紙の本
ホラー+ミステリだけど妖怪ハンターぽい雰囲気
2021/07/27 18:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作で那々木さんの造形が稗田礼二郎ぽいとは思っていたけど、今回は完全に妖怪ハンター+死国な展開になって面白かった。
前作はどうしてもとある事に気付くと「うーん」ってなっちゃうんだけど、今作は人類は愚か…だけではなくイイハナシダナー要素もあって、オチは途中で気付くものの(むしろ気付けるようになってる)、犯人など全部繋がっていくので満足度が高い。北海道が舞台だけど、アイヌ絡みではなく開拓者が持ち込んだ&持ち込まれた祭祀が…という展開が良い。新キャラも追加されたので次作も楽しみ〜!
投稿元:
レビューを見る
前作よりも事件も怪異もすっきりした感じの展開でしたね。
読み終わってほっとするホラーというのは考え物なのかもしれないけれど、私は今回は納得のエンドでした。
投稿元:
レビューを見る
那々木の過去何があったんだろう。
もうちょっとその辺が垣間見れるような描写があっても楽しかったのかな?欲張りかな?
投稿元:
レビューを見る
三門神社が手を染めていた儀式がエグい。甦った黒衣の巫女の容赦ない攻撃も。エグさ際立つ中、罪悪感を感じることなく平然と生きている人間たちが裁かれていく展開はどこか溜飲が下がる。
読み終えて主人公にいろいろ言いたいことはあるけれど、この最後の最後に爆弾が投下される阿泉さんの持ち味はやみつきの高揚感があって好みだなぁ。
スーツの描写が度々強調されるせいか、苦手なタイプだった那々木が宝塚の男役のビジュアルで脳内再生。彼のよもやの魅力開花と旧知のキャラ登場でこのシリーズ更にハマりそうだw
投稿元:
レビューを見る
「主人公の妻の素性」が今作のどんでん返し要素だったのだろうけど、仮にその事実を正直に告げていたところで惨劇は回避できたのかどうか。いきなりそんなこと言われても信じないのでは?まして怨霊やものの道理を失った狂人が相手では……ねぇ?
那々木さんが今作にも登場、ということはシリーズ化するのか。まだまだ底知れぬところがありますが(「もしや『罪悪感』というものをお持ちではない?」という疑惑とか)その辺は追い追い明かされて行くのでしょうか。
三門神社の「像」が一体何なのかは謎のままですが、クトゥルフ神話的なアレを勝手に想像しています。
北海道の田舎が舞台ということならば、村の人たちはもっと訛りが強いのでは?という点だけ、ちょっと気になりましたね……
投稿元:
レビューを見る
どんでん返し要素として、ラストは前より後味?が良い。
最後の鎮め方で、○○で納得するのは教義としての邪教故か。
国家神道の招魂儀礼へのアンチテーゼか。
投稿元:
レビューを見る
村の因襲やオカルト的な話が好きなので楽しんで読みました。ナキメサマも面白かったですが、それより面白かったです。ただ、オチは読めました。
投稿元:
レビューを見る
前作に引き続き圧倒的に後味の悪い不愉快さ。まさにホラー。
聖母信仰と“善き父親像”を対比して描く悍ましさ。
投稿元:
レビューを見る
#読了 前作の「ナキメサマ」に舞台設定とかキャラクター造形なんかが似ていて、新鮮さはなし。ただ、田舎の因習系ホラーってなると仕方ないのかな。
この方の本は、怪異の正体が物質的というか、呪い殺すというより物理で殴って刺してぶっ殺すという感じ。しかも怪異の正体が、無垢さや純潔さを象徴する衣装を身にまとった美しい女性というのが良い。そのグロテスクさはとても好みでした。
結末は読めてしまうけれど、どこかほっとさせられた。
投稿元:
レビューを見る
基本は前作「ナキメサマ」と同じ。
謎の風習が残る田舎に、仲間が何人か集まり惨劇が起こる……てところが。
このパターンが好きな人は今作も楽しめるはず。
那々木がどうも訳ありらしいことが示唆されていて、その正体がわかる日を楽しみにしております。
投稿元:
レビューを見る
前作に引き続き、ヤバ村だよ!
怪異のビジュアル大変よろしいですね☺️全身の骨を粉砕つまり頭蓋骨もということで大変えげつないですね
投稿元:
レビューを見る
寒村での謎の神社と恐ろしい儀式…という設定は相変わらず興味をそそられる。ただ、死者がよみがえって人間を(物理的に)殺害するという怪異の設定がやや無理があるような気がする。また恐怖感があまり醸し出されていないように思った。ラストの驚愕度合いもやや弱いかも。
投稿元:
レビューを見る
映像化したらなかなかのスプラッタ感ホラー。
妻の妊娠を受け入れられないまま実家の村に帰ってきた陽介。旧友と会う中で知った三門神社の焼失と神社の娘が亡くなったという事実。
そして全身の骨を砕かれた殺人事件と、黒衣をまとった謎の女性や幽霊。
最後のどんでん返しは前回ほどではないけど、なるほどーという感じ。那々木さんが前よりかはクセが少ない感じだけど、どんな設定なのか謎は深まったかも。
投稿元:
レビューを見る
十数年ぶりに故郷の村へ帰ってきた井邑陽介。 旧友との再会を喜ぶ一方で憧れだった霧絵という少女の死を知る。 そして村を最近賑わす殺人事件、全身の骨が折られたその死体は人間の為せる業だったのか・・・。 幽霊の出現、黒装束の巫女、かつて村にあった神社信仰、この村で何かが起ころうとしている、、、陽介たちの前に突如現れた那々木悠志郎の下す推理は。
めでたくシリーズ化になりました怪異収集家・那々木悠志郎による第二作。
焦点は人間の呼び起こした異形は人間で対処できること。 幽霊や怪異が明確に顕現しているこの世界でそれらに帰っていただくには正しい知識で立ち向かう、その為に必要なのが過去に何があったのかという怪異譚なのだと。 本作はあくまでホラーである、少なくともロジックを以て結末を推理するような小説ではない。 しかし伏線によって結ばれるラストの展開にはどんでん返しホラーの受け売りに恥じない満足感を得られるだろう。
投稿元:
レビューを見る
前作より「人の悪意」成分がやや弱まった代わりに怪異が派手に大暴れしてる。そこまでやるかーってレベルの血みどろ。
相変わらず怪異が怪異になるまでの過程がほんと不憫。不憫な真相が明かされてからの大暴れにカタルシスすら感じるレベル。