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サイコパスの感覚がわからなかったのと、読解力がなく、途中混乱しながら読みました。ただ、さすがの道尾さん作品で様々な伏線とどんでん返しは面白かったです。今まで読んだ道尾さん作品の中では衝撃度は少なめでした。
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サイコパスの大量生産! 狂気の血が織りなす冷酷ながらも悲しいサスペンスミステリー #スケルトン・キー
児童養護施設で育った主人公は恐怖を感じない体質。いつも一線を超えてしまわないようにコントロールをしていた。しかし自らを不幸に陥れた復讐の正体がわかったとき、サイコパスの血がうずき始め…
道尾さんはホントに小説がお上手。
冒頭からいきなり派手なアクションとともに、強烈な人間性や背景の説明を一気にしちゃう。中盤も読者の不安を搔き立てることによって、もう読ませる読ませる。そして中終盤からの驚愕などんでん返し、さらには激しいアクション、そしてスケルトンキーとはいったい何なのか。
決して長い話ではないのに、サイコパスのテーマ性も、エンタテイメント性も、重厚感もしっかりあり、しかも全体のバランスもとれている。そりゃ面白いっつーの。
本作はなによりサイコパスの描写が凄い!
サイコパスの心情描写、殺戮、暴れっぷりがリアルで怖いよ。
そしてミステリー要素もさすがですよ。途中で例の怪しい点に気づいて、おおむねの予測は立てていたんですが、道尾秀介はそんなに甘くはありませんでした。でもこの伏線だけでは難しいよ~ く、くやしい。
しかし悲しいお話ですな。
物語なのでありえない話なんでしょうけど、生まれや家庭に恵まれない不幸はどうしたらいいんでしょうね。自分は専門家ではありませんが、話を聞いてあげることくらいです。
テーマは強烈ですが、読みやすく初心者にもおススメできる?かもしれないミステリーです。面白かった!
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サイコパスが登場するけど道尾秀介さんらしい作品だと思った。
サイコパスが出るからと言って、エグさ・血みどろがあればいいということではない。
「サイコパス」と「切なさ」みたいな、相反する言葉の同居って感じ。
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「サイコパス」の帯と、「中野信子解説」の魅力溢れるパワーワードと、「道尾秀介がサイコパスなのでは」に対して納得の頷きと共に手にした一冊。
恐怖心を感じない生まれ持ってのサイコパス、坂木錠也は、記者 間戸村の手伝いで芸能界のスクープを取ることにより報酬を得ていた。その際の危険を顧みない言動はクールでカッコよく映る反面、当たり前の感情を持たない彼に対して静かな恐怖心が湧いてくる。と、ここまでは前菜のようなもの。後に、自身の過去を知った錠也は、息をする如く当たり前のように殺戮を繰り返す事となる。
面白かったが、一言で言うと肯定の意味ではないロマン溢れる作品だった。一言では終わらないが、サイコパスプロフィールをそのまま反映させたかの様な、完璧すぎる濃厚なキャラクター設定に首が傾く。こんなのに憧れた青い時期もあったなぁの親近感は湧くのだが、サイコパスからリアリティをとったらそれは本物のファンタジーだろう。幾分、昂りが抑制されてしまった節がある。
とは言えこれは、個人的な湾曲が過ぎるひねくれた癖に合わなかっただけであり、逆を言えば全身全霊でフィクションを楽しめる物語だと感じた。
恐らく「サイコパス」について徹底的に調べ上げたのだと思う。特徴を全てフル装備した主人公だが、これが「遺伝」の可能性があるとは興味深い。この「遺伝」の因果がもたらす結末と、終盤のサスペンス溢れるアクションシーンは短いながらも濃密で壮大、脳内酷使のお時間が訪れた事を察した。幸せタイム到来である。
トリックも斬新で、漢数字の謎が判明した時は興奮でソファからお尻が浮いた。ついでに、ページをめくった直後の唐突な双子モナリザには純粋にビビってこちらもお尻が浮いた。
しかし何が一番心に残ったって、砂山のパラドックスからのハゲのパラドックスだろう。
「正しい仮定から論理的思考を経て間違った結論に至る」パラドックス。つまり、砂山から砂を一粒取り続けてもそれは砂山であり続けるが、いつか最後の一粒を取った時点で砂山の定義は崩れる
といったこの事例にまさかハゲ頭を利用するとは。ハゲに髪を1本植えてもそれはハゲと。全ハゲを敵に回したであろう道尾秀介の時折見せるこの茶目っ気が大好きだ。
内容はわりかし早い段階で薄れるだろうの嵌り具合だったが、どうやらここは気に入ってしまったみたいで、既に3人の知人にドヤ顔しながらこの話をしている。
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サイコパス…あまり深く考えた事がなく、エセサイコパスが、自分はサイコパスだって言ってるのを聞くくらいだったけど、ガチサイコパスは、なんか、想像以上でした。 遺伝だとか、キラージーンとか、想像を絶するもので、それで悩んでる人もいると思うと、なんだか切なくなりました。
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今でもときどきツイッターの感想で見かけるタイトル。
実際手に取ってみたらけっこうすらすら読める感じの厚さだったこと、表紙の「僕は自分から何かを奪う人間を許さない」、そして裏表紙の「2度読み必至のノンストップ・ミステリ」という謳い文句にひかれて気楽に読みはじめた本書。
自分はサイコパスであると自認しているまったく普通じゃない、それゆえ<痛みも感じない>から危険なことを仕事にしている主人公青年かあ…と、つらつらと読みはじめ、おや、この子は孤児院で育ったのかあ、育った環境になにかあるのかなあ…と本当に気楽に構えず読んでいったら、はい、ここですよね、172ページ。
