投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
家族のために家事をする「主婦」
その仕事をすることを選んだ専業主婦の村上詩穂。
14歳のときに母が亡くなって以来、実家の家事を全て引き受けて、ついには家を飛び出した。
結婚をして娘をもうけて、それでも(それだから?)専業主婦でいることを選んだ。
この物語には、お隣のワーキングマザーや国交省で働く育休中のパパ友、詩穂を助けてくれた坂上さん(認知症進行中)など、様々な人が出てくる。
結局「家事」というとてつもなく大変な仕事を主婦に無償で押し付ける価値観が、至るところで苦労を生んでいるのだなと感じた。 家事と仕事の両立や家事と子育ての両立にみなが悩んでいた。
中谷さんの母からの仕打ちや娘に対する対応などグッとくるところがあった。
ただ、中谷さんや詩穂のお父さんの考え方や態度はあまり気持ちいいものではないなあと感じた。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
社会のいろいろな親子の形について書かれており、時々胸が痛くなりました。
しかし、読み終わった後、すっきりとした爽快感があります。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
子育てに奮闘する主人公とその周りを取り巻くワーキングマザー、イクメン、認知症の母とその介護をする子供、不妊治療中の開業医の妻、シングルマザーの生活の物語。
働く女性が多くなり、出産後も育児をしながら働くことが普通になっている今、表には出ていない苦悩が描かれていると思った。
今は、仕事が終わってご飯を食べてお風呂に入ったら自分の時間だけど、子供がいたらそれもままならず、休む暇もないのかと絶望した。
果たしてどんな未来を進めばよいのだろうか。
この物語では、何が正解か描かれていない。
ただ、どんな時も周りに助けてくれる人を探して、1人で悩まない、人生の最後、目を瞑る前に、あの日が幸せだったと思える日々を送らねばと思った。
これから子育てする人、今子育て中の人に読んで欲しい本。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
専業主婦とワーキングマザーの間には深い溝があるもののそれぞれに悩みはある。家族のために、一人暮らしでさえ、気持ち良く過ごす為には欠かせない家事。やるのが当たり前で評価もされず、やらなければ文句を言われ割に合わないともいえる仕事。
今は女性でも子供がいても仕事を続けるのが当たり前になっている。頑張りすぎないで地域で助け合えたらいいのにね。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ブクログのランキングで見つけて読んでみました。
専業主婦の詩穂を中心とした物語で、ワーママや育休を取るパパも登場します。
様々な立場から子育てに悩み葛藤する姿が描かれており、まだ子育て未経験の身ではありますが、とてもリアルに感じました。
特に、働きながら2人の子どもを育てる礼子が、自らの状態を「ゲームオーバー」と言う姿には胸が痛みました。
こんな風に、責任感が強く、人に弱みを見せられずにもがき苦しんでいる現代のワーママは多いんじゃないかな。。
そんな礼子の話しを聞いた会社の後輩は「無理ゲー」と言い、それでも詩穂や同じワーママたちとの関わり合いの中で、その無理ゲーに対して「世の中のバグを取り除いていくんだ」と息巻く礼子の姿はとても逞しく感じました。
妊活、家事、育児に保活、人間関係や介護まで。
現代の様々な課題と向き合っている物語で、特に女性は共感できるのでは思いますが、いつか男性が読んでも共感できるような時代になると良いですね。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
子育てや介護でにっちもさっちもいかなくなった経験がある人なら、男も女も関係なしで主婦だろうがエリート官僚だろうが「それわかるー」ってなると思う。独りでなんとかしなくちゃならねぇって思うとほんと辛いんだよね、それが例え可愛い我が子でもさ。
「きっと大丈夫。悪いようにはなりません。いつか笑って話せます。あなたの寂しかった日々が誰かを助ける日が来ますから。」
この主人公のセリフに涙でた。ペイ・フォワードじゃないけど、助けて貰った事を他の誰かに別の形で贈るって素敵。
ブクログのランキングで気になり。
図書館で予約して
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
共感の嵐。母だろうが父だろうが本音は家事なんてやりたくないよね。主人公の父が1番ムカつくんだけど、謝ってくれるといいね。
ドラマ化するなら達ちゃんは高橋一生でお願いしたい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
親近感のわくシチュエーションですんなり読み切れた。なんだかんだありながら、近所の人とこんなに繋がれるなんて羨ましいなぁ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
専業主婦、パパの育休、ワーキングマザー、シングルマザーの子育てに関する物語。
親になっても誰かに頼る、吐き出すのが強さなんだろうな。
すべての子育てする方に無理はしないでって伝えたい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
自分の為の家事だけでも大変なのに、主婦なんてお仕事は私には出来ない。ましてやワーキングマザーなんて、尊敬に値する。
常々そう思っていたが、この作品を読んで、その思いは強まった。
性別問わず、家事や育児をする人は、悩みを抱えながら何とか踏ん張っている。
主婦が楽だと思っている人は、家事をしたことがない=親(主に母親)が全てしてくれた、家事を知らない人なんだと思う。
子供の頃の私は、自立した大人になるべく、家事の一部をさせられていた。
小学生で、弟を保育園に迎えに行き、洗濯物をたたみ終わるまで、アイロンがけが終わるまで、夕飯はお預けだった。
他にも色々あるが、お風呂洗いは、高校卒業して家を出るまで私の仕事、食器洗いや夕飯の手伝いもさせられて、中学生にしてイカの捌き方や、ナマコの処理の仕方まで習得した。
因みに、母は週3日、自宅で教室を開いていたので、いつも家に居た。
(後に、私が居ない所で親戚に「自立させ過ぎた…」とこぼしていた)
子供の私には、家事は苦痛だった。
今は、働きながら自分の為の家事をするが、身に沁みついて、良いこともある。
詩織が言うように、完璧じゃなくていい。
状況に合わせて、自分に出来ることを出来る分だけすればいい。
ゆっくり、ゆっくり、丁寧に。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
図書館から借りた本
初めましての作家さんです
ブクログで評価が高かったので借りてみました
これは…
習慣的に家事をやってる人なら誰でも共感する部分はあると思うなー
私は専業主婦の詩穂に共感しまくり!
