えられている事を知り、更に前に進む。読む年齢、時期を選ぶと思うが、私は力を貰った。
大畑大介、菊谷崇、大東和美、井口剛志、林敏之、神谷考柄。どれも素晴らしい。
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ラグビー東芝戦の後、リブロという本屋へ寄ったらサイン会を実施していた。そのサイン会に参加した。その本はラグビーに携わった人物6人を紹介することで、ラグビーというスポーツの持つ素晴らしさを伝えている本だった。著者は村上晃一さん。解説者として有名な方です。
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ラグビージャーナリスト「村上晃一」が6人のラグビープレーヤ… 「大畑大介」、「菊谷崇」、「大東和美」、「井口剛志」、「林敏之」、「神谷考柄」のエピソードを綴ったノンフィクション作品『仲間を信じて――ラグビーが教えてくれたもの』を読みました。
『ハルのゆく道』に続き「村上晃一」作品です、、、
ワールドカップ開幕が1か月後に迫っていますからねぇ… ついついラグビー関係の作品になっちゃいますね。
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身体を激しくぶつけ合う熱きスポーツ・ラグビー。
仲間を信じ、協力しなければトライは生まれない。
真剣勝負の中で得るのは、勇気とフェアな精神、そして生涯の友だ。中学高校時代にラグビーに出会い、その後の人生を豊かにしていった人びとがいる。
それはなぜか。
6人のラガーマンの成長する姿を追う。
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本書で紹介されている6人のうち、現役時代を知っているのは「大畑大介」、「菊谷崇」、「林敏之」の3人でしたが… その他の方も含め、6人のエピソードには、それぞれ心に訴えてくるものがありましたね、、、
ラグビーの素晴らしさを一人ひとりのプレーヤの成長を通じて紹介している作品… 岩波ジュニア新書なので、小学校高学年~中学生くらいの世代が対象なのでしょうが、大人が読むに堪えるレベルの内容になっていると感じました。
■はじめに
2019年のワールドカップは日本開催/どちら側でもないノーサイド精神/
一人ひとりに与えられる役割/真剣勝負だからこそ芽生えるフェアな心
■1 努力する天才――大畑大介
見つかった居場所/練習の虫/日本代表の片鱗/
一気に3トライを畳みかけた世界記録の瞬間/
怪我からの復帰,そして引退のとき
■2 一所懸命を楽しむ――菊谷崇
やんちゃな野球少年/御所工業高校監督の挑戦/恐怖感が一体に/
全国大会への道/夢を求めて/心の支えは御所実業ラグビー部
■3 苦を乗り越えて得た自信――大東和美
ラグビーとの出会い/身体を張るスクラム/縁の下の力持ち/
伝統の早稲田ラグビー蹴球部/社会人,そして海外遠征
■4 信じられる師と出会って――井口剛志
京都イチ怖い先生との出会い/胸に刻んだ恩師の言葉/二人目の恩師/
大切なのは,チームがひとつになること/白熱の攻防,全国大会決勝戦/
信頼を失った大学一年生時代
■5 ONE FOR ALL,ALL FOR ONE ――林敏之
ぶつかるのが面白い/人生を変えた松山遠征/オーストラリア遠征と涙/
初のテストマッチ/オックスフォード大学留学/七連覇の前に苦しんだ日々/
涙の理由
■6 夢みるちから――神谷考柄
ひどい頭痛で入院/ラグビー部入部/仲間との出会い/
一つひとつ,できることが増えた/信頼できる仲間たち/メールに綴った想い
■あとがき
ラグビーを知らない人、観戦初心者の人でも読みやすい内容になっており、読んでいくうちに、少しずつラグビーに詳しくなっていく… そんな作品でした、、、
その中でも印象に残ったのは、
「大畑大介」が父親「孝」から言われたという「迷ったときは、しんどいほうを選べ」という言葉、
「菊谷崇」の母校である「御所工業」のジャージが全身黒なのは、練習中の不慮の事故で亡くなった選手への弔意であること、
「林敏之」が母校「同志社大学」の「岡仁詩監督」から言われたという「いまできることだけしても力は伸びない。できないことをしようとするから、力は伸びるのだ」という言葉、
ですかね。
ラグビーというスポーツは、人格形成に大きく影響すると思うんですよね… 仲間を信じること、敵味方なく友情を温めること、こうした経験をする中で、人間的に大きく成長できると思うんですよね、、、
ラグビーってイイなぁ… と改めて感じることができる作品でした。