ここの一文というかある独白セリフで、「はあ~~~!!!????」となりました。
この反応は皆さんと同じです。はい、まったくもってやられてしまいました。
そうか、これは<そっち系>だったのか。
だから2度読み必至だったのか。
この作者さんは私にとって2冊目なので<知っている人なら働く注意力>が私にはまったく働いておらず、のんきにここまで読んできてしまいましたよ。
ただ、ここまで途中なんとなく変、違和感を感じたところ(たとえば、え、どうして彼女をそんなに躊躇なく殺しちゃうかな~)などには付箋を貼りまくって読んできました。
だから「その後の種明かし=前半部分とのかぶり」の説明(?)で、貼った付箋部分を見返すことによって、はあ、なるほど~と唸らせていただくことができました。
よって<それ系>にもかかわらず、2度読みは今回必要なかったです。
まあ、たしかにノンストップ、一気読みした本ですが、それだけといえばそれだけというのが感想です。
途中多重人格を思わせたり、そういった人格形成にかんする話など含まれていて興味深いところはあったんですが、うーん、最終的には「だからなに?」に落ち着いてしまいました。
この本が数か月後も私の心に何かを残していることはないでしょう。
感動とか心にジーンとくるとか、そういう点ではこの本と並行して読んだマンガ『スパイ・ファミリー9』のほうがずっと心に残ります。
さすが、伊達にアニメ化決定ではありません。
スパイ・ファミリー、これからも大いに楽しみにさせていただきます!
====データベース====
19歳の坂木錠也はある雑誌の追跡潜入調査を手伝っている。 危険だが、生まれつき恐怖の感情がない錠也には天職だ。だが児童養護施設の友人が告げた出生の秘密が、衝動的な殺人の連鎖を引き起こし……。
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面白かった
まさか錠也が双子とは思わなかった。
不幸が続いてたけど、最後錠也がハッピーエンドで終わってよかった。
ちょっとサイコパスが出てきすぎて混乱
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サイコパスを題材にした作品。
ちょいグロ描写や読んでいて苦しい場面もありましたが、最後は少し希望が見えるような気がしてホッとしました(錠也たちはまだホッとできないだろうけど...)
後半にかけては誰が、何の、どの場面で、話をしてるのか混乱するくらい怒涛の展開でした。
個人的には間戸村さんナイス!!って感じでした!!笑
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全員悪人ならぬ全員サイコパス。巻末の解説の、サイコパスをリアルに描けるなんて作者こそサイコパスなのではに妙に納得してしまった。実際には綿密にリサーチしたらしい。幅の広い作家たる所以。
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サイコパスを自認している主人公の一人称で語られるこの話。途中で一変。思わず戻って読み返してしまった。
何気ない会話や行動のひとつひとつが、なんか怖いような、違和感感じるような…普通じゃないなっていうのが伝わって来て、道尾さん凄いなと思った。
私は気が小さいと自認していて、ちょっとした物音でも心拍数が上がるし、怖さも感じるし、嬉しさも感じる。
常に落ち着いている人が羨ましいと思っていたけど、それはそれで悩みにもなっているのかも?と考えてみたり。
相変わらず読みやすく、先が気になって一気読み。
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なんかしっくりこない内容でした。
双子と発覚する展開はいいが、発覚したところで、それまでの内容が大きく変わるわけでもなく、大きな伏線があるわけでもなく。
最後は殺人犯は見つからないし出てこない。
サイコパス設定での刑事ミステリーではなくストーリーを追っていくだけって感じ。
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こんなにもサイコパスが集まってくるのかな〜
というほど大集合で、ゾッとする恐ろしさ。題名の「スケルトンキー」と双子の名前が鍵となり、展開が面白い。途中から鏡数字で双子の視点それぞれで描かれているのに気づき、驚かされた。それにしても犯人が行方不明でその後は…どうなることかと気になる。
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サイコパスだらけ
ボウフラのたとえが気持ち悪くてゾワゾワした
錠也と間戸村の二人暮しが微笑ましい
というか、間戸村は無茶な事はさせるけど凄く人情味のある人だなと思った、けど、週刊誌の記者かあ...、でもやっぱりいい人だなと思う
鍵人の行方が分からないから怖いし、再開した時何が起こるか不安すぎるけど、母親からのテープを鍵人にも聞いてもらいたいと思った
錠也の心が変化しつつあって嬉しい
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面白いことはたしかに面白いと思う。エンタメとしては。エンディングはどうなるのか、という期待をしながら読み進めると以外な結末が・・・
サイコパス小説というくくりのジャンルか。
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難しい…一人称が途中から信用できなくなるところも難しかったし、話のオチも正直よくわからなかった。いや作品としてはハラハラドキドキの展開で、仕掛けられたギミックにも気持ちいいくらいにひっかかってしまった。やはり作者がわかりやすく明示してくれない部分があるので、もう少し読み込みたいなと思った。