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「分解系」というフレーズから、ガレージでトンカンやるイメージを抱いていたけど、もっとSF寄りで、ドローンが荷物を届けてきたり、そこからホログラムの映像が浮かびあがったり、主人公がスマートサングラスを自分で開発していたりという世界。とはいえ、12歳の子どもたちがサマーキャンプに集結して、そこで事件が、という展開はわりとあるあるかもしれない。
というわけで、ふーん、と思いながら読み進めていたけど、最後にちゃんとひとひねりあって、それなりに楽しめた。エンタメとしてはじゅうぶんに楽しい。
ところで、原書の表紙ではマリー・キュリアスは黒人の少女なんですよね。……なぜそれをチェックしにいったかというと、訳書の冒頭近くで、マリーの部屋にキャサリン・ジョンソンのポスターが貼ってあり、彼女はアフリカ系アメリカ人の数学者、という記述があったから。
でも、原文の文章のなかでマリーのアイデンティティを強調しているところは別になさそう。ふうむ。
https://www.google.com/search?q=marie+curious&newwindow=1&sxsrf=AOaemvKNP7nihNjPBAA3FzDFzbFNxqQcyg:1634549153716&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=2ahUKEwiu5bKN0tPzAhXDxYsBHbw0BPYQ_AUoAnoECAEQBA&biw=1280&bih=577&dpr=1.5