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逝ってしまった君へ
はじめての恋人
最期のメッセージ
無益なシミュレーション
君に会いに
この子を許してやってください
遺された声
君だけがいない部屋
遺品整理ハイ
友達の役割
君がいる
サヨナラからはじまること
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手紙形式で進んでいくストーリー。徐々に「君」の輪郭が見え始める。器用で繊細。生活感のある室内で発見された君。「器用だから自殺もうまくいっちゃったのかもね…」。残された人たちで故人の思い出が美化されてしまうというのはすごく納得かも。記憶も薄れるし歪んでいきます。身近な人をなくしたときわたしが一番最初に忘れたのは声でした。高かったかも思い出せない。そうやってさらさらと砂のように消えていくのでしょう。故人を覚えていることがなによりの供養だというのを実感しました。
(「君」が独身でまだよかったのかなと思います。奥さんがいたら浅野さんのエピソードは世に出しづらかったと思うので…)
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本の雑誌・年間ベスト企画から。痛いくらいの哀惜の念は、もちろん伝わってくるんだけど、極論すればそれだけというか。死を扱った作品は、当たり前というか、デリケートな部分を多分に含む訳だけど、それだけに、自身の感慨に止まらない、普遍的な哲学がもたらされることを、どこかで期待してしまう。
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『鬱というのは、病気なんだ。君の自殺は、病気の発作で亡くなったのと同じことなんだ』思ってもいなかった大切な人の死。手紙形式で伝える想い。心に残る。
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友人は突然、自らの意思で死を選んだ-。大きな喪失感と日々の「気づき」、初めての「遺品整理ハイ」…。声優・あさのますみが、大切な人の自死と遺された人々のこれからを綴る。SNSで発表された随想録を書籍化。
心がつらくなった。
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あさのさんの心情や、残されたご家族のことに思いを馳せては、ぐしゃぐしゃに泣きました。
いつかは誰もが亡くなるし、その度にそれぞれが悲しみに沈むけど、それでも生きていくためには、を、この本を読んで考えました。私の場合、家族と別れればひとりぼっちですが、一人で抱え込まないこと…友人やお医者さまにときに頼ること、しっかり悲しむこと、それだけの時間を確保できるだけのお金も蓄えておくこと。
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人間の価値、ただそこにいるだけで価値がある。なにかあったら話せることのありがたさ。亡くなって初めて気づくこと。死を乗り越えても人は生きていく。大切な人の死はどこまでいっても悲しいものだけど、いつか時間が風化させ、同じ気持ちではいられなくなる。訃報に際してどれだけ悲しんで、悲しみから生きていく糧を得られるか、糧を得られる死との出会いは人生を豊かにするかも知れない。
非常に読みやすく共感するストーリー。淡々と終わってしまった印象なので総括しての何かやもう少し読後感が欲しかった。
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鬱になり自死を選ぶこと。
生きたいと思っていても精神状態が不安定だとどちらに転んでしまうかわからないということ。
遺された人はどう気持ちを整理していけばいいんだろう。
そんなことを思いつつ読む。
著者は書くことで整理したんだろうな。