紙の本
表紙の雰囲気とちがって・・・驚きました
2021/11/13 13:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:owls - この投稿者のレビュー一覧を見る
このレーベルはよく読むので、あらすじを読まずに購入しました。出だしの、みのりと熊本くんの過ごすまったりした時間の様子が続くことを勝手に想像しながら、気軽に読みすすめていくと…驚きました! 想像していなかった展開が次から次へ。・・・重いです。一体このお話がむかう先がどこなのだろうと気になって、最後まで一気に読んでしまいました。苦手な場面もあり、色々消化しにくいこともあるのですが、独特のお話にひきこまれました。あとがきを読んで、作者のこの作品にかけた思いが伝わってきて、次作も読んでみたいと思いました。
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何気ない日常ものの話かと思って購入したのですが、読み進めていくといろんな伏線があってそれらの根源見たいのが見えてくる度にゾワッとしました。
熊本くんが書き上げた『さよなら、けだもの流星群』は彼が経験したこととして解釈しながら読んでましたが、熊本くん自信が体験したあの感覚は読んでいて鳥肌モノです。
最後のあとがきでは作者様の作品に対する思いと家族と親友に向けたメッセージがあってとても心温まります。
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表紙のイラストとタイトルと『問題作』の惹句に惹かれ購入。
すごく久しぶりのラノベレーベル。
タイトルと裏筋から受ける軽い印象とは違い、全体的に、重く、暗いストーリーだった。
人は自らの環境、運命から逃れられるのか。
性と死の影が色濃く漂い、性的なシーンも多い。
熊本くんが本好きという設定で、作中にもたくさんの本のタイトルが登場する。
半分ほど私が積読しているもので、もし読んでいたらまた、この小説の見え方も違っていたのかもな、と、悔しい思い。
熊本くんが書いたという作中作がドロドロしていて、引きずり込まれるように夢中で読んだ。
「日常」の上っ張りを引っぺがすと、皆ドロドロとしているものかもしれないな。
解説によると、著者はこの作品を書くにあたり、夏目漱石の『こころ』を意識したそうだ。
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もっと軽い話かと思ってたら、重い話だった。
怪しい宗教家みたいな女に自分の運命の暗示をかけられ、それから逃れるために悪戦苦闘する(何か軽く聞こえるけど軽くない)話。
熊本くんの作中作の話なのか、現実の話なのか、自分の中でごっちゃになって、しんどかった。
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読了2021.10.17
タイトル、表紙、あらすじからは予想できなかった展開にびっくりしました。
こういう業と因果が絡みついた話、大好きです。
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一気読み。
絶対ラノベではないだろと思う重い内容。
スピリチュアルな部分には付いていけなかった。
宗教ってほんとライン超えるとただの洗脳。
そしてゲイ率の高さよ。
水沢先生や油井はどういう状態なのか。
各登場人物のその後が知りたい。
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BLの類かと思ったが最近の宗教の献金問題や不倫などが絡んで、一章を読んで物足りなさを感じたがその後に多少面白くなった。
ただ一部事の成り行きが不鮮明でモヤモヤ感が残ってしまった。何となく匂わせてはいるが微妙な感じがする。
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ジブリような読後感を感じてください。
おそらくサブタイトルと説明に多くの方が期待にお会計ピッとしたと思います。自分もそうでした。はっきり言います、覚悟が足りません!もっと引き締めて読んでください。思ったよりも重いです。でもだからこそ読んでみてほしい。少しスピリチュアルで哲学的で理屈っぽいけどいいんです。これも文学です。気になるところはたくさんあります。けど大丈夫です、バットエンドではないです、そこは安心して読んでいいと思います。たぶん多くの方がこのために最後まで読んでいたんだと感じるはずです。
是非この本のタイトルの意味を考えてみてください。おすすめします。
前置きが長くなりましたが、内容について感想言います。
家族ってなんだろう、友達ってなんだろう、恋人ってなんだろう。自分はどこまでその人を知ることができるのか、知っていいこと悪いことに主人公があるいは読者が考える時、自分は相手よりも綺麗だと言えるでしょうか?本棚でその人の性格が分かれば楽ですよね。人間ってそんな簡単にわかるでしょうか?
たぶん多くの人はわかっていないと思います。自分の知ってるあの人が何を抱えて生きているのか、何を背負って生きているのか、もしかしたら戦っているかもしれない。学生の頃、周りの人が突然転校したり退学届を出したりして「なんで?」って言うのはしかたない人間の性です。熊本くんを読み終わった今でも知りたいと思うのはきっとどこかにその人の存在を留めておきたい自分のエゴなんでしょう。個人に潜む人間関係を是非とも考えながら読んでみてほしいです。