・
専業主婦の詩穂、ワーキングマザーの礼子、育児休暇中のイクメン中谷
皆んな立場は違うけど、小さな子供を抱えながらの家事に溺れそうになっている
専業主婦を馬鹿にしていた礼子や中谷も真っ直ぐな詩穂と関わるうちに次第に家事や家族に対する考えが変化していく
・
私が子育てしてた頃はまだ専業主婦も多かった
私もそんな一人で地元からは離れた知り合いのいない土地での子育ては孤独で社会から取り残されたような気持ちにもなりました
子供と二人、夫が帰ってくるまで誰とも話さなかったなんてことが毎日のように続いてた
今みたいにSNSで繋がることもなかったし
子供は可愛いけど、それだけじゃすまされないものがあったなー
子供を公園に連れて行けるようになってからはママ友ができ、愚痴言ったり悩みを打ち明けたり…
夫よりよっぽど頼りになりました笑
作中に『人が作ったご飯はなんでこんなに美味しいんだろう』という表現があり、激しく共感
ウチでは誰もご飯を作ってくれないので、実家に帰って母が作るご飯が美味しくて美味しくて…
家事は女性がやるもの!という考え方は今はもうあまりないだろうし、先日入籍した息子もそんな考え方は全くしてないから時代は変わったんだなーとは思う
けど、日本が作った男性は外で働き、女性は家庭を守るという体制が変わり始めてからまだ日も浅い
まだまだ子育てと家事の両立は厳しいものがあるなーと思います
子供を健やかに育てることができる環境がもっと整うことを切に願います
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
家事.育児を続けていくことの身体的精神的な大変さをこの本を読んでものすごく感じた。
家事や育児を知らない人がいる世の中で、みんなに知ってほしいと思った。
私のまだ知らない世界を知れてすごくこれから生きていくための勉強になった。
共働きが主流である今、共働きであっても専業主婦であっても、もっと社会全体で育児や介護を支えられる国になるといいなと思う。。。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
社会の問題、特に女性が世間から受ける差別をモチーフにした題材を多く扱ってる著者なので、タイトルからおよその内容は想像出来たが中々面白く読ませて頂いた。
主人公の生い立ちから現在絶滅危惧種の主婦が生まれ、周りの諸問題を解決に導いて行く話はドラマ仕立てでエンタメだなぁと思った。実際はもっと過激で陰湿なんだけどこの物語はその手方面ではない。あくまでエンタメだ。
少子化高齢結婚、しかも年金問題、奨学金問題、終身雇用撤廃、老々介護など子供問題だけでなくその周辺環境も最悪な日本で事実小説なんか書こうものなら鬱になって自殺しかねないお先真っ暗感が漂ってる。
あと20年もしたらスポイト妊娠どころか培養出産で新未来を生き抜くために作られた人類が登場しそうだ。そう、まるでナウシカの墓所のように。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
『誰かの作ってくれたご飯ってなんであんなに美味しいんだろう』
このフレーズにグッと心を鷲掴みにされました。
終わりなき家事について。
いろんな立場の人から見た家事の世界を見ることができて、共感も感じることも多かった。
確かに、家事って感謝されることがあまりなくて、エンドレスで、誰にでも片手間にできることと思われているような気がする。
家事育児に忙殺されるなか(仕事も)で、孤独感や自分の選択が正しいのか迷うことは誰にでもあると思う。
そんなとき、作中の坂上さんみたいに話をきいてくれる人が一人でも身近にいてくれたら…気持ちが軽くなるし、どんなに心強いだろう。
世間知らずな詩穂だけど、人の苦しみや孤独に気づけるし、困っている人を放っておけない面倒見のよさや優しさがある。
最初は詩穂に批判的だった礼子さんや中谷さんの変わりように、思わずニッコリ♪当事者になってみないと見えないものがある。
読んでみて思うのは、
「見えないだけで、どんな人も大変で頑張ってることに違いはない!」ということ。
『手を抜いたっていい。休んだっていい』
ホントそう思う。腕は2本しかないし1日は24時間しかない。超人じゃないんだから全部完璧にとかムリな話ですよね…。
共感の嵐で元気をもらえました♪
『きっと大丈夫。悪いようにはなりません。いつか笑って話せます。あなたの寂しかった日々が、誰かを助ける日が来ますから』
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ひと時代前の主婦と違い最近の女性は、世の中の環境差による大きな悩み、苦しみがある事が目から鱗状態。。対岸の家事は上手いタイトルで最近の夫婦は昔と違って置かれた状況により色々あるんだと考えさせられる内容だった。家事&育児の昔の画一化されていた主婦稼業と今の仕事の女性参画社会との折り合いの中で生きるには色々な矛盾が存在し個々の家庭毎の考え方でスタイルも違うと実感させられた。古いタイプの私としては、詩穂の父に近く家事を全くやってこなかったので今後の家族との折り合いに関しても考えさせられた。