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読み終わったあと、ブクログの他の方のレビューで、西遊記の作者が呉承恩(という説がある)という事を知り、なるほど!となった。
ストーリーとしても面白かったけど、歴史や文学に関する考え方がさりげなく書かれている気もして面白かった。
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封神演義のような香りのする荒唐無稽な中国の物語.書を食べる玉策がいじらしくて可愛い.呉承恩の若かりし頃のかくもあらんという物語かな?
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中国が舞台のファンタジー。書物が大好きな少年・呉承恩が出会った少女は、人の生死がすべて書かれている禄命簿・玉策の化身だった。面白い!随所に水滸伝とか三国志とかの内容が出てくるから読みたくなる。
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本好きな主人公・阿恩と本を食べる少女玉策が出会い、友情を育みながら大冒険する物語。可愛らしいお話でした。
特別な力を持つからこそ、人々の欲望に巻き込まれていく玉策の様子はすこし切ないです。
お話の筋は児童書のためか単純ですこしありきたりなところもありますが、阿恩のうんちくで出てくる本の注釈なんかはかなり本格的で、ちびっ子は理解できるのかしら!とびっくりしてしまいました。
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歴史ファンタジーが大好きで、その国その国の風俗文化が感じられるものが特に大大大好きな私にはご褒美のようなお話だった。まあ、多少うんちく入りすぎかな、とは思ったけど。そこで離れる人はいそうだな。
物語というもの、物語るということに真摯な姿がとても心を打ちます。活字中毒者を中国では書痴、と言うらしい。気持ちわかるなあ。
白華がかわいかった。男の子だといいな派。「白華がどちらでも構わない」とはっきり告げた阿恩は、強い。ちょっとここも高評価だ。
常坤もすごく男前で良いです。かっこいい。
ラストがちょっと寂しかったので星は4つにしておきました。助かって欲しかったなぁ。玉策。
作者さんの略歴読んだら中国にお住まいだそうで。なるほどそれでこんなに手に取るように空気が描写できるのか。
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中国文学を下地にした、書痴の冒険譚。こういう世界観は好きだ。
この冒険が『西遊記』を生み出したとするのは楽しい。
玉策のキャラが良い。妖怪ながら、仙界のものらしい雰囲気。世間ずれしている反応が楽しいし、その純粋な問いにははっとすることも。
常坤は、いかにも中国文学に出てくる、おおざっぱな人物造形で、馴染めないながら、世界観をぐっと惹きつけてくれる。
中国文学の蘊蓄や明代の歴史が組み込まれていて、興味深かった。
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いやあ~これはおもしろかった。があと一気読みしてしまう歴史文学たらふくてんこ盛りエキゾチック中国ファンタジー、わくわく冒険アドベンチャー、魅力的なキャラクター。つい心揺さぶられてしまうエンタテイメント。文章がうまい。「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」がおもしろかったからきっと、十思ったらやっぱり面白いのだ。他のも読んでみたくなっちゃった。
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中国を舞台にした文学好きな少年の冒険物語。玉策という人の天命が記されているという秘宝が、実は人の形をして主人公の少年と出会ったことから、様々な事件に巻き込まれていく。
スムーズな話の展開で、とても面白かった。
この作品とは、NHK FMの青春アドベンチャーで出会ったのだが、原作を読んで青春アドベンチャーの再現度の高さに驚いた。また、非常によく、物語の世界が表現されていたと思う。ラジオドラマを聞かれたことのない方は、是非きいてほしいです。
作者が中国文学に精通していることと、舞台が中国であることから、作品中に時折中国古典への言及がある。これが読者の好奇心を引き出すか、距離感を感じてしまうか、悩ましいところ。私個人的には、三國志を愛読したことや、酒見賢一氏の孔子を主人公にした小説を読んだりしたこともあり、好感が持てた。
惜しむらくはタイトル。「文学少年と運命の書」で活発な冒険譚を期待して読む読者は果たしてどれほどだろう。もっとキャッチーなタイトルがありそうにも思えるのだが。