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三国〜晋、五胡十六国、南北朝という激動の時代。人々はひたすら統一国家を待ち望む。この長い分裂状態が唐という大帝国を成立させたのではないだろうか…あ、嘘。適当です。
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日本では一番人気のある『三国志』の時代から大分裂を経て隋の大統一までを描いた巻。小説という立場を生かした劉備・関羽・張飛などの描き方が気に入ってます、実際はあんな感じでしょう。
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マイナーな時代の描写を読みたい自分としては、三国志以後〜隋までの間の五胡十六国時代、南北朝時代がおもしろかった。
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後漢から、三国時代、そして隋の統一まで。
吉川英治の三国志に慣れ親しんでいる身としては、諸葛孔明の書きっぷりは物足りないかもしれないが、史実により近い形だろうな。
三国時代後の晋から、またバラバラになって隋として統一されるまで、あまりにも多くの国や人物が出ては消えでちょっと大変。それにしても、よくまぁ、殺すこと、殺すこと。殺さねば殺される乱世ならではの醍醐味なのかもしれないが・・・
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三国志から晋(短命政権)をへて南北朝時代へ、中国を統一する隋が現れるまでに300年以上待たなければいけない。隋建国以前の時代は皇帝が臣民の生活をかえりみず、身内の争いに明け暮れ国の疲弊が著しく、この時代はあちこちで小国が乱立している状況がつづいた。
儒教の教えに従い献身的に主に仕えても、嫉妬や陰謀が渦巻く荒廃した時代、命さえとられかねない。当時インドから仏教が伝来し、この時代の世相を反映してか信者が爆発的に増える。5巻ではいよいよ、唐の時代をむかえる。隋では倭の国から使者(小野妹子)が使わされたとある。唐になり本格的に交流がはじまるのだろう。
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普通に高校を卒業する過程では確実に興味が湧かない時代(晋統一~隋)までを丁寧に綴った本。ごちゃごちゃしている時代をすっきりさせるのにちょうど良い(そして3回ぐらい読み直す)。私は拓跋の所が面白かった。筆者にやや南朝びいきな所があるが北朝と民族を違えていたということを理解すれば寧ろ納得がいき、それが理解を促す。異民族家系の隋唐皇帝がなぜ漢民族の後継者となり得たかはこの本を読まないと(大学教養程度では)全くわからないだろう。
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人間は、呆れるほど同じことを繰り返してるんだなー、ということが良く分かる本。権力の中枢にいる寄生虫は、たぶん現代も生き続けてる。
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豪雪にまみれ、雪かきやら何やらで忙殺されて疲労も Max に近い中、何とか読了したのが古代中国史の中でももっともゴチャゴチャしていて何が何やらわからない時代のお話・・・・・。 学生時代もちんぷんかんぷんだったけど、せっかくの今回の読書も己の生存のための格闘の中では字面を追って終わりというのに近い状態でほとんど身につくことなし・・・・・(涙) でもまあ、せっかく読了したので記録ぐらいはちゃんと残しておこうと思います。
この第4巻がカバーしているのは、三国志の時代から、司馬炎の晋、さらには五胡十六国というゴチャゴチャしていてどうしても記憶に残らない乱世を経て迎えた南北朝時代、そして最終的には隋により南北が統一されるまでです。 馴染みのある三国志時代まではかなり楽しく読むことができたんだけど、そこから先は正直ちょっぴり苦痛な読書となりました。
と言うのも入り乱れる民族の数だけは増えるんだけど、建っては滅びる大小さまざまな王国に個性みたいなものがまったく感じられないんですよ。 生まれては消えていく王国はそれぞれ出自こそ違えども、どれもこれもが似たりよったりの興亡の経緯を見せるうえに、滅びる時にその原因となる出来事も似たりよったり・・・・・。 このこと即ち記憶に残らないということとも同義なわけで、連日の雪かき作業で疲労困憊している身には誰が誰やら、何が何やらという感じです。 結果、印象に残るのは「よくもまあこれだけ多くの覇者が生まれては消えていったもんだ」ということと、「ホント、中国人っていうのは激しいわねぇ・・・・」ということぐらい ^^;
あっちも短命ならこっちも短命。 あっちでも皆殺しがあればこっちでも皆殺しという感じで、まあそれが「乱世」というものなのかもしれないけれど、「和を以って尊しとなす」という精神文化の国に生まれ育った KiKi には唖然とするしかないような物語の連続です。
今回の読書で KiKi が一番感じたこと。 それはあの我が大和の国の聖徳太子様が、十七条憲法の第一条で「和を以って尊しとなす」と定められた背景にはこの古代中国の歴史の影響があるのではないかなぁ・・・・・ということです。 聖徳太子様と言えば当時のインテリ中のインテリですから、恐らく大陸の事情にもそんじょそこらの日本人よりは(ついでに今の KiKi よりは)遥かに詳しかったのではないかと思うんですよね。 しかも当時の日本は百済とか高句麗と親交があったし、この物語の最後で登場する隋にはあの小野妹子さんを派遣したりもしているわけで、当然のことながら彼の国の事情にはかなり精通していたと考えられるわけですよ。
せっかく王朝が建っても乱世続きで、挙句何かあると自分の立場を守るために反対勢力を皆殺しという長~い年月を送った古代中国の様子はある意味では強烈な反面教師だったのではないかと・・・・・。 弱肉強食が世の習いとは言えども、あれじゃあ国力は増さないうえに百害あって一利なし・・・・・まして我が大和政権はまだまだ黎明期。 あれと同じ轍を踏んではならじ・・・・・と思われたのではないかしら。
おかげさ���をもって21世紀を生きる KiKi までにもその「和を以って尊しとなす」という精神が確実に息づいていて、この時代の中国史を、こういう歴史を辿った民族性を「激しい」と感じるようになっている・・・・・そんな気がしました。
さてようやく同じ中国史の中でも KiKi が苦手意識を持たない時代に突入してきました。 そして残すところ2巻です。
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魏蜀呉の三国志から五胡十六国までの歴史である。
三国志は横山光輝のマンガを読んでからだとわかりやすい。
と同時に本書とマンガで若干の違いがある。
歴史は複数の文献を参照した方が良いということに実感できる。
五胡十六国は高校時代の世界史の授業でも混乱したが、やっぱり複雑。。。
同時期にいろいろな国が乱立し、各々が独立的ではなく複合的に建国しては滅亡しの繰り返し。
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もー五胡十六国時代いい加減にして!!!と思いながら読み終えた。隋が出てきたときにはホッとしたけど、隋も二代で滅んでた。遣隋使のお手紙のエピソードがあるから日本では有名なだけで、諸外国では隋も、どマイナーな王朝だったりするのかな?
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三国志の時代の逸話は懐かしいものもあれば、吉川三国志に登場しない話も。関羽が今一つ知恵に欠ける存在だったり、赤壁の戦いがほとんど周瑜の戦いであったり、これが事実に近いのだろう!呉の呂蒙に対して魯粛が「呉下の旧阿蒙に非ず」、「男たるものは三日も会わねば刮目すべき」のやり取りはここだったのだ!孟獲が7度降伏したという逸話が知恵の人・孟獲と孔明の間の八百長だったとの解釈は目から鱗!面白い!!確かにそのようの宋・斉・梁・陳、そして北朝は北斉の滅亡と北周による統一、隋に至るまでの、酒と美女に溺れる乱脈の数々。そして美女皇后たちも醜い姿。この繰り返しには呆れかえる。これが南朝の六朝文化、北魏での仏教文化など華やかな成果の陰の部分としての現実だったのだ。そして統一後の隋の煬帝もまた…。いよいよ唐の登場である。
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吉川英治の三国志などは劉備の徳を強調しすぎて彼に魅力を感じず、なんで関羽がこんな奴について行くんだと思いながら読んでいた。しかし陳舜臣の描く劉備は、諸葛亮と出会うまで関羽、張飛、趙雲ら戦しかできない武人たちをまとめて、一人で戦略を立て、乱世をしぶとく生き抜いてきた英雄という感じがした。徳とか宗室の末裔とかを前面に出すより、大将としての劉備をしっかり書いた方が面白くなると思う。
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この巻の前半は三国志から始まるのだが、
巷で語られてるような内容と、少し違う。
面白く脚色してあるんだということが分かった。
この時代はまだ、強くなければならない。
強い者が良き心の持ち主で善政を
行ってくれれば良いが、そういう人物は
生き残れない。
どの派閥に属するか、どの権力者を担ぐか
それで将来が決まる。
権力を持つ側についても、
謀反やら謀略で叩き落とされ
奈落の底に落とされる。
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三国の成立から晋、混乱の時代を経て隋による統一まで。
三国志のその後が、こんなにグズグズだったとは。平和な世の中がいかにありがたいことか身に沁みる。
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漢の後、三国志の時期を経てから、なかなか世の中が定まらなかったとは記憶していたが、思わず世界史資料集を見返す。
こんなにも乱れた時期が長かったとは思わなかった。隋、唐に至るまでの歴史は骨肉合い争い、家臣が(ほとんどが丞相)が皇帝に取って代わるの繰り返し。
なるほど、だからこんなにも姓の入れ替わりが激しかったのか、と改めて知